京都府の福知山市、豪雨で市街地が冠水【画像】

豪雨、京都・兵庫などで５人死亡　交通機関も混乱

前線の影響で、近畿北部や東海、北陸など広い範囲で１６日から１７日にかけて激しい雨が降り、各地で浸水被害が起きた。京都府福知山市は市街地が広範囲で冠水し、住宅の床上・床下浸水が１千棟を超える見通しとなった。２日間で京都府と兵庫、石川両県で計５人が死亡。交通機関も乱れ、Ｕターンの足を直撃した。

気象庁によると、本州上の停滞前線に暖かい湿った空気が流れ込み、局地的に雨雲が発達した。１時間降水量は福知山市で６２ミリ、岐阜県高山市で５７ミリ、滋賀県近江八幡市で５２・５ミリ、金沢市で４４ミリなど。

兵庫県丹波市では１７日朝、土砂崩れで住宅が壊れて７０代の夫婦が閉じ込められ、夫（７９）が死亡。福知山市では軽自動車の中で男性（２４）が死亡しているのが見つかった。石川県羽咋（はくい）市では住宅の裏山で土砂が崩れ、女性（７４）が死亡した。

岐阜県高山市では市内の橋や車が流された。中心市街地などで少なくとも約１５軒が床上浸水したり、裏山が崩れて民家に土砂が流れ込んだりする被害が発生。約９２００世帯約２万４千人に避難勧告が出された。

気象庁は降り続いた雨で地盤が緩み、土砂災害の危険もあるとして注意を呼びかけている。

(朝日新聞社提供)