昭和天皇実録、天皇陛下の指摘で訂正 御製の掲載箇所
宮内庁は23日、「昭和天皇実録」について、昭和天皇の御製(歌)の掲載箇所を誤り、訂正したと発表した。天皇陛下がこの歌を紹介した新聞記事を読み、間違いを指摘したという。
この歌は「山百合(やまゆり)の花咲く庭にいとし子を車にのせてその母はゆく」。実録では昭和天皇と香淳皇后が東宮御所を訪れた1960年7月1日の情景を詠んだと紹介された。だが、実際は同年8月6日、皇太子妃だった美智子さまと浩宮さまが那須御用邸に滞在中、散策する様子を昭和天皇が目にした情景を詠んだものだった。
同庁によると、天皇陛下は、御製の「山百合が咲く」という情景から「那須御用邸での情景を詠んだものではないか」と指摘したという。同庁の風岡典之長官は「陛下のご指摘をいただけなければ誤りに気付けなかったかもしれず、大変ありがたい」と話した。公刊本を出版する際に修正するという。(島康彦)
宮内庁は23日、「昭和天皇実録」について、昭和天皇の御製(歌)の掲載箇所を誤り、訂正したと発表した。天皇陛下がこの歌を紹介した新聞記事を読み、間違いを指摘したという。
この歌は「山百合(やまゆり)の花咲く庭にいとし子を車にのせてその母はゆく」。実録では昭和天皇と香淳皇后が東宮御所を訪れた1960年7月1日の情景を詠んだと紹介された。だが、実際は同年8月6日、皇太子妃だった美智子さまと浩宮さまが那須御用邸に滞在中、散策する様子を昭和天皇が目にした情景を詠んだものだった。
同庁によると、天皇陛下は、御製の「山百合が咲く」という情景から「那須御用邸での情景を詠んだものではないか」と指摘したという。同庁の風岡典之長官は「陛下のご指摘をいただけなければ誤りに気付けなかったかもしれず、大変ありがたい」と話した。公刊本を出版する際に修正するという。(島康彦)