米「物言う株主」息吹き返す アップルと委任状争奪戦か
企業経営に注文をつけて改善を迫る「物言う株主」(アクティビスト)の活動が目立ってきた。米国の大企業を次々と標的にして、ためこんだ利益(内部留保)を株主配当に回すなどの還元策を求めている。
物言う株主の大御所カール・アイカーン氏(77)は28日、米アップルの株式を5億ドル(約515億円)分買ったと明かした。これで投資総額は40億ドル(約4100億円)を超え、保有株式数は全体の1%弱に高まった。この日、アップルの株価は前日より8%下がる急落だった。前日発表の四半期決算が予想より悪かったためだ。アイカーン氏はそこをすかさず突いた。
約1500億ドル(約15兆4500億円)にふくらんだ内部留保を使って自社の株を買い増し、株価を上げるよう求めている。昨夏以降、アップルのクック最高経営責任者(CEO)と数回面談し、強く迫ってきた。ただ、アップルは提案を拒む構えで、2月の株主総会では、賛同する株主を囲い込む「委任状争奪戦」になる可能性もある。
企業経営に注文をつけて改善を迫る「物言う株主」(アクティビスト)の活動が目立ってきた。米国の大企業を次々と標的にして、ためこんだ利益(内部留保)を株主配当に回すなどの還元策を求めている。
物言う株主の大御所カール・アイカーン氏(77)は28日、米アップルの株式を5億ドル(約515億円)分買ったと明かした。これで投資総額は40億ドル(約4100億円)を超え、保有株式数は全体の1%弱に高まった。この日、アップルの株価は前日より8%下がる急落だった。前日発表の四半期決算が予想より悪かったためだ。アイカーン氏はそこをすかさず突いた。
約1500億ドル(約15兆4500億円)にふくらんだ内部留保を使って自社の株を買い増し、株価を上げるよう求めている。昨夏以降、アップルのクック最高経営責任者(CEO)と数回面談し、強く迫ってきた。ただ、アップルは提案を拒む構えで、2月の株主総会では、賛同する株主を囲い込む「委任状争奪戦」になる可能性もある。