東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議が10日、ミャンマーの首都ネピドーで開かれ、ベトナム沖の南シナ海で中国が石油掘削を始め、ベトナムの船舶と衝突していることについて、重大な懸念を示す声明を出した。
今回の外相会議は11日の首脳会議に向けた準備会合の位置づけで、個別の問題に限って声明を出すのは極めて異例。声明は「南シナ海で現在進行中の動きは地域の緊張を高めている」として「重大な懸念」を表明。領有権争いに絡む全当事者に国際法の順守と平和的な解決を求めるとし、名指しは避けたものの、中国を牽制(けんせい)した。
当初、議長国のミャンマーには一連の会議で南シナ海問題に踏み込む意向はなかった。4月に加盟国に示した首脳会議の議長声明案では、中・ASEAN間で昨年協議が始まった衝突回避のための「行動規範」について、早期策定に期待するとの文言が盛り込まれた程度だった。
今回の外相会議は11日の首脳会議に向けた準備会合の位置づけで、個別の問題に限って声明を出すのは極めて異例。声明は「南シナ海で現在進行中の動きは地域の緊張を高めている」として「重大な懸念」を表明。領有権争いに絡む全当事者に国際法の順守と平和的な解決を求めるとし、名指しは避けたものの、中国を牽制(けんせい)した。
当初、議長国のミャンマーには一連の会議で南シナ海問題に踏み込む意向はなかった。4月に加盟国に示した首脳会議の議長声明案では、中・ASEAN間で昨年協議が始まった衝突回避のための「行動規範」について、早期策定に期待するとの文言が盛り込まれた程度だった。