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小川彩佳アナ、財務省セクハラ問題で語った強い決意 一般男性と結婚を機にテレ朝を退社へ

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2月8日に一般男性との結婚と退社が発表されたテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーは、「報道ステーション」での真摯な姿勢が印象的だった。特に同僚のテレ朝女性記者に対する財務省幹部のセクハラ問題では、強い思い入れも垣間見えた。

小川彩佳アナ

小川アナは入社4年目の2011年4月、東日本大震災直後に「報道ステーション」のサブキャスターに就任した。メインキャスターの古舘伊知郎氏、後任の富川悠太アナとともに7年半に渡って番組を支えた。

特に印象的だったのは、財務省の福田淳一前事務次官によるテレ朝女性記者に対するセクハラ問題を扱った放送だ。

セクハラをした事実があったとして、福田前事務次官に対する減給処分が発表された2018年4月27日の放送の中で、小川アナは同じ社の同僚である女性社員からのコメントを代読した。

「ハラスメント被害が繰り返されたり、被害を訴えることに高い壁がある社会ではあってほしくないと思います。すべての人の尊厳が守られ、働きやすい社会になることを祈っています」

その後、小川アナ自身も真っ直ぐにカメラを見つめ、こう言葉を紡いだ。

「私も、今回の問題を受けて、まわりの女性、男性、いろいろな人と話をしましたが、想像以上にその高い壁を感じている人が多いということを知りました。今回の女性社員の訴えからのこの流れを、決して一過性のものにするのではなく、本当の意味で体制や意識が大きく変わる転換点にしていかなければならないと、そして、なっていってほしいと、一女性としても、テレビ朝日の社員としても、強い思いを込めてこれからもお伝えして参ります」

一度も視線を落とすことなく、自分自身の言葉で強い決意を語る小川アナに、SNSでは「小川アナをメインキャスターに」「応援したい」「感動した」など称賛の声が相次いだ。


『善悪の屑』の公開中止が決定、公式が「声援は決して忘れません」とツイート。新井浩文容疑者のW主演映画

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新井浩文容疑者(2015年)

映画会社日活が2月8日、強制性交の容疑で逮捕された、俳優の新井浩文容疑者が主演する予定だった映画「善悪の屑」の公開を中止すると発表した。今秋公開の予定だった。

日活は「本作を応援いただいております皆さま、また制作スタッフの皆さま、ご出演いただいた皆さまには、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

映画の公式アカウントも「残念ながら、公開の中止が決定しました」と報告。続けて、「皆さまのご声援は決して忘れません。ありがとうございました」と投稿した。

Twitter上では、「もうほぼ完成してるだろうに。気の毒だ」や「原作知ってて、楽しみにしてたのに」など、悲しみの声が上がっている。

「善悪の屑」と同じく、新井容疑者が出演予定だった映画「台風家族」は6月に公開を予定していたが、「事件の経過を見ながら今後の対応を決めて参ります」として、配給会社が延期を発表している

東京で積雪を観測 9日昼頃がピークで雪が強まる可能性

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千葉県佐倉市より(9日8時前の様子)

南の海上で発生する低気圧の影響で関東南部では未明から雪が降り出し、東京都心でも3時40分に今冬3回目となる降雪を観測しました。

6時過ぎには1cm未満ながらも今冬初めての積雪を観測。積雪が観測されるのは、去年2月2日以来で、12シーズン連続です。

すでに道路に積もっているところも

千葉県内を中心にやや発達した雪雲が通過し、すでに一部で雪が積もり始めています。

ウェザニュース会員からの積雪報告によると、千葉県の北西部からは「道路にうっすら」積もっているとの報告が届き始めています。気象庁のアメダスでも千葉市では7時に1cmの積雪を観測しました。

雪のピークはこのあと昼頃まで

雪のピークは9時から12時頃で、特に活発な雪雲がかかりやすい千葉県から茨城県にかけては5~10cmの雪が積もるおそれもあります。

東京都心もこのあとは雪が強まって、道路にも積もるところが増えてきそうです。

三連休初日ではありますが、車での移動は滑り止めを必ず携行のしたうえで、十分に注意をしてください。

>>都道府県ごとの詳しい積雪予想

(2019年2月9日ウェザーニュース「東京で今冬初の積雪を観測 千葉県内は道路にも積雪」より転載

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都心に雪、積雪の見込みも。転ばないように歩くコツは?

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東京都千代田区の公園の花壇に積もった雪

発達した低気圧の影響で、東京などの首都圏では2月9日の午前から雪が降り始めました。

9日は、東京都心を含む関東地方の広範囲で雪が降り、積雪となる見込みです。道路や電車、飛行機など交通機関に影響が出るおそれもあります。

■転倒に注意! 東京23区で5cm

気象庁によると、10日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、多いところで、多摩地方が7センチ、東京23区でも5センチとなっています。

雪が降り、気温が下がれば、路面凍結の恐れもあります。歩く際にはどんな点に注意すればいいのでしょうか。

ウインターライフ推進協議会」が配布する冊子「ころばんっ」では、以下のように呼びかけています。

1:小さな歩幅であるく

2:靴の裏全体をつけて歩く

3:急がず、焦らず、ゆっくり歩く

この他にも、「靴は柔らかいゴム底」「歩きスマホはしない」なども心がけておきたいところですね。

■歩行時に注意するべき場所は?

「ころばんっ」では、以下のような場所に注意するよう呼びかけています。

1:横断歩道

2:ロードヒーティングの切れ目、マンホールのある場所

3:地下鉄駅や地下街からの出口付近

4:車の出入りのある歩道

5:タイル張りの地下街や店内の出入り口

特に都心で気をつけたいのが、駅の階段、タイル張りの通路、電車内の床など。ツルツルとしており、濡れていると大変滑りやすいです。ついつい家路を急いだり、油断をしていると、ツルっと滑って頭をゴチン...なんてことになりかねません。

■5年前には孤立集落も...大雪から身を守るために

2014年2月の大雪では、交通網が混乱しただけでなく、多摩地域では道路が通行できなくなり、孤立する集落も発生しました。大雪から身を守るためには、どうすれば良いのでしょうか。

東京都がまとめた防災情報ハンドブック「東京防災」では、このように呼びかけています。

特に、自動車での移動には注意が必要です。国土交通省では2018年の緊急発表で、やむを得ず運転する場合には「冬期道路情報の確認、冬用タイヤやタイヤチェーンの早期装着」と注意喚起。また、「大雪予報時には車の利用を控えていただくよう、お願いします」と呼びかけています。

三連休初日、9日は首都圏で雪 交通機関への影響は?

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今日2月9日(土)は、低気圧や寒気の影響で東京都心を含む関東地方の広範囲で雪が降り、積雪となる予想となっています。道路や電車、飛行機など各交通機関に影響が出るおそれがあるため、お出かけを予定されている場合は注意が必要です。

2月9日(土)8時点での影響予測をお伝えします。

» 詳しい交通機関への影響予測〔会員メニュー〕

【高速道路】9日(土)はスリップ注意

関東の広範囲で、雪による事故や渋滞などが発生しやすくなります。

路面は滑りやすくなる恐れもあるため、走行される方は冬タイヤの装備を万全にして、安全運転でお出かけください。

また、高速道路などの管理されている道路は凍結防止対策が行われますが、一般道や生活道路では積雪や凍結の恐れがあります。

特に茨城県内や千葉県の内陸では要警戒。冬タイヤやチェーンを装着してない場合は、代替手段の検討をおすすめします。

【鉄道】都心周辺でダイヤ乱れる可能性あり

関東広範囲で雪となる影響で、千葉や茨城を中心に広い範囲でダイヤが乱れるなどの影響が出る可能性があります。倒木や倒竹などが発生する可能性もあるため、外出前に最新情報を随時確認下さい。

【飛行機】成田、羽田、茨城で影響あり

成田空港、羽田空港、茨城空港は、雪の影響で運航が乱れる可能性があります。ご利用の際には、各航空会社の最新の運航情報をご確認ください。

» 詳しい交通機関への影響予測〔会員メニュー〕

(2019年2月9日「交通機関への影響予測 首都圏で雪 運転に要注意」より転載)

【関連記事】

雪まみれのフローズン猫、獣医さんに“解凍”されてふあっふあに。低体温症から奇跡の生還

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お散歩中に大寒波に見舞われてしまった猫さん

大寒波に見舞われているアメリカ・モンタナ州北西部のカリスペルで、凍った猫が"解凍"され、生き返る奇跡が起きた

氷と雪にまみれた猫の名前はフラッフィー。3歳のメスだ。飼い主の女性は1月31日、お散歩に出ていたとみられる愛猫が家の近くで雪に埋もれているのを見つけ、動物病院に駆け込んだ

フラッフィーは自慢の毛皮が凍って雪だるまのように氷の塊がまとわりつき、冷たくなって全く反応しなかった。

この日の気温は、マイナス12度。

けがをして家に戻れなかった?

運び込まれた病院の事務局長のアンドレラ・ダター氏は「彼女は、何らかの傷の痛みに耐えており、それが家にたどり着けなかった原因ではないか」と話している。

運ばれた当初、フラッフィーは肉球が診察台に張り付くほどに凍った状態だった。

病院のスタッフたちは、すぐに温水やタオル、そしてドライヤーでフラッフィーにまとわりついた氷や雪を溶かし始めた。そして1時間ほど経ったころ、奇跡が起きた。

フラッフィーがうめき声を上げ始めたのだ。無反応だったフラッフィーを温め続ける絶望的な状況から「彼女は抜け出すことができたという希望を与えてくれました」とダター氏は振り返る。

氷が解け、意識が戻り始めたフラッフィー

だが、まだフラッフィーの体温は依然として低いままだった。猫の平熱は38度ほど。フラッフィーは人間でも低体温症で死の危険があると思われる32度ほどまで下がっていたのだ

フラッフィーは集中治療室に運ばれ、体温を取り戻すための治療を受けた。すると、数時間して回復の兆しが見え始めた。

もふもふし始めたフラッフィー。右足にけがが残っているようだが、きりっとした表情で前を見据えている。

すっかり解凍されて、もふもふっぷりを取り戻したフラッフィー。無事家族のもとに帰り、当分は暖かい家の中で過ごすことになるという。

元気になったよ

「多発する飲食店での不適切行動に一石を投じる」くら寿司、動画投稿の従業員2人に法的措置へ

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くら寿司

回転寿司チェーン店「くら寿司」は2月8日、不適切な動画をSNSに投稿した従業員2人を解雇し、法的措置を取る準備に入ったと公式サイトで発表した

問題の動画は大阪府守口市の店舗で撮影され、従業員が食材の魚をごみ箱に捨てた後、再びまな板に置く様子が映っていた。SNS上で拡散されて批判が殺到し、同社が謝罪していた

くら寿司は、2月8日付で2人を退職処分とし、刑事・民事訴訟を起こす準備に入ったと報告。その理由として、「お客様などに対して責任を果たし、全国で共に働く約3万3000人の従業員の信頼回復のため」と説明した。

くら寿司以外にも、牛丼チェーン「すき家」の店員がおたまを股間に当てたりする動画や、カラオケチェーン店「ビッグエコー」の店員が食材を床にこすりつける映像など、飲食業界などで不適切な行為・SNS投稿が相次いでいる。

こうした現状を踏まえて、くら寿司は「多発する飲食店での不適切行動とその様子を撮影したSNS投稿に対し、当社が一石を投じ、全国で起こる同様の事件の再発防止につなげ、抑止力とするため」と訴訟を起こす経緯を表明した。

AI時代到来。私たちが受けてきた教育は「錆びついた武器」なのではないか。

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アナウンサーの仕事も、あと4、5年でAIに取って代わられるのだろうか。

昨年9月に発表された「世界経済フォーラム」の報告書は、身に迫るインパクトがあった。2025年までに50%以上の仕事を機械が行うようになるという。

報告書によれば、データ入力などの事務職や、レジ打ち、ホテルのフロント、タクシー運転手など、自動化で多くの仕事が失われる一方で、科学者やソフトウエア開発者、ソーシャルメディア専門家らの需要や、営業や顧客サービスなどの必要性は高まり、これまでにない新しい職種も増えるという。

いずれにしろ、現存する仕事の半分はなくなってしまうのだとしたら、今の子どもたちは、私たちが辿ってきたものとは全く異なる世界で生きていくことになる。AIには真似できない「人間力」とは何なのか。常にそれを突き付けられる人生になることだろう。

果たして私たちは、自分が経験したことのない未知の、そして遠くはない未来のために必要な教育を、今の子どもたちに与えることはできているのだろうか。

子どもが本当に欲しがっていたもの

2000年代だが、同時多発テロ事件を受けてアメリカがアフガニスタンを空爆したときに、難民キャンプを取材した。集まってきた4、5歳の子どもたちに「今、何が一番欲しい?」と聞くと、彼らはお菓子でもおもちゃでもなく「教育」と答えた。すごく驚いた。

「なぜ教育が欲しいの?」と聞くと、「算数がわかれば、お買い物ができるから」「教育を受けたら、先生になるという夢が持てるから」とあどけない子どもたちが口々に答えるのを聞きながら、そうか教育って「夢」なのかと目が覚めたような思いがした。

一定の年齢になると当たり前のように教育を受けることのできる日本にいると、勉強といえば面倒だったり、つらいものでしかないように思えるかもしれない。でも、難民キャンプの子どもたちにとっては違う。教育は生きていくための「武器」であり、「夢」をかなえる「ツール」である。そして、本来「教育」とはそのためにあるはずだ。

テストでよい点を取ること、大学受験に合格すること、単位をとること、卒業できること。「数字」をとることを目標に据えているのが日本の教育の現状だ。

しかし、生身の「人間」が経済の担い手となり成長を支える時代ならともかく、「AIにはできないことを成し遂げる人間力」が求められる未来に、この教育が何の「武器」になりえるのだろうか。

AIにはできない教育。その芽生え。

私たちがこれまで受けてきた教育や「役立つと思っていること」はもはや、今の子どもたちにとって「錆びついた武器」なのではないか。そんな考えを巡らせている中、俳優の伊勢谷友介さんと話す機会があった。

以前からエシカルエコノミーの普及に向けた社会活動や、東北の復興支援など積極的に行動を起こしてきた彼は、この春から通信制高校と連携して高等学院を開校する。その学校につけられた「Loohcs(ルークス)」という名前は、「School」をひっくり返したもので、文字通り、これまでの教育をひっくり返そうという思いが込められているという。

例えば、今の学校で"問題児"とされている子どもたち。問題とされている理由の多くは「しゃべりすぎで進行を妨げる」とか「学校の規則を守らない」と言ったものだという。つまり、意志がありすぎて当てはまらない子どもたちなのだ。

意志がありすぎるということは、新しいものを生み出すパワーでもある。「『問題児だから』とその才能を埋没させず、伸ばしたい」のだと伊勢谷さんはいう。

子どもたちにとってよい点数をとることが目標になるような教育ではなく、ひとりひとりが何のために勉強するのかを自覚して能動的に取り組んでくれるような教育。

まだまだこれからだが、「AIにはできない、人間力を育てる教育」に向けた挑戦は始まっている。

「子どものじかん」。それはみんなで「未来を考える時間」

2019年の始まりに、ハフポスト日本版は「#子どものじかん」を立ち上げた。とかく親視点になりがちなテーマをなるべく「子ども視点」で考えていきたいという編集部の思いが込められている。

私のように子育て経験がなくて「関係ないな」と思う人もいるかもしれないけど、私は「#子どものじかん」を「未来を考える時間」に置き換えている。その中で私自身、未来に向けてどんな教育が必要なのかを考えていきたい。

子どもを取り巻く環境はもちろん、たくさんの人にとって日本がもっと生きやすい社会になるために、様々な意見交換や挑戦のできるプロジェクトに成長させることができたらいいなと思っている。2019年もハフポスト日本版をどうぞよろしくお願いします。

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

ハッシュタグ #子どものじかん で、みなさんの声を聞かせてください。


リスがラジコンをハイジャック 焦るおじいちゃんを翻弄、鮮やかな手口の裏側は

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すちゃっ

可愛らしいリスのとんでもない動画が、Twitterで話題になっている。

動画は、hobbywarsさんが2013年12月に投稿したもの。リタイア後の趣味に、ラジコン飛行機の制作や操縦を楽しむおじいちゃんに、悲劇が降りかかった。

動画は、お気に入りのラジコンを自慢げに披露するおじいちゃんの上機嫌な様子から始まる。

「運転席にはカメラが付いているんだ」とか「マニュアルコントロールもお手の物」といった具合に、約1分ほど熱く語っている。

自慢げにお気に入りの機体について語るおじいちゃん

そんなおじいちゃんが遠隔操作をしようと機体から離れた瞬間、事件は起きた。

空席になった小さな操縦席を狙う不敵なリスが近づいてきた。

近づくリス「へっへっへっ、無防備な操縦席だな」

次の瞬間、なんとリスは操縦席をハイジャックしてしまったのだ。

すちゃっ

飛行機の操縦を始める前に、忘れ物を車に取りに戻りるおじいちゃん。ふと機体の様子を見ると、すでにリスがハイジャックを済ませ、すぐにでも飛び立とうとしている。

ちょ、ちょ待って~!!

おじいちゃんは車のドアを閉めるのも忘れて「ちょっと待って~!」とばかりに走り出したが、快走むなしく機体はお空の彼方へ。

さよならマイプレーン

おじいちゃんが自慢したように、操縦席のインカメラはばっちり飛行機を操るリスの姿を映していた。

リスは意外にも危なげなく飛行機を乗り回し、動揺するおじいちゃんを翻弄。きょろきょろしたり顔をひっこめたりしながら、アクロバティックに動く飛行機を楽しんでいる様子だ。

風が気持ちいいぜ

好き勝手におじいちゃんの飛行機をもてあそんだリスだったが、墜落することなく無事に着陸。走ってきたおじいちゃんに気が付いたのか「やべっ」と逃げていった。

あ、おじいちゃん来るぞ。逃げるわ

リスも無事に降りることができ、おじいちゃんの大事な飛行機も無傷で戻った。ホッと胸をなでおろした視聴者も多かっただろう。

え、これ本物?

あまりの出来の良さに、動画のコメント欄には「これ本物?」「リスは役者なんじゃないの」といった声も。

そう、実はこのおじいちゃん自作の飛行機を自慢しつつ、リスのハイジャック動画を合成で作成し、みんなを楽しませていたのだ。おじいちゃんは2014年3月、取材したデイリーメールに対し「みんなが笑える何かを必要とする日があるから、ビデオを投稿しているんだ」と答えた

このチャンネルでは、青い飛行機を乗っ取られる動画以外にも、ドローンを乗っ取られたり、赤い複葉機を乗っ取られたり。

リスが乗っ取ったドローンに追いかけられるおじいちゃん

複葉機に乗り込むリス

時には人と同じくらいの大きさの紙飛行機を飛ばすチャレンジもしていた。

そんなおじいちゃんは、デイリーメールに「もうリタイアしているから、飛行機を作る時間も動画を撮る時間もたくさんあるんだ。傑作はまだこれからだよ!」と話している。引退後の趣味として、こうした動画やクラフトを見てもらうのが楽しみになっているようだ。

【Squirrel Steals Airplane】

ゴーストアップルとは?氷のように冷たい雨で、幽霊みたいな新種のりんごができちゃった

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ゴーストアップル

凍てつくように冷たい雨の影響で、アメリカで"新種"のりんごが誕生した。その名も、ゴーストアップル。まるで幽霊のようなりんごの正体は、いったい何なのか。CNNなどの現地メディアが2月8日、事のてんまつを報じている。

Wood-TVになどよると、ゴーストアップルが発見されたのは、アメリカのミシガン州の農園。アンドリュー・シエセマさんが2月6日、雪に覆われたりんごの木の剪定をしていると、揺れた木から凍ったりんごや氷の塊が地面に落ちた。

その時、シエセマさんは、氷に覆われた謎の球体の底の部分から、どろっとしたものがすり落ちるのを目にした。この球体が、ゴーストアップルだったのだ。

なぜ、ゴーストアップルができたのか。

シエセマさんは、冷たい雨が、古くて傷んだりんごの表面を覆うように付着し、寒さで氷の殻を形成したのではないかと説明。

その氷の殻から、液状になったりんご部分がすり落ちて、ゴーストアップルの完成というわけだ。

シエセマさんは「(外側は)りんごを覆っていた氷が溶けないほどの寒さで、氷の"皮"に包まれたりんごがどろどろの状態になるのに十分なぐらい、(内側が)温かくなっていたのではないか」とCNNの取材に答えている。

水よりもりんごの方が、液体が固体に変わる「凝固点」が低いことが影響している可能性があるという。

雪の代わりに、氷のように冷たい雨が降ったミシガン州の気候が、"りんごの幽霊"を生み出したようだ。

寿司は「グルメ」にあらず。 いま、30代の職人を支える“パトロン”が続出する理由

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"飯炊き3年、握り8年"という言葉を聞いたことがあるだろうか?寿司職人が一人前になるまでの道のりを比喩的に表現したものだ。

日本の寿司文化を世界に伝えた映画『二郎は鮨の夢を見る』(2011年)の主役であり、名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎は映画出演当時、87歳だった。

寿司の道というのはどこか、昔気質な年配の職人さんたちのもの、というイメージがあるが、今そこに新しい"風"が吹いている。

そう語るのは『ビートたけしのTVタックル』『羽鳥慎一のモーニングショー』などを手がける放送作家の岡伸晃さん。給料のほとんどを寿司に注ぎ込み、自腹で使った金額は1000万円を超えるという岡さんが2月7日、ハフポストのネット番組「ハフトーク」に出演。いま東京の寿司業界で起きている変化の兆しについて語った。

ハフトークに出演した岡伸晃さん

寿司は単なる「食事」を超えた「エンターテイメント」である。

岡さんは週に2、3回のペースでお寿司屋さんに通う。昼、夜とダブルヘッダーすることも珍しくない。むしろ、寿司を食べる合間に仕事をしている。テレビ局を抜け出して向かうのは、客単価が2〜3万円ほどのいわゆる「高級寿司」だ。

ほとんどのお店でメニューはなく「おまかせ」で、つまみと寿司約20貫が提供される。

一度の食事で2万円。

どう考えても高い気がするが、岡さんは「食事と考えると高くても、エンターテイメントと考えるとお値打ちですよ」と語る。

「例えば、ボクシングのメイウェザー選手の試合を観戦するとしたら、チケットはウン十万円はします。リングサイドのまわりにもズラっと座席が並びます。

それに比べて寿司屋のカウンターは、8席ほど。それで2万円と考えると高くはないと僕は思います。日本の寿司のレベルは世界トップレベル。その技を間近で見られて、しかも美味しく食べられる。

有名なお芝居でもチケットは1万円ぐらいしますから、そう考えれば圧倒的に寿司はお値打ちなエンターテイメントだと思うんです」

ここで岡さんは、ある1枚の紙を取り出した。

鮨なんば 日比谷」が毎日お客さんに伝えている「シャリとネタの温度」の一覧表だ。「平目」の下に「36℃」と「20℃」、「赤身」の下に「37℃」と「21℃」と書いてある。それぞれ、シャリの温度とネタの温度なのだという。

「鮨なんば日比谷」がお客さんに渡しているネタの温度表

「その日のネタの状態で、シャリは何℃が最適かというのを考えながら握っている。例えばトロを見てください。脂身が多いので少し温かめのシャリの方が甘みが出るんです。そういうことをお客さんに伝えながら一貫一貫握っていく。ほら、エンタメでしょう?」と岡さん。

季節によってネタが変わるのも寿司の魅力。それに加えて、同じネタでも、どうしたらもっと美味しくなるかを職人は常に追求している。イカに何回も何回も包丁を入れて甘みをだしたり、稲荷寿司の香りを工夫したり。常連客になると、店に通うごとに「ここをこう変えたんだ!」とわかるのが、ひとつの醍醐味なのだという。

寿司=アート? 30代の寿司職人を支える「パトロン」の出現

そんな岡さんが特に注目しているのが、自身と同世代の30代前後の職人たち。江戸前寿司業界には今、天才職人が集まってきているのだという。

腕があっても店を持つのは難しい。最もネックになるのは「開業資金」だ。また、寿司を握る技術はあっても「経営の知識」がないという点も課題になる。

しかし、岡さんはこう指摘する。

「近頃、若い寿司職人を育てたい、支援したいという日本の富裕層が増えているんです。資金を投じて独立をサポートする"パトロン"的な存在です」

岡さんいわく、かつてヨーロッパなどでお金持ちが芸術家をサポートしてきたような構図が、今、日本の寿司業界にもあるというのだ。

「若い寿司職人の成長を見たいんだと思います。寿司は食事の中でもかなり独創性が高く、その日の魚をどう寿司に落とし込むかにセンスが出ます。惚れ込んだ"その人個人"に投資したいと思うんでしょうね」。

支援の仕方は様々だ。会社を作って職人を「店長」に置いて経営のいろはを教え込んでいく場合もあれば、独立資金だけをサポートする場合もあり、ケースバイケースだという。

岡さんら寿司店に通うお客もある意味「パトロン」とも言えるかもしれない。

「たとえば北九州の照寿司は先代から店を継いだ店です。東京から離れた地方にありながら地道に良い魚を仕入れ、インパクトある40代の店主(記事のトップ写真の男性)がInstagramなどで一生懸命自分を売り込んで努力して有名になりました。そういう店に通うことで、新しい職人の心意気に応えたいという思いもあります」 北九州市にある「照寿司』の店主。濃いキャラクターがInstagramなどで人気を呼んでいる。こうした職人たちが「寿司のイメージを変えている」と岡さんは話す

ホリエモンの説は極端すぎた?

若くても才能があればチャンスを掴めるのが今の寿司業界。

ホリエモンこと堀江貴文さんが2015年に、寿司職人になるために「何年も修業するのはバカ」という内容の発言をした。堀江さん本人への批判は誤解にもとづくものもあったが、今の時代、職人が長期間かけてトレーニングを積むのは非効率的だ、という見方もある。

巷には、短期間のカリキュラムで職人を育てる養成所もある。早いものでは数ヵ月で卒業できる。

しかし岡さんは、修業年数を軽んじることには「反対だ」と明言。なぜなら、職人が持つべき「人間力」は短期間で学べるようなものではないからだという。

「僕は職人には2つの力が必要だと思っています。1つは当然、寿司を握る技術。それは養成所のようなところでも、すぐに一通り教えてもらえるかもしれない。でも、もう1つ大事な力に、コミュニケーション力があります。

職人はカウンターを挟んでお客さんと真剣に対峙します。先ほど言ったとおり寿司はエンタメ。寿司屋は劇場。人間力がある職人さんじゃないと、もう一度行こうとは思われない」。

「人気のある親方のところでしっかり修業をして、親方の振る舞いを見て学ぶのが不可欠です。寿司屋に通う上で、職人さんがどんな振る舞いをしているかを見るのは、醍醐味の一つなんです。その人の寿司に対する姿勢が如実にでますから。場数を踏んでいる人と踏んでいない人、見ているとすぐにわかりますね。

その意味で、僕はやっぱりちゃんと修業をした職人さんに魅力を感じます」。

Instagramで寿司の魅力が海外に広まったり、LINEで職人同士が仕入れ情報を交換しあったり。伝統を守りながら、新しい工夫を凝らす。若手職人達が寿司のカウンターの風景を塗り替えている。

目の前のお客さんの反応を見ながらもっと楽しませたい、と努力を惜しまない。それが岡さんがあえて「グルメ」ではなく、「寿司はエンタメ」と語る所以なのだろう。

「ルーツを大切にしながら極端になりすぎないラインで、自分の表現を限界まで模索する。これからの寿司には、もっともっと自由な表現を期待したい」

そう語る岡さんの言葉から垣間見える若手実力派職人たちは、もはや無口で頑固な昔ながらのそれではない。

岡さんが、3人の若手職人と寿司について真剣に語り合うトークライブが2月11日19時から新宿ロフトプラスワンで開催される。テレビ番組の仕事などは無関係の「完全にプライベートでやっています」と語るイベントの詳細はこちら https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/107744

不妊治療の末に授かった赤ちゃん。出ないおっぱい。ボクたちが経験した「産後うつ」

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39歳で始めた、不妊治療。2年もの辛い治療を乗り越え、妻がついに身ごもった。妻はそのとき、すでに41歳。生まれてくる子は、奇跡の子だ。

そして妻は、無事健康な男の子を生んでくれた。これが映画ならエンドロールが流れるころだ。しかし現実には、新たに重たい問題が出てきただけだった。それが子育てだった。

赤ちゃんとボク

義母が"命がけ"で赤ちゃんの世話をする理由

子どもが生まれてすぐ、長崎県島原から妻の両親が我が家にやって来た。育児の手伝いのためで、滞在期間は1カ月。2LDKの我が家に、5人暮らしはさすがにきつい。

そのため我が家から徒歩5分ほどのところにあるウィークリーマンションを、義両親のために1カ月借りた。それでも寝る時間以外、つまり朝8時から夜8時までは我が家にいるわけで、5人での共同生活がはじまったのだった。

そして気付いたのだが、義母の様子がおかしい。まるで何かに取り憑かれたように、孫の世話をしていた。

まさに「執着」「命がけ」といった雰囲気が見て取れ、「あら赤ちゃん、かわいいでちゅね~、ばあばでちゅよ~」の真逆にあった。それはなぜか? 実は、妻にはお兄ちゃんがいた。「いた」というのは、不幸なことに生後3日ほどで亡くなってしまったのだ。

義母からしたら孫である男の子は、亡くなった我が息子の生まれ変わりに見えたに違いない。「今度こそ、死なせるものか」、そう深く深く念じていたのだろう。そのため義母は鬼気迫る思いで、孫の世話をしていたのだ。

おっぱいが出ない。こんなとき父親はどうすれば

それぞれの深い愛を注いでの育児だったのだが......まったく上手くいかなかった。まず妻のおっぱいの出が悪い。これには妻も相当悩んだようで、義母のレクチャーを受けながら来る日も来る日も乳をもみ、しぼっていた。

これには男であるボクには、どうしようもできない。そしてこんなとき、男はあまりにも無力だ。42歳にして、授かった我が子。神様から突然、「きょうからアンタ、この子のパパだから。よろしく」と言われたようなもの。いきなり「父親」になったのだから、何をどうしていいかなんて、さっぱりわからない。人類誕生以来、すべての男たちがあたふたして、なんとか父親のマネごとをしながら徐々に様になっていったように、ボクもそれにならうしかない。

一方の女性だって、はじめての子育てに、そりゃ不安だらけだろう。よく男性の子育てで「おっぱいには敵いませんよ」なんてセリフがあるが、逆にいえば、母乳を託された女性はそれだけプレッシャーを感じるだろう。

自分の好きなオンナが、いま目の前で苦しんでいる。当然、ボクにできることはない。「がんばって」や「大丈夫?」といった言葉をかけたって、そんなものは何の意味もない。ただ「この現状から逃げちゃダメだ」と自分に強く言い聞かせた。「好きなオンナが苦しんでる。だから俺が逃げちゃダメだ。ふたりで乗り切るんだ」と。

「おっぱいを飲んでくれないのは私が悪い」

やがて妻はネットで検索したのか、区が子育て支援の一環で実施している母乳教室に通うようになった。それでもおっぱいは出なかった。

加えて、赤ちゃんがおっぱいを飲むのが下手というか、やっとの思いで母乳が出ても上手く飲んでくれないのだ。そのため赤ちゃんは慢性的な便秘になってしまった。

「私のおっぱいの質が悪いから、赤ちゃんは飲んでくれないんだ。だから便秘になっちゃうんだ」と、妻は次第に自分を強く責めるようになり、日に日に表情が暗くなっていった。

妻は高学歴な上に、仕事も一生懸命こなす努力家だ。しかし、努力してもうまくいかない育児に人生初の挫折を覚えたのだろう。どんどんと暗くなり、まったく生気がなくなっていった。

受験や仕事はひとりで戦ってきたのだろう。でも、育児はひとりで戦う必要はない。彼女はとてもマジメな性格ゆえ、「すべてをひとりで」抱え込むくせがある。しかし、いま彼女が悩んでいるのは、母乳だ。ボクは「一緒に戦おう」という決意だけはあるものの、手の出しようがないから、余計に歯がゆかった。

アレルギーによる食事制限

さらに、赤ちゃんが赤いのだ。「赤ちゃんなんだから赤くて当然だろう」と思われるかもしれないが、目の周りにほっぺ、口の下、背中にお腹と、ただれたように赤い発疹がとにかく目立つ。

アレルギーで発疹が目立つ赤ちゃん

産院に相談したところ、アレルギーだと診断された。まだ生後間もないため可能性も含め、「小麦粉・卵・大豆・乳製品・いもアレルギーの恐れあり」と。妻はミルクと母乳・半々で育てていたため、妻にも食事制限がかかった。

実際にやってみてわかったのは、「小麦粉・卵・大豆・乳製品・いもを食うな」と言われたら、マジで食べるもん何っっにもないということ。ラーメン・うどん・ピザ・スイーツ何にも食べられません。味噌汁だって飲めない。肉や魚を焼き、塩コショウで味付けする。妻はそれをまるで機械のように口に運ぶのみ。

この時期から、妻は表情すら失っていた。

あんなにやさしくて明るかった妻は、育児に足踏みし、子どもはアレルギーになり、それでも育てようと奥歯を噛む毎日。まさにすべてを赤ちゃんに捧げていた。

妻の意思を尊重したかった

ちなみに「母乳・ミルク半々」と決めたのは、妻自身だ。理由はわからない。育児に対する妻なりの考え方があるのだろう。「キツイ食事制限があるのならミルクだけで育てればいいのに」という意見もある。しかし、当時のボクは、「ミルクだけにしたほうが、りえちゃんもラクなんじゃない?」など意見しようとは1ミリも思わなかった。それだけ母乳は、女性にとって聖域であるし、男のボクが口出しするなんて考えられなかった。何よりも、妻の意思を尊重すべきだと考えたからだ。

そんな妻に、さらなる追い打ちが。赤ちゃんが妻にだけ、まったくなつかないのだ。本当の地獄は、ここからだった。――それについては、また次回。

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

ハッシュタグ #子どものじかん で、みなさんの声を聞かせてください。

「憧れの私、描くよ」 。スター☆トゥインクルプリキュア制作陣が子どもたちに伝えたいこと【インタビュー】

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スター☆トゥインクルプリキュア

何て自由なんだ! 2019年2月から放送が始まった「スター☆トゥインクルプリキュア」(スタプリ、毎週日曜、ABCテレビ・テレビ朝日系列)の第一印象は、とにかくそれに尽きる。

オープニングに続くCMが終わり、本編開始後たった1分足らず。主人公の中学2年生・星奈ひかるは、初回からあっという間に「宇宙」へ飛び出してしまった。自分がノートに描いた絵から出現した、妖精フワの力でだ。

前作では男の子がプリキュアに変身したことなどで注目を浴びたが、今度はどんなパワフルな「革命」を見せてくれるのだろう。プロデューサーの柳川あかりさん、田中昂さんに、プリキュア宇宙進出の理由を聞いた。(インタビュー内は敬称略)

プロデューサーの柳川あかりさん(右)、田中昂さん

追究した「プリキュアらしい」宇宙

――初回からいきなり、宇宙へ。構想はどこから生まれたのですか。

田中:そもそも、提案してくれたのは柳川さんでしたよね。

柳川:私自身、宇宙がすごく好きだったので(笑)。また、主人公のひかるたちはこれから色々な惑星に行ったり、「地球人」以外の存在に出会ったりします。物語を紡ぎやすい舞台でもあると考えました。「多様性」というテーマを大切にしてきたプリキュアシリーズと宇宙は、相性がよいと思ったんです。

――プリキュアはこれまで、「花」や「スイーツ」など女の子に人気があるモチーフに着想を得てきました。その中で「宇宙」は、やや異色ですね。1話からロケットで宇宙に飛び出て、無重力空間で戦うという......。

柳川:挑戦ではありますね。初代が「女の子だって、暴れたい」から始まったように、型にはめないのがプリキュアらしさではある。一般的な「女の子らしさ」「男の子らしさ」の間、というところは意識しました。ただ、企画立ち上げ段階でも「男の子向けになり過ぎないか」という点は議論がありました。だからこそ、女の子に向けてこのモチーフで挑みたいと思いました。受け入れられやすい「王道」をいくのか? そこから一歩踏み出て「冒険」をするのか? というバランスは悩みどころです。

田中:あくまで「傾向」はあるので難しいですよね。経験的に、女の子の好奇心は「日常」や「足元」から広がっていく感じがあるんです。それに対して、いきなり地球の外に連れていかれて、しかも真っ暗な宇宙空間......となると、入り込んでもらいにくいのかなと。それで、描き方は工夫しました。例えば、第1話冒頭でひかるがワープする「星空界」は、同じ宇宙でも「地球から遠くとおく離れている」という設定。ポップな色使いや、キラキラしたモチーフを散りばめて、ファンシーな世界観にしました。一方、戦闘シーンの舞台になっていたゾーンは、地球に近いところにある空間という設定です。こちらはリアルな宇宙に近い描写にしています。

――女の子たちを「冒険」に誘うために、色々な仕掛けを仕込んでいる、と。

柳川:一般的には男の子っぽいと言われる題材でも、切り口次第で「調理」はできると考えていました。私が通っていた女子高校では、「宇宙授業」というプログラムがあったんですよ。「宇宙×食べ物」とか「宇宙×ファッション」とか、各回で異なるテーマが設けられていて。宇宙を身近に感じるきっかけになったのをよく覚えているので、ヒントにはしました。

田中:「掛け合わせ」でいうと、番組の最後に「星座占い」のコーナーを設けたのも仕掛けの一つです。急に「星座」「宇宙」と言われると4~5歳の女の子には難しいかもしれないけれど、自分の誕生月の星座についてお父さんやお母さんと一緒に話しながら、少しずつ関心を持ってくれたらいいなと考えています。

「多様性」に向き合うために大切なのは、自分の頭で考えること

主人公の星奈ひかると、宇宙人の羽衣ララの出会い

――そして、今回のテーマとしては「多様性」というお話がありました。1話でひかるが初めて、敵のカッパード(宇宙人)に出会ったときの反応が、面白くて。カッパードは「地球人」から見ると奇妙ともいえる風貌ですが、ひかるは全く怖がらず、まず「かっちょいい~~っ!」と目を輝かせたんですね。

柳川:スタプリらしい場面だったと思います。ひかるは、自分の価値観ではカッパ―ドを「かっこいい」と思った。でも次の瞬間、妖精のフワをまるでモノのように扱う彼の言葉を聞き、かっこよくない、と考えを改める。どんな溝や壁も、好奇心で乗り越えながら、自分の頭で考える女の子なんです。

――「宇宙人だから怖い」「敵だから醜い」という描き方はしない。スタプリでは史上初めて「宇宙人のプリキュア」(キュアミルキー、変身前は宇宙人の羽衣ララ)が登場することでも注目されています。ただ、これも「特別なことではない」というのがポイントですね。

柳川:その通りです。今回は4人いるプリキュアの中の1人が宇宙人だというだけ。ララは「未知の文化や価値観」を象徴する存在ではありますが、皆それぞれにドラマがある。

田中:「出会い」の時点では、ひかるにとってはプリキュアになるララも、敵のカッパ―ドも同じ「宇宙人」なんですよ。逆にララの側から見れば、ひかるたちが「宇宙人」でもあるわけで。

柳川:あくまで種族が違うだけ。「自分とは違う誰か」に出会ったとき、それぞれが何を考え、成長していくのか。1年をかけて丁寧に描いていきたいです。「多様性」というキーワードは企画書などでも強調してはいますが、大上段から子どもたちに「多様性が大事だよ」と教えたいのかというと、少し違います。もっと「当たり前にあるもの」として感じてもらいたい。

また個人的な話になるのですが、私は小学生の頃アメリカに住んでいて。日本のアニメより海外のカートゥーンに親しんで育ったんです。そこのキャラクターたちは、肌色も髪色も瞳の色も、「いろいろ」が当たり前でした。通っていた現地学校でも、おにぎりを持って行ってみんなで食べたら、とても仲良くなれた記憶がある。「自分とは違う存在」が自然にあり、それが楽しかった。そんな思い出も込めて作っています。

ひとつだけの「正解」を示せない時代に

今作では、歌って踊る変身シーンも話題

――前作「HUGっと!プリキュア」で男の子のプリキュアが誕生したときも、大人より子どものほうが自然に受け入れて喜んでいた、という話をあちこちで耳にしました。

田中:多様性って本来、ことさらに受け入れようとするものじゃなくて、そこに自然に「あるもの」じゃないですか。例えば外国人の子どもがいて、言葉が通じなかったとする。でも、何となく一緒に遊んでいるうちにすんなり仲良くなれちゃうのが子どもです。大人より子どものほうが多様性を受け入れる力は高いんじゃないですか。プリキュアは、その伸びやかな感性に寄り添える存在でいたい。

――それはシリーズが始まって以来、ずっと大事にし続けてきたことですよね。

田中:僕が担当していた「キラキラ☆プリキュアアラモード」(2017年2月~2018年1月放送)では、各プリキュアが別々の動物をイメージした姿で、力を合わせて敵に立ち向かいました。特に意識していたのは「個性」の大切さです。観てくれているのがどんな子であっても、「自分だ!」とか「こういう風になりたい!」と思えるプリキュアを見つけてくれるといいな、と。

柳川:「これを見せるべき」「伝えるべき」――。それを一方的に定義しないことが、プリキュアらしさなのかもしれません。先ほど田中さんから「寄り添う」という言葉がありましたが、付け加えるなら「エンパワメント」でしょうか。初代「ふたりはプリキュア」のシリーズディレクター・西尾大介さんも以前、プリキュアとは「日常の理不尽や疑問に向き合い、奮い立つためのパワー」を体現する存在、と話していました。それはスタプリでも受け継いでいきたい。

――多様性が豊かということは、つまり世の中がより複雑になっているともいえる。その中で一方的に「正しい」ことを教える、というのは非常に難しくなってきていますよね。

柳川:一つの正解なんて、ないですから。自分の中にある想像力や個性、何かを大好きだという気持ち――とにかく思いっきり、解放してほしい。変身シーンにもそんな思いを込めていますよ。今回の変身グッズはインクボトルとペンをモチーフにしています。「憧れの私、描くよ」――主人公のひかるはそんな風に口ずさみながら「なりたい自分」に変身します。宮元宏彰ディレクターも、制作過程ではのびのびと線を描くイメージにとてもこだわっていました。子どもたちに届くといいな!

田中:私の娘は4歳で、よくプリキュアの口真似をします(笑)。朝ごはんを食べながら「私、ゼッタイにあきらめない!」とか。「あきらめないのはいいけど、遅刻するよ」って言うんですけど......(笑)

一同:(笑)

田中:そんな風にプリキュアに自分を重ね合わせながら、少しずつ成長していくのかな。今はすべて伝わらなくても、大人になったときに「あれってこういうこと言ってたんだな」と気づいてもらえたら嬉しい。そんな気持ちで作っています。基本は楽しんでほしいです。日曜日の朝にプリキュアを観て、次の日に保育園や幼稚園、学校に行く。ちょっと嫌なことがあったときに頑張れる力になったりとか、「早く友達に会いたいな」って思ってもらえたりとか。プリキュアがそんな存在でいられるように、制作陣は全力を注ぎます。

--

「恐怖は思考を停止する」――。プリキュアとの初めての戦闘シーンで、敵のカッパードはそう言った。それは多様性の大切さが叫ばれる日本で、世界で、私たち大人がリアルタイムで直面している「暗闇」でもある。その歴史を通じてお仕着せの「女の子らしさ」を革命し、前作では男の子も大人も巻き込み、解放していったプリキュアたち。

どんな風に、宇宙に光を灯してくれるのだろうか? これからの戦いが楽しみだ。

民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイトTVerでは、放送後1週間限定でスタプリを「見逃し配信」中。https://tver.jp/anime

米津玄師のLemon、再生数3億突破「日本で公開された映像では前代未聞」(動画)

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米津玄師

シンガーソングライターの米津玄師さんが快挙達成だ。

2018年の紅白歌合戦でテレビでは初めて生披露された「Lemon」のミュージックビデオが、Youtubeで日本の動画としては初めての3億回再生を突破した。米津さんが所属するソニー・ミュージックレーベルズがPR TIMESで発表した。

■紅白の生歌唱で話題に

米津玄師さんの「Lemon」は2018年に放送されたテレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌。亡くなった祖父への思いを込めた歌詞がファンの共感を呼んだ。

2018年2月27日にミュージックビデオがYoutubeで公開されると、わずか13時間で100万再生を突破し、6日間で1000万再生を記録するなど破竹の勢いで再生数を伸ばしていった。

さらに2018年末の紅白歌合戦で、出身地の徳島県にある大塚国際美術館から生中継で「Lemon」を歌い上げると人気が加速。2019年の2月9日夜に、公開から1年を待たずして3億回再生を突破した。

ソニー・ミュージックレーベルズは「日本で公開された映像では前代未聞となる」と発表している。

米津さんのミュージックビデオは、「Lemon」を含めると5作品が1億再生を記録し、33作品全ての合計再生回数はこれまでに17億4000万回を超えているという。

「あなたが結婚して、社会は変わった?」同性婚したフランスの夫夫(ふうふ)からの逆質問

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フランスで同性婚をしたジャン=クリストフ・ドルボーさん(左)と、ガエル・ロジェさん

日本で2月14日、「同性婚を認めないのは違憲」だとして、全国の同性カップル13組が、国を相手取り、損害賠償を求めて集団提訴する

これまでに世界24カ国で認められてきた同性婚。国レベルでの同性カップルの法的保護の制度が何もないのは、G7では日本だけだ。

筆者が住むフランスでは、2013年の民事法改正で、同性間の婚姻が合法とされた。異性間の夫婦と同一法のもと、市民生活、税制、養子縁組、遺産相続など結婚にまつわるあらゆる点で、同じ権利と義務が認められている。

合法化以降、同性間の結婚は年間結婚総数の約3〜4%で推移。2017年は22万1000組が結婚、そのうち同性カップルは7000組だった。

フランスで、結婚した同性カップルはどんな暮らしをしているのだろう。そして同性婚が合法化されたことで、社会はどのように変わったのだろうか。結婚4年目のご夫夫(ふうふ)に話を聞いた。

同性カップルからの最初の質問

公立小学校の学童保育指導員をしているガエル・ロジェさん

「あなたが結婚したことで、社会は何か変わりましたか?」

思いもよらない逆質問から、インタビューは始まった。そう私に尋ねたのはガエル・ロジェさん(44)、公立小学校の学童保育指導員を職としている。看護士である夫のジャン=クリストフ・ドルボーさん(56)と、パリ郊外の分譲マンション暮らし。22年来のカップルだが、結婚したのは3年前だ。

ミッドセンチュリー家具が趣味良く配された室内は、二人でリフォームしたという。優しい冬の光が差し込む居間で、想定外の問いかけに少々面食らいつつ、私は答えた。

「私の結婚で社会は......変わってないと思いますね。全く」

ロジェさんは笑みを深くして、会話を続ける。

「そうでしょう。相手が異性だろうが同性だろうが、結婚は個人の問題ですから。まして同性婚は全体の3〜4%ほどです。する人が増えたところで、社会に悪影響が出ることはない。変わるのは当事者の生活だけなんです。それもいい方にね」

私自身は2000年からフランスに住み、フランス人男性と異性婚をしている。6年前に同性婚が合法化されて以降、その法改正が私の生活に及ぼした影響は、たしかに心当たりがない。私の知らないどこかで、結婚できるカップルが増えた、それだけだ。ロジェさんの言うことはそのまま、生活者としての実感だった。

では、当事者にとっては何が変わるのか。一番の違いは「安定感」だと、ロジェさんとドルボーさんは口を揃える。

「同性婚が合法化される前は、僕たちは"永遠の独身者"でした。どれだけ長く一緒に暮らして、実の家族より信頼しているパートナーがいても、"独身者"でいるしかない。実利的にも精神的にも、それは大きな負担だったと、振り返ってみて感じます」

結婚とは、パートナーを守るもの。

看護士のジャン=クリストフ・ドルボーさん

フランスでの結婚は、合意した成人同士が「家族」となり、互いを保証し守り合うための制度だ。赤の他人を対等な家族として結ぶ制度は、他には無い。

事実婚として知られるパートナーシップ制度PACS(連帯市民協約)は、税制や家族手当の面で、結婚とほぼ同じ扱いを受けられる制度だが、それは日常生活の便宜を測るもの。各種契約や遺産、養子縁組など、長期スパンで共同生活の基盤を築き、維持するための便宜は含まれない。

「結婚」には、婚姻後の生活を長期的に安定させ、円滑にするため、様々な権利と義務がついてくる。納税や社会保障など財政の単位が一つとなり、不動産の契約や銀行のローン契約も、二人で組めるようになる。

家族として責任をシェアするので、配偶者には互いの扶養の義務と、生計維持のための支出負担の義務が生じる。死別後も二人で築いた環境で生き続けられるよう、遺族年金や遺産相続の制度が整えられている。

そういった「配偶者の権利と義務」は、結婚さえすれば、自動的に与えられる。しかし同性カップルには望むべくも無いものだった。家族になるための結婚が、認められていなかったからだ。人生設計をともにする成人同士なのに、ただ相手が同性であるというだけで。

生活実態は既婚者と同じでありながら、公的にはシングルと扱われる、そんな不平等な状況で、生き続けてきた。

合法化された同性婚、背中を押したのは母だった。

「自分の生活実態が、公的に認められない。不法生活者のような感覚が、いつもありました。真面目に労働して納税して、違法なことはしていないのにね」

同性婚が合法化されるまでの日々を、ロジェさんはそう振り返る。

「不思議なことに、同性婚が合法化された後も、僕たち自身は『しよう』と思えなかった。結婚できない状況に、慣れすぎていたんですね」

彼らの背中を押したのは、ロジェさんの母親。異性婚の結婚生活を長年続け、その意義を十分に知っている人だった。

「このマンションを増築するとき、母が言ったんです。結婚すれば一緒にローンを組めて、返済もより楽になる。けれど大事なのはそれだけじゃない。結婚はあなたと彼を、お互いが死んだ後にも守ってくれるものだから、って」

自分たちも、互いを守り合う「家族」になっていい。それは予想以上に大きな、人生ビジョンの転換だった。ドルボーさんは振り返る。

「結婚式で『ウィ』と言ったときの感情は、なんとも言い表せないものでした。市役所という公的な場で初めて、『この人は僕の夫、家族です』と宣言できたんですから」

それは彼らにとって、初めて自分たちを、全面的に肯定できた瞬間でもあった。お揃いの指輪を身につけたのも、結婚指輪が初めてだった。

フランスでも、同性愛は「隠すもの」だった。

ロジェさんとドルボーさんは今、自分たちの関係をオープンにして暮らしている。

別姓を選んだが(フランスは結婚後の別姓が認められている)、行政上も職場でも、享受する権利や制度は異性既婚者と同じだ。年老いた両親やきょうだい達も、彼らの結婚を受け入れている。

だがそれまでの道のりは、決して安らかなものではなかった。

「僕らの世代では、隠すのが当たり前。1981年にミッテラン大統領が刑法を改正するまで、同性愛は精神病の扱いだったんです」

そう話すドルボーさんは1962年生まれ。12〜13歳頃には自分の性的志向をはっきり自覚していたが、20歳くらいまでは女性との交際も試みた。

「自分が自分である、と認められるようになるまでは、辛かったですね」

夫君よりひとまわり年下のロジェさんも、「ずっと自分を否定していた」と言う。

初恋は6歳の時、仲良しの男の子に恋情の芽生えた瞬間を、今も覚えている。が、それは当時は「病気」とされ、認めてはいけないものだった。

女性と交際し、バイセクシャルを自認したときもあった。その理由をロジェさんは「悪い経験の定番パッケージ」と振り返る。

「フランス語では、力で劣る男性を『軟弱者』と罵倒するとき、『ペデ(おかま)』『アンキュレ(掘られ野郎)』と言うんです。同性愛者であることがそのまま、罵倒の言葉になっている」

「ヘテロの男性は、日常会話で本当に躊躇なく、この語を使います。スポーツ観戦なんかでもね。その度に、何度傷ついたか分かりません。しかも同性愛者であると知れると、罵倒の意味を込めて、同じ言葉を投げつけられる。声高には言わないけれど、ゲイであれば誰しも、何度もする経験なんです」

そんな定番パッケージを経るうち、「自分はゲイではない」と否認するか、「自分は罵倒されるような劣った人間だ」と受け止めてしまうようになる。いずれにせよ、自己否定をせざるを得なくなるのだ、という。

固定イメージを壊すために、カミングアウトする必要がある。

その自己否定からロジェさんが脱け出せたのは、20歳の時。パリで服飾系の専門学校に通い、周囲に同性愛をオープンにしている人が増えた。その中で少しずつ、自分の性的志向を認められるようになった。

「ちょうど時代も良かったんですね。90年代は、ゲイカルチャーがナイトライフの先端にあった頃。都会では、同性愛者の感性がクールであると認められていました」

その時代の変化に貢献したのは、自身の性的志向をカミングアウトした著名人たちだった。

「軟弱な男性」の代名詞であったゲイに、スポーツ選手や政治家がいる。続いて、「マル・ベゼ(モテない欲求不満女)」と揶揄されたレズビアンにも、魅力的な女優やアーティストたちが名を連ねた。

1998年には、当時の最大野党・社会党の有力政治家ベルトラン・ドラノエが、全国放送のテレビ番組でカミングアウトした。彼はのちに、同性愛者を公言して初めてパリの市長選挙に当選している(2001〜2014年パリ市長)。

「カミングアウトは、同性愛者の偏見イメージを壊すために必要なんです。軟弱でもない、劣ってもいない、精神病者でもない。社会に生きる真っ当な人間なのだと」と、ロジェさんは語る。

カミングアウトの隆盛期には、バッシングも多かった。だが、そうして同性愛者の顔が見えるようになったことは、同性婚合法化に向けての重要なステップだったと二人は考えている。

どこにでもいる善良な一市民として、社会が同性愛者を認識して行くために。

同性婚合法化までの、法的なステップ

90年代、カミングアウトやプライド・パレードなど啓発運動を経て、フランス社会は徐々に、同性愛者の存在を公に認めるようになっていった。

1999年には、同性同士の世帯構成を公的に認めるパートナーシップ制度PACSが成立する。実はこの法案は「同性婚を認めないため」の妥協案だったのだが、蓋を開けてみれば、利用者は異性カップルの方が圧倒的に多かった。

家族を作るのに、性別は関係ない。PACSというステップを踏んだこと、その制度を多くの異性カップルが享受したことで、同性婚合法化への地盤が固まっていったのだ。

2012年、大統領候補フランソワ・オランドは、同性婚合法化を選挙戦の公約に掲げる。当選後、すぐこの案件に取り掛かり、「自由を分かち合い拡大するこの法改正案を、勇気とともに提出すること。それは政治的・倫理的な責任である」と国会に提議した。が、議論は与党の予想以上に大紛糾した。

審議は合計170時間にも及び、その間、カトリック原理主義者など100万人を超える反対デモも巻き起こった。ロジェさんたちは支援デモに参加し、反対運動に胸を痛めながら、固唾を飲んで成立を願ったという。

法改正案は331対225で可決され、その約1カ月後には、フランス初の同性結婚式が挙げられた。以来2018年1月までに、約4万組の同性カップルの家族が誕生している。

少数だけれど、確かに社会を構成する人々。

フランスでは、既婚カップルには性別を問わず、同等の権利が与えられていると書いた。実際にロジェさんたちは共同でマンションを買い、そのためのローンを一緒に組み、一世帯として納税している。クレジットカードや携帯電話なども家族契約だ。

同性婚が法制化されて、フランスの社会は何か変わったのか。

「同性愛者は全人口の約8%ほどと言われています。(国内の)結婚やパートナーシップ契約の実績を見ても、その数字はほぼ固定です(2016年、同性婚は結婚全体の3.09%、同性PACSは3.8%)。僕たちは社会全体に悪影響を及ぼせるほど、数が多くないんですよ。その点は心配しないで欲しいですね!」

冗談めかしてロジェさんは言う。

同性婚が法制化され、実績が出たことで、反対派も徐々に矛先を収めている。2016年の世論調査では、62%が「同性婚は合法のままであるべき」と回答。現在、同性愛者の権利の議論は、養子縁組のあり方に移っている。

しかし、全体から見た割合は約8%と少なくとも、同性愛者は確かに、社会を構成する人々だ。フランス政府は同性婚の合法化によって、その8%の人々に、人生の安定と肯定感をもたらした。

正しく勤労・納税し、一市民として穏やかに暮らすロジェさんとドルボーさんの姿は、その意義を十分に体現しているように見える。それまでの道のりを振り返るインタビューを、ロジェさんはこう締めくくった。

「当事者にもそうでない人にも、同性婚は話題にするのが難しい、デリケートなお題です。でも状況を変えるには、話をしていくしかない。不器用なやりとりでも、それを繰り返すことで理解が深まるなら、無関心よりずっといいんです。僕らはみんな、同じ船に乗っているんですから」

社会を大きく変えるわけではない、でも確かに、誰かの人生をよりよくできる。それが同性婚の合法化だ。それを日本で可能にするにはどうすればいいのか。「同じ船に乗っている」者同士、一人でも多くの当事者・非当事者に、考えてもらえたらと願う。

(取材・文:髙崎順子 写真:宮本武 編集:笹川かおり)


「カリオストロの城」フランスで初上映。40年間公開されなかったのは、ルパン三世の著作権トラブルが原因?

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宮崎駿監督が初めて手がけた長編アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開から40年後の2019年1月、フランスで初めて上映された

2019年1月にフランス国内で公開された「カリオストロの城」のポスター

■フランス政府が紹介

フランス政府留学局の日本支局は2月7日、フランスで「カリオストロの城」が上映されたことをtwitterで紹介し、「フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください」と呼びかけた。

■上映まで40年...背景に著作権問題か

「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に日本で公開されたアニメ映画。原作はモンキー・パンチさんで、宮崎駿さんが監督を務めた。

ヨーロッパにある架空の国「カリオストロ公国」を舞台に、フランスの小説家モーリス・ルブランの作品に登場する怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫という設定の「ルパン三世」が活躍する物語。

日本では度々テレビで放映されるなどし、根強い人気を保ってきた。

フランス政府留学局が紹介している現地のニュースサイト「Le Point」によると、この作品がフランスの映画館で上映されたのは初めてだという。

上映されるまで40年間かかった理由について、 ルパン三世という名前が、「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権に抵触するとして、問題視されていたと同サイトは紹介している。

なお、作者モーリス・ルブランの死後70年が経過した2012年から「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権が消滅。ルパンの名称に関わる問題がクリアになったことで、正式に映画公開できるようになったようだ。

そのため、以前から作品のビデオ版は出回っていたものの、主人公はルパンではなく「エドガー(Edgar)」や「ヴィドック(Vidoqc)」などと名前が変えられていたという。

フランスの大手紙「ル・モンド」はこの映画について「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」と称賛している。

堺屋太一さんが死去、83歳 「団塊の世代」を生んだ小説家

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経済企画庁長官などを歴任した作家の堺屋太一さんが2月8日、多臓器不全のため東京都内の病院で亡くなった。83歳だった。共同通信NHKニュースが10日に報じた。

堺屋太一さん(1999年撮影)

デジタル版 日本人名大辞典+Plusなどによると、堺屋太一さんは1935年7月13日、大阪市生まれ。東京大学経済学部を卒業後、当時の通産省に入り、大阪万博や沖縄海洋博などの企画に参加した。

在職中に書いた経済社会の潮流を洞察した小説が話題となり、1976年の「団塊の世代」はベストセラーに。その結果、「団塊の世代」は、第2次大戦後のベビーブーム時代に生まれた世代を指す言葉として定着した。

1978年に退官し、執筆に専念。民間人閣僚として1998年の小渕内閣、2000年第1次・第2次森内閣で経済企画庁長官を務めた。

「婚姻制度を揺さぶりたい」 女性カップルが同性婚訴訟に込めた思いとは?

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小川葉子さん(左)と大江千束さん。

中野区役所に提出した婚姻届は、不受理通知とともに自宅に返送された。

その不受理届けを、大江千束(おおえ ちづか)さんと小川葉子(おがわ ようこ)さんが見せてくれた。

大江さんと小川さんは、パートナーとして20年以上ともに生きてきたカップル。東京・中野区で長年LGBTの支援活動に携わり、2018年には中野区で第一号となるパートナーシップ宣誓もした

婚姻届を1月17日に提出したとき、大江さんは「これまでの活動を通して、声をあげないと国は動かないことを実感した」と強く語った。

その一歩としてふたりは2月14日、他の12組のカップルとともに国を提訴する。求めるのは「誰もが自由に結婚できる権利」だ。

婚姻届提出時に、大江さんはこんな言葉も口にしている。

「私の中には『現行の婚姻制度の中に、真の男女平等はあるのか』という問いもあるんです」

婚姻制度に疑問を持ちながら、同性婚の実現を目指すのはなぜなのか。不受理になった婚姻届に、2人はどんな思いを込めたのだろうか。

■ 実はそんなに結婚したいわけではない

婚姻届の不受理の理由は「女性同士を当事者と婚姻届は不適法であるため」だった。

ーー なぜ、原告になろうと思ったのでしょうか?

小川:実はもともと、そんなに結婚願望が強いわけではないんです。異性カップルが全員、結婚したいと思っているわけではないですよね?それと同じです。

だけど今、同性カップルは婚姻のスタートラインにも立てないとても不平等な立場に置かれています。婚姻制度を選ぶ自由・選ばない自由を、すべての人が選択できるようにして欲しい、誰もが同じスタートラインに立てるようにして欲しいという思いで原告になりました。

大江:私も、今の婚姻制度の不平等や問題点を感じていますし、異性愛者だったとしても結婚したかなという問いはあります。原告になるためには、そういった自分の中のモヤモヤした部分と折り合いをつけなければいけませんでした。

背中を後押ししたのは「同性婚は権利獲得の大きな一歩になる」という思いです。長年LGBTの権利活動に携わってきましたが、誰もが婚姻制度を使えるようになることは、セクシュアルマイノリティの人たちにとって、一番わかりやすい権利獲得の着地点だと思うんです。だから原告になる覚悟をしました。

■ レズビアンの人たちが、見える存在になってきた

レズビアンやバイセクシュアルの女性のためのコミュニティ「LOUD」を運営している大江さんと小川さん。スペースは本やフライヤーなど、情報がありふれている。

大江:レズビアンは、セクシュアリティの面でも、性別の面でも弱い立場に置かれています。私が若いときには、カミングアウトできずに男性と結婚することを選んだ女性も今より多かったように感じます。生活の安定を得るために、一人で身を立てるのを断念して、泣く泣く男性と結婚した人もいました。

以前、東大で開かれたイベントで登壇した時に、ゲイの学生さんからこう言われたことがあります。「自分はゲイだけれど、東大にさえ入れば親に何も言われないと思った」って。

それを聞いてすごく「わかるよ」と思ったんです。私も、頑張り続けてきましたから。誰から頼まれてもいないので、親にいい子であり、仕事や勉強を頑張り、レズビアンの活動も続けてきました。それは、何か否定的なことを言われた時に「それでも私は、全てを頑張ってきた」と理論武装して、自分を守るためだったと思うんです。

レズビアンは、女性という時点ですでに社会的ハンデがあります。そこに同性愛者であることが加わると、とても大きな重荷になる。20年前はレズビアンをオープンにするのに、今よりもっと大きな覚悟が必要でした。ただ、時代は変化していると思います。

小川:仲がいい人や信頼関係を築いている人には隠さずに話したい、と思う人が若い世代を中心に増えていると感じています。カミングアウトはリスクは伴うけれど、オープンにした方が学生生活も仕事もしやすいという思いがあるんだと思います。ここ10年で大きく変わったなあと感じます。セクシュアルマイノリティについての情報が広がったことも大きいです。

ただ、絶対にカミングアウトはしない、周りには言わずに好きな人と一緒に生きていければいいと感じている人もいます。それは、それだけバリアを張らないと安心して生きていけないからかなと思います。

異性愛者でも、初対面でいきなり自分の恋バナをする人はほとんどいないと思いますけれど、好きになる対象が同性か異性かということで、言いやすさは全然違うと思います。

大江:「異性を好きになる人が多数だけれど、同性が好きな人も、どちらも好きな人もいるんだ」という考えが社会で当たり前にならない限り、みんなが表に立つのは難しいと思います。

■ 現行の婚姻制度は、本当に男女平等か

ーー「今の婚姻制度は本当に男女平等なのかという疑問がある」とおっしゃっていましたね。

大江:戦後に作られた憲法の中では、結婚は家ではなく当事者の二人の合意のみで成立し、夫婦が同等の権利を得られるということになっています。でも本当に平等なのかな、と思うんです。

結婚式は「○○家と○○家」という形で行われるし、「嫁」や「主人」という呼び方にも疑問があります。結婚できる年齢は女性が16歳で男性は18歳。再婚禁止期間だって、男性にはないのに女性にはあります。名字は、選べるとはいえ圧倒的に男性の名字が多いし、夫婦別姓もできません。そういったひとつひとつから、ジェンダーの平等が見えきません。

小川:私も、結婚制度や戸籍制度には、色々問題があると感じています。例えば、大江さんのお父さんは他界しているんですけれど、婚姻届を提出するために戸籍謄本を取り寄せたら、戸籍筆頭者は亡くなったお父さんなんです。

大江:亡くなっても、戸籍筆頭者はお父さんなんですよと言われて驚きました。死んでも筆頭者ってなに?みたいな。

小川:私の場合、母が亡くなった後に父が引っ越して、私に伝えず本籍を移していたため、あると思っていた場所に戸籍謄本がなくて。住民票で本籍地を調べなければいけませんでした。

異性カップルの中にも、戸籍制度や婚姻制度に疑問を持って結婚しない方や、事実婚を選んだ方もいらっしゃいます。性別に関係なく結婚できるのが認められる世界になったら、考え方も変わるのかもしれません。

大江:現在の婚姻制度に、男性同士、女性同士のカップルが入っていくことで、婚姻制度を揺さぶることができたらいいなという期待があります。

■ ふたりにとって、家族とは?

―― 同性婚が可能になると伝統的な家族の形が崩壊する、という理由で反対する人がいます。

大江:いまの時代、家族の数だけ形があります。何が「伝統的な家族」なのかもくくれない状態です。人の多様性が重視される時代、家族としての多様性ということにも向き合わないといけないと思います。

同性婚に反対する人には、「一体誰が困るのか」と聞きたい。異性愛者だって、結婚したくない人はしないし、事実婚を選ぶ人もいる。同性愛者だって、結婚したくなければしなくていいし、古典的な家族観を貫いている人たちは、自分たちの好きな形で家族を作ればいいんです。

私たちが問題視しているのは、同性愛者たちに"選択肢すらないこと"です。家族が多様になり、ひとり親の家庭など色々な家族の形があるのに、同性婚が入ってくるときだけに「家族の形が崩壊する」というのは、あまりにも荒唐無稽すぎないでしょうか。

―― 大江さんと小川さんにとって、家族はどんな存在でしょうか?

小川:そうですね、色々なことがあっても、信頼と尊重に基づいて一緒に生きていける同士が家族なのかなと思っています。大江さんは私にとって戦友のような存在でもあります。

大江:どんな時でも、自分と同様に大事な相手なんだということを認識した上で、大切にできる関係性、かな

同性婚を実現するのは、そんなに簡単ではないと思います。だけど、同性婚を実現した国に目を向けてみると、訴訟というのはプロセスとしてやらなければいけないことなんです

小川:道のりは長いと思うけれど、いつかああいうこともあったね、という時代がくると信じています

<p><a href="http://projects.huffingtonpost.jp/family/" target="_blank"><img data-mep="2259065" data-provider="other" data-provider-asset-id="205906526" src="https://o.aolcdn.com/images/dims?crop=1079%2C270%2C0%2C0&amp;quality=85&amp;format=jpg&amp;resize=630%2C158&amp;image_uri=http%3A%2F%2Fo.aolcdn.com%2Fhss%2Fstorage%2Fmidas%2F954c09dfe7b0937a67f9c09bafa91960%2F205906526%2FScreenshot%2B2017-11-30%2B10.58.00.png&amp;client=a1acac3e1b3290917d92&amp;signature=da37ee1577d26d0455f7728b6d1ea9e589a91470" /></a></p>

<p>「<a href="https://www.huffingtonpost.jp/news/family/" target="_blank">家族のかたち</a>」という言葉を聞いて、あなたの頭に浮かぶのはどんな景色ですか?</p>

<p>お父さんとお母さん? きょうだい? シングルぺアレント? 同性のパートナー? それとも、ペット?</p>

<p>人生の数だけ家族のかたちがあります。ハフポスト日本版ライフスタイルの「家族のかたち」は、そんな現代のさまざまな家族について語る場所です。</p>

<p>あなたの「家族のかたち」を、ストーリーや写真で伝えてください。 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%81%A1?src=hash&amp;lang=en" target="_blank">#家族のかたち</a> <a href="https://twitter.com/search?q=%23%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6&amp;src=typd&amp;lang=en" target="_blank">#家族のこと教えて</a> も用意しました。<a href=""mailto:family@huffingtonpost.jp" target="_blank">family@huffingtonpost.jp</a> もお待ちしています。こちらから<a href="https://docs.google.com/forms/d/19wMPrNQas0LVA3l0KMHaQylbVLx-oKVeGemzHkKF8FE/viewform?ts=5a0e2c4f&amp;edit_requested=true" target="_blank">投稿</a>を募集しています。</p>

「おとうさんのしごとってなに?」エンジニアだった私が、「ゼロ高」の学院長になった理由

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「夢を実践する」、2018年10月に開校した「ゼロ高等学院」(ゼロ高)。通信制高校のサポート校です。

私はこの新しい学校の代表をしています。

エンジニアだった私が、なぜ教育の事業を立ち上げることになったのか。

教育を通じて、実現したいことは何か。ビジネスマンとして、4歳と0歳の子どもの父として、お伝えしてみたいと思います。

なぜわたしがゼロ高の代表をしているのか

みなさんは何のために働いているでしょうか?

あれは長男が3歳の時のよくあるいつもの朝でした。

わたしは毎朝、息子を保育園へ送っていくのですが、その日は少し早く出る必要があり1人で先に家を出ようとしていました。

「いってきます」「いってらっしゃい」いつものように挨拶をしたあとに息子から「おとうさん、しごとはなにをしているの?」と質問がありました。

衝撃的でした。

長男は3歳になると、「なぜ空は青いのか」「なぜ雨は降るのか」という根本的な問いをするようになり、そういう根本的な質問に答えられるように、普段から準備はしていたのですが「なにをしているのか?」この本質的な問いに、わたしはとっさに答えることができませんでした。

わたしは「しごとでなにをしているのか」。その瞬間から考え続けていました。

世界平和

2週間後の朝、わたしはふと思いつきました。

しごとで世界平和をしているのだと。ほんの少しでもみんなが笑顔になるためのことをしているのだと。

長男と一緒に保育園に向かっている途中、彼に伝えました。

「おとうさん、せかいへいわをしているんだわ。みんながえがおになることをしごとにしているよ」と。

それを聞いた彼はそっけなく「ふーん」と言ってました。わかってるのかわかってないのか。

希望と現実

そんなわたしは、普段はウェブエンジニアをしています。作業をしたり、みんなのマネージメントをしたりしています。

「自分は世界平和をしている」。そう思い始めてから、小さな作業を1つとっても見え方はとても変わりました。ああ、きっと作業も誰かを笑顔にするためにやっているんだなと思うと、少しは色鮮やかに見えるようになりました。

しかし、その色鮮やかさを感じれば感じるほど、状況と目的の差を大きく感じるようになりました。

そんな曇り空のような気持ちの日々を過ごしている中、ふと私が所属しているヒトメディアの社長、森田に相談しました。

「もうちょっと世界平和っぽい仕事はないですかね?」

ヒトメディアは"ひとの成長に、かかわる"というミッションで、様々な事業に投資も行っています。その投資事業になにか私が関われるものがないかという相談をしました。

「校長やる?」

「やります」

このやり取りがゼロ高のすべての始まりでした。いまははっきりと息子に言えます。

「みんなが少しでも笑顔になれる世界をつくろうとしている」と。

長男は私の人生のメンターであり、コーチであります。

ゼロ高とはどんなところなのか

ゼロ高は「夢を実践」する場所です。

みなさんはいまされている仕事は、自分でしていると言えるでしょうか。それとも、どちらかとうとやらされているでしょうか。

自分の偏差値で入れそうな大学へ進学して、就職活動でものすごい数の企業を受けて、通った中からなんとなく良さそうな企業へ就職する。これがよくある道ではないでしょうか。

少なくとも私はそうでした。遊びに大学へ行くぐらいなら行かない方が良いと考えていました。

そもそも、高校生の頃、社会にはどんな大人がいて、どんな仕事があるかなんて知りませんでした。

やりたいと思えることなんて、わかりませんでした。

当時、私の"仕事"や"社会人"との接点は、新聞の折込チラシに載っている、工場、タクシードライバー、トラック、警備員の求人広告。毎朝、駅で見る、冴えないイラついている大人たちが、もう入れないだろうと思われる電車の中へ無理やり詰め込まれて通勤する姿ぐらいでした。

じぶんが本当にやりたいことなんて、わかりませんでした。

高校生と社会の壁をぶち壊して、夢を実践する場所はないのだろうか? それが、2018年に開校したゼロ高です。

ゼロ高は「夢を実践」する場所です。

ゼロ高は、通信制高校のサポート校です。

通信制高校は全日制高校と比較すると、高校卒業のための勉強時間が少ないのが特徴です。1年分の勉強にかける時間は、効率が良い生徒ですと2ヶ月で終わらせることができます。

残りの10ヶ月の時間をつかって何をするかは、通信制高校によって様々です。

ゼロ高生は残りの10ヶ月を使って、「夢を実践」します。

世界は、いくら考えていたところで好転するもではありません。夢があっても、やりたいことがわからなくても、とにかくやってみることでしか状況はかわりません。

ゼロ高生は贅沢な時間を使うことができます。高校卒業資格を取得する以外の10ヶ月の時間を使って、自分が何者になりたいのかを追求する選択肢と時間があります。

いま、ゼロ高生には多様な生徒がいて、それぞれの夢を実践しています。

・3カ月で500本の映画とドラマを見ると宣言して、実践した生徒。

・料理人を目指すために、会員制レストランWAGYUMAFIAのシェフ・永山さんから学ぶことを実践している生徒。

・オーストリアのウィーン大学へ飛び級で入学した、作曲家を目指し、実践している生徒。

・無人飛行機をつくる実践する生徒。宇宙飛行士になるために勉強を実践する生徒。

この生徒たちは、今はとにかく自分のやりたいことを徹底して行っています。実践からでしか学べないことを、自分自身で理解しているからです。

ゼロ高生の主宰は堀江貴文さん。一流と呼ばれるプロとの繋がり、全国で活躍する面白い大人たち、全国の面白い活動へ参加することができます。

プロの現場で学ぶことを選んだゼロ高生

怪我で野球をあきらめた若者が見つけた夢

ある生徒は、高校野球の強豪校からゼロ高に転校してきました。怪我で、野球ができなくなった時に、自分には何があるのかを考えたそうです。その時、偶然にゼロ高を発見して「ここだ」と思ったと。

その彼は、小さい頃から宇宙が好きだったことを思い出し、今は飛行士を目指しています。

彼は自分に自信がないと話してくれました。自分に自信を付けるためには?と自分自身に問いた時に出た答えが、「東大へ入る」だったそうです。

彼は宇宙飛行士になるという長期的な目標を叶えるための最初の目標として、東大入学のために勉強をしています。

もし、あなたの友達や、家族が宇宙飛行士を目指す、東大へ入ると言ったらどうするでしょうか?

「無理だよ」「できないよ」「難しいと思うよ」

「なれるよ」なんて無責任な言葉をかけることはできないから、つい止めたくなるかもしれません。

でも、ゼロ高は夢を実践する場所です。

「いいじゃん、じゃあどうやって実現しようか?」

今日もゼロ高生たちは、それぞれの夢を実践しています。

この2人のゼロ高生、サイズも色も全て同じ上着を着ています。これも1つの奇跡。

選択肢があるということ

地元の中学校、高校が合わなくなったらどうしたらいいのか?

進学に希望を見いだせなくなった若者はどうしたらいいのか?

ゼロ高がすべてを解決するなんてことは思いません。

ゼロ高はぶっ飛んだ選択肢の1つであれば良いです。

地元の学校へ行くか? ゼロ高へ行くか?

その選択肢があることが大切だと考えています。

すこしでもみんなの笑顔がふえるために。

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

ハッシュタグ #子どものじかん で、みなさんの声を聞かせてください。

「Internet Explorer使わないで」開発元のマイクロソフトが警告

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Internet Explorerのロゴ

マイクロソフトが、旧式のウェブブラウザーInternet Explorer(IE)を使い続けるのは危険だとして、その使用をやめ、最新のブラウザーを使用するようもとめています。

多くの一般ユーザーはとうにWindows 10の標準ブラウザーであるEdgeへの移行を済ませていると考えられるものの、企業や団体などではアップデート が提供されない業務用ウェブアプリケーションを使い続けるために、いまだIEを使い続けているケースもあります。

しかし、マイクロソフトのサイバーセキュリティアーキテクト、クリス・ジャクソン氏は、IEを使い続けることが企業に「技術的負債」をもたらしていると述べました。つまり、IEを使うということは長期的に見て最適な選択なのではなく、単に楽で移行の手間がかからないからそうしているだけで、かえって余分なコストを生み出しているということです。

ジャクソン氏はひとつのシナリオとして、Internet Explorer 6で後方互換モードが搭載されて以降、多くの企業が最も互換性ある簡単な方法として古いブラウザー用に作られたウェブページやアプリケーションを使い続けているとの考えを示しました。

2014年、マイクロソフトはこの問題を軽減するため、Internet Explorer 11にエンタープライズモードを実装しました。エンタープライズモードは新しいバージョンのIEでIE 7もしくはIE 8をエミュレートするように作られており、古いブラウザーに最適化されたウェブページをほぼ意図したとおりに表示する機能です。ただ、だからといってInternet Explorerで大丈夫というわけではありません。

IE 8~10のサポートは2016年に打ち切られています。そして多くのウェブアプリケーション開発者は、いまやIEの表示互換性を考慮していません。

業務用や産業向けのWebアプリケーションは高価で、長期間使わなければ元が取れないことは理解でき、IEで古いWebアプリケーションを使い続けるのは楽で便利かもしれないものの、最新のモダンブラウザーに移行するほうがセキュリティ的にも安全かつスマートで、長期的に見てもよりよい選択になるはずです。

(2019年2月9日Engadget日本版「マイクロソフト、企業にInternet Explorerの使用をやめるよう要請。「IEは技術的負債もたらす」」より転載)

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