中間貯蔵施設、福島3町などに受け入れ要請 環境相ら
福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設について、石原伸晃環境相と根本匠復興相は14日、佐藤雄平知事と候補地である双葉、大熊、楢葉3町長に建設受け入れを要請した。3町の計約19平方キロメートルを国が買い上げて施設を造り、2015年1月からの搬入を目指す。ただ、地元には不安が根強く、受け入れがすんなりと決まる見通しはない。
政府は、汚染土について貯蔵開始後30年以内に福島県外で最終処分する方針を閣議決定している。石原環境相はこの日、さらに明確にするために法制化する意向を初めて明らかにした。
計画では、双葉町内の5平方キロ、大熊町内の11平方キロ、楢葉町内の3平方キロを買収する。それぞれに土などを保管する施設のほか、分別したり焼却して廃棄物の量を減らしたりする施設などをつくる。容量の合計は東京ドーム23個分にあたる約2800万立方メートル。