香港占拠、1人1テントで持久戦 学生連携まるで学園祭
香港の行政長官選挙の制度改革をめぐり、民主派が抗議の占拠を始めて半月。いったんは合意した香港政府との対話の動きが止まり、学生団体は「1人1テント」運動を呼びかけて長期戦に備えつつある。11日夜から12日朝にかけ、テントが連なる金鐘(アドミラルティ)を歩いた。
11日夜、政府本部近くにつくられた壇上では演説が続いていた。地べたやテントの中に座った学生らが熱心に聴いている。
「1人1テント」の求めを受けて、市民からも次々とテントの寄付が届く。ボランティアが「テントを立てる場所が足りなくなる」と心配するほどだ。寄せられたテントは番号を振って管理され、希望者に貸し出されていた。
車座になっておしゃべりしたり、寝転がってくつろいだり。学園祭のような雰囲気も漂う。
周りには比較的きれいな公衆トイレや大型の商業施設がある。トイレには誰でも使える洗顔フォームや歯磨き粉が大量に置かれていた。一度に80個のスマートフォンに充電できる場所や、水や食べ物を受け付けて配る物資ステーションもあった。酒を飲む人は見かけなかった。
勉強のための専用スペースでは学生らが本に目を落とす。17歳の学生、蘇頌然さんは「抗議の人数がいったん減ったことで、政府は学生の力をみくびり、対話を拒否した。団結して、真の普通選挙を勝ち取りたい」と力強い。ただ、「占拠だけで目標を達成するのは無理。これから長い運動が必要だ」とも語った。自宅の両親は、安全を確かめるため夜中に電話してくるという。
香港の行政長官選挙の制度改革をめぐり、民主派が抗議の占拠を始めて半月。いったんは合意した香港政府との対話の動きが止まり、学生団体は「1人1テント」運動を呼びかけて長期戦に備えつつある。11日夜から12日朝にかけ、テントが連なる金鐘(アドミラルティ)を歩いた。
11日夜、政府本部近くにつくられた壇上では演説が続いていた。地べたやテントの中に座った学生らが熱心に聴いている。
「1人1テント」の求めを受けて、市民からも次々とテントの寄付が届く。ボランティアが「テントを立てる場所が足りなくなる」と心配するほどだ。寄せられたテントは番号を振って管理され、希望者に貸し出されていた。
車座になっておしゃべりしたり、寝転がってくつろいだり。学園祭のような雰囲気も漂う。
周りには比較的きれいな公衆トイレや大型の商業施設がある。トイレには誰でも使える洗顔フォームや歯磨き粉が大量に置かれていた。一度に80個のスマートフォンに充電できる場所や、水や食べ物を受け付けて配る物資ステーションもあった。酒を飲む人は見かけなかった。
勉強のための専用スペースでは学生らが本に目を落とす。17歳の学生、蘇頌然さんは「抗議の人数がいったん減ったことで、政府は学生の力をみくびり、対話を拒否した。団結して、真の普通選挙を勝ち取りたい」と力強い。ただ、「占拠だけで目標を達成するのは無理。これから長い運動が必要だ」とも語った。自宅の両親は、安全を確かめるため夜中に電話してくるという。