しまなみ海道、自転車無料へ 地元の一部負担が条件
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の自転車の通行料が無料になる見通しとなった。太田昭宏国土交通相が6日、要望に訪れた両県知事に対し、地元自治体が費用を一部負担する条件で無料化できるよう本州四国連絡高速道路(神戸市)に指示する意向を伝えた。
本四高速と愛媛県によると、しまなみ海道には自転車道を備えた橋が六つあり、料金は50~200円。年間収入は約2千万円で、減収になる分は地元自治体と国、本四高速で負担する。負担割合は今後協議する。
しまなみ海道は、海外からも走りに来るなどサイクリストに人気。無料にする時期は未定だが、両知事は3~10月に開く博覧会「瀬戸内しまのわ2014」に間に合うよう、夏休み前に実現したい意向だ。(波多野大介)
愛媛)サイクリングの休憩所 今治に続々
瀬戸内しまなみ海道などでサイクリングを楽しむ人たちが利用する休息所「サイクルオアシス」が今治市内で増えている。昨年9月末に比べ約1・3倍の27カ所になり、「自転車の聖地」としての利便性が高まっている。
サイクルオアシスでは休息や給水、空気入れなど工具の貸し出しのほか、しまなみ海道の観光パンフレットも入手できる。自転車を核にした町づくりを進めるNPO法人シクロツーリズムしまなみ(山本優子代表理事)が「世界中から来るサイクリストをもてなしたい」と2011年に設置を呼びかけ、商店などに協力を申し入れた。
その結果、昨年9月末までに市内では民宿、ガソリンスタンド、喫茶店、寺など21カ所で設けられた。自転車人気の高まりを受けて設置希望が多くなり、同10月以降に6カ所が新たに加わった。
同市上浦町井口(大三島)の喫茶店「クルーザー」は昨年末にオアシスを設けた。店内に3年前に置いた「旅のノート」には、国内外のサイクリストたちがしまなみ海道の思い出をつづっている。経営者の西岡錦(あや)さん(41)は「今年は国際イベントがある。サイクリスト向けに栄養豊かなメニューを考え出し、世界中から来る人たちをもてなしたい」と意気込んだ。
広島)尾道と今治結ぶバス路線の認可を申請
尾道市の平谷祐宏市長は5日、同市と愛媛県今治市を結ぶ新たなバス路線が新年度に開設されることを明らかにした。すでに四国運輸局に認可申請しているという。バスに自転車を載せられるようにして、往路は自転車、復路はバスで、と効率的な旅を望むサイクリストの需要を掘り起こしたいという。
現在、尾道市街地と今治市街地を直接結ぶバスはない。尾道から公共交通機関で今治に行くには、路線バスで因島大橋まで行き、今治と福山を結ぶしまなみライナーに乗り換えるルートが一般的だ。しかしバスの乗り継ぎに40分近く待たされることもあった。
一方、尾道市と松山市を結ぶバスはあるが、今治市街地から遠い来島海峡大橋にしか停留所がなく、自転車を車内に持ち込めない。
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の自転車の通行料が無料になる見通しとなった。太田昭宏国土交通相が6日、要望に訪れた両県知事に対し、地元自治体が費用を一部負担する条件で無料化できるよう本州四国連絡高速道路(神戸市)に指示する意向を伝えた。
本四高速と愛媛県によると、しまなみ海道には自転車道を備えた橋が六つあり、料金は50~200円。年間収入は約2千万円で、減収になる分は地元自治体と国、本四高速で負担する。負担割合は今後協議する。
しまなみ海道は、海外からも走りに来るなどサイクリストに人気。無料にする時期は未定だが、両知事は3~10月に開く博覧会「瀬戸内しまのわ2014」に間に合うよう、夏休み前に実現したい意向だ。(波多野大介)
愛媛)サイクリングの休憩所 今治に続々
瀬戸内しまなみ海道などでサイクリングを楽しむ人たちが利用する休息所「サイクルオアシス」が今治市内で増えている。昨年9月末に比べ約1・3倍の27カ所になり、「自転車の聖地」としての利便性が高まっている。
サイクルオアシスでは休息や給水、空気入れなど工具の貸し出しのほか、しまなみ海道の観光パンフレットも入手できる。自転車を核にした町づくりを進めるNPO法人シクロツーリズムしまなみ(山本優子代表理事)が「世界中から来るサイクリストをもてなしたい」と2011年に設置を呼びかけ、商店などに協力を申し入れた。
その結果、昨年9月末までに市内では民宿、ガソリンスタンド、喫茶店、寺など21カ所で設けられた。自転車人気の高まりを受けて設置希望が多くなり、同10月以降に6カ所が新たに加わった。
同市上浦町井口(大三島)の喫茶店「クルーザー」は昨年末にオアシスを設けた。店内に3年前に置いた「旅のノート」には、国内外のサイクリストたちがしまなみ海道の思い出をつづっている。経営者の西岡錦(あや)さん(41)は「今年は国際イベントがある。サイクリスト向けに栄養豊かなメニューを考え出し、世界中から来る人たちをもてなしたい」と意気込んだ。
広島)尾道と今治結ぶバス路線の認可を申請
尾道市の平谷祐宏市長は5日、同市と愛媛県今治市を結ぶ新たなバス路線が新年度に開設されることを明らかにした。すでに四国運輸局に認可申請しているという。バスに自転車を載せられるようにして、往路は自転車、復路はバスで、と効率的な旅を望むサイクリストの需要を掘り起こしたいという。
現在、尾道市街地と今治市街地を直接結ぶバスはない。尾道から公共交通機関で今治に行くには、路線バスで因島大橋まで行き、今治と福山を結ぶしまなみライナーに乗り換えるルートが一般的だ。しかしバスの乗り継ぎに40分近く待たされることもあった。
一方、尾道市と松山市を結ぶバスはあるが、今治市街地から遠い来島海峡大橋にしか停留所がなく、自転車を車内に持ち込めない。