作家・村上春樹さんが2013年に文藝春秋で発表した短編小説に、読者に誤解させる表現があったとして、北海道・中頓別町の町会議員、宮崎泰宗氏が抗議している。
問題となっているのは、短編小説「ドライブ・マイ・カー」の文中にある表現。
この部分について、宮崎氏は「偏見と誤解が広がる」と抗議。ブログの中でこう述べている。
宮崎氏は2月6と7日に行われる町議会の臨時会でこの問題を議題とするよう求めたが、「議会としての決議には馴染まない」という理由で、却下されたという。
小説表現をめぐってはこれまでも「チャタレイ夫人の恋人」における性表現や、柳美里さんの「石に泳ぐ魚」においてのプライバシー問題など、訴訟に発展しているケースもある。
■Twitterの声
※小説内の表現が引き起こす問題について、どう思いますか。ご意見をお寄せください。
問題となっているのは、短編小説「ドライブ・マイ・カー」の文中にある表現。
小さく短く息をつき、火のついた煙草をそのまま窓の外に弾いて捨てた。たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう。
この部分について、宮崎氏は「偏見と誤解が広がる」と抗議。ブログの中でこう述べている。
ノーベル文学賞候補となる作家が事実と異なることを小説にしたことが町のイメージダウンにつながり、このまま放置すれば、本町への偏見と誤解が広がる訳ですから、作家に遺憾の意を伝え、なんらかの対処を求めることの緊急性は高いと思います。
活字化の事実を知りながら公式には何もしないということは、不本意な表現を認めることになります。環境美化や交通安全に励む町の代表である議員や首長は、こうした問題に敏感に反応すべきでしょう。
(「TEAM中頓別〜今そして未来の青空へ〜」より 2014/01/30)
宮崎氏は2月6と7日に行われる町議会の臨時会でこの問題を議題とするよう求めたが、「議会としての決議には馴染まない」という理由で、却下されたという。
小説表現をめぐってはこれまでも「チャタレイ夫人の恋人」における性表現や、柳美里さんの「石に泳ぐ魚」においてのプライバシー問題など、訴訟に発展しているケースもある。
■Twitterの声
今回の村上春樹の件で、決議案までは要らないと思う。彼は作品に登場させる物事を口実として扱っている。だから、実際をろくに見ずに、自分の思いつきや思いこみによる解釈を優先させる。そこには社会性が欠けている。でも、文学だからいいじゃないかと愛読者はそれを見逃す。
— 佐藤清文 (@SeibunSatow) February 5, 2014
昨日司馬遼太郎の本を読んで歴史を語るレベル、とツイートしたが。小説に書いてあることが事実と異なる、と抗議するとは…。正気だろうか?
“<村上春樹氏>小説に「屈辱的表現」 町議ら文春に質問状へ(毎日新聞) - Y!ニュース http://t.co/trj1k6M90x”
— 無楽斎@徳田新之助@貧乏旗本の三男坊 (@murakusai01) February 5, 2014
<村上春樹氏>小説に「屈辱的表現」 町議ら文春に質問状へ(毎日新聞) - Y!ニュース http://t.co/pZoIDw8IMU むしろこれをネタに街を盛り上げようとか、そういうベクトルに動いけばいいのに。
— Shun the 猫いじり (@donuzium) February 5, 2014
<村上春樹氏>小説に「屈辱的表現」 町議ら文春に質問状へ(毎日新聞) - Y!ニュース http://t.co/EJxoZFCjNx
「そういう風に感じる人がいるのなら実際の状況を調べてみる」位は考えてもいい気がする
— ジュンイチ@/(^。^)\ (@Junichi76573) February 5, 2014
<村上春樹氏>小説に「屈辱的表現」 町議ら文春に質問状へ(毎日新聞) - Y!ニュース http://t.co/VBGy1oiZpG えりもも何も無いとか歌う森進一を訴えなければならんな
— 蓬莱山輝夜の中の人 (@houraisankaguya) February 5, 2014
※小説内の表現が引き起こす問題について、どう思いますか。ご意見をお寄せください。
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