盲導犬、DNAで適性判断 「デザイナーベビー」も視野
犬のDNA(遺伝情報)のわずかな違いを調べて、盲導犬になりやすい犬を見分ける方法を、帯広畜産大が考案した。子犬のうちに調べれば効率よく盲導犬を育成でき、実際に試したところ、合格率は5割を超えた。父親と母親の遺伝子を調べ、盲導犬にふさわしい組み合わせを調べる犬版「デザイナーベビー」の実用化を2年以内に目指すという。
盲導犬には、集中力や記憶力があり、穏やかで気が散りにくいなどの性格が適していると考えられている。こうした性格を備え、体が大きいレトリバー系の犬が選ばれることが多い。1歳を過ぎたころに適性を調べ、訓練を始める。しかし盲導犬になるのは狭き門で、訓練後の合格率は3~4割にとどまる。
鈴木宏志教授(家畜生命科学)のチームは、盲導犬になった犬となれなかった犬421匹の遺伝子配列のわずかな違い(SNP)を解析し、盲導犬にふさわしい性格に関連する10個のSNPを特定。SNPごとの特徴、組み合わせによって、盲導犬になれる確率が高い犬を見分けるモデル式を考案した。
昨年度、合否の判定前に28匹の犬に実際にこのモデルを試したところ、予測と一致した割合は5割強だった。今年度はさらに対象とするSNPや犬の数を増やし、予測の精度を7割以上に高めたいという。
犬のDNA(遺伝情報)のわずかな違いを調べて、盲導犬になりやすい犬を見分ける方法を、帯広畜産大が考案した。子犬のうちに調べれば効率よく盲導犬を育成でき、実際に試したところ、合格率は5割を超えた。父親と母親の遺伝子を調べ、盲導犬にふさわしい組み合わせを調べる犬版「デザイナーベビー」の実用化を2年以内に目指すという。
盲導犬には、集中力や記憶力があり、穏やかで気が散りにくいなどの性格が適していると考えられている。こうした性格を備え、体が大きいレトリバー系の犬が選ばれることが多い。1歳を過ぎたころに適性を調べ、訓練を始める。しかし盲導犬になるのは狭き門で、訓練後の合格率は3~4割にとどまる。
鈴木宏志教授(家畜生命科学)のチームは、盲導犬になった犬となれなかった犬421匹の遺伝子配列のわずかな違い(SNP)を解析し、盲導犬にふさわしい性格に関連する10個のSNPを特定。SNPごとの特徴、組み合わせによって、盲導犬になれる確率が高い犬を見分けるモデル式を考案した。
昨年度、合否の判定前に28匹の犬に実際にこのモデルを試したところ、予測と一致した割合は5割強だった。今年度はさらに対象とするSNPや犬の数を増やし、予測の精度を7割以上に高めたいという。