百度(バイドゥ)の発表した「スマート箸」=百度提供
食の安全測れる箸? 中国の百度が開発 赤に光ると危険
食べ物に触れると安全性を判断することができるという「スマート箸」を、中国のネット検索最大手、百度(バイドゥ)が開発した。測定した成分の評価には、ネット上で蓄えた豊富なデータも活用するという。食の安全をめぐる事件に悩まされる中国の消費者へ、早期の販売を目指している。
北京で3日始まった「百度世界大会」で公表した。同社が新しい技術を披露する年1度のイベントだ。
「筷捜(コワイソウ、筷子〈コワイツー〉は中国語で箸の意)」と名づけた製品は、見た目や大きさは普通の箸と変わらないが、温度や塩分、pH値などを測定する機能がある。集めたデータを箸置きがわりの機器が分析し、安全ならば持ち手部分にあるLEDランプが青く、危険ならば赤く光る。価格は未定。「すぐにも量産に入る」という。