東京電力の家庭向け電気料金が6月、沖縄電力を抜いて全国で最も高くなる。離島の沖縄は発電や送電の費用がかさみ、原発もないことから、これまで本土より1~2割高かった。しかし、福島第一原発事故後の値上げで差が縮まった。業界関係者は「本土と沖縄の料金が逆転するのは、聞いたことがない」と驚く。
電力10社が公表するモデル家庭の1カ月の料金を、朝日新聞が集計した。東電の6月分は、前月より26円高い8567円。9円下がった沖縄電力の8558円を上回った。
原発事故前の2011年1月をみると、発電の98%を火力で賄う沖縄が7270円と全国で最高だった。一方で、原発の比率が約3割だった東電は、沖縄より14%安い6257円。10社の中で3番目に安かった。
電力10社が公表するモデル家庭の1カ月の料金を、朝日新聞が集計した。東電の6月分は、前月より26円高い8567円。9円下がった沖縄電力の8558円を上回った。
原発事故前の2011年1月をみると、発電の98%を火力で賄う沖縄が7270円と全国で最高だった。一方で、原発の比率が約3割だった東電は、沖縄より14%安い6257円。10社の中で3番目に安かった。