日本維新の会は憲法改正で安倍政権に協力する――。
日本維新の会の石原慎太郎・共同代表は12月18日、首相官邸で安倍首相と昼食を共にし、維新の会が憲法改正などで安倍政権に協力する考えを述べた。会談は安倍首相の招きで実現した。時事ドットコムなどが報じた。
石原氏は「維新は是々非々で協力する」と述べ、憲法改正などのテーマでは協力を惜しまない意向を伝えた。これに対し、首相は「しっかりと時間をかけて、憲法の問題をやらないといけない」と応じ、粘り強く取り組む姿勢を示した。
(時事ドットコム「憲法改正で政権に協力=維新・石原氏、安倍首相と会談」より 2013/12/18 17:22)
■野党再編、結いの党との連携についての考え方は?
会談には維新の会の平沼赳夫代表代行も同席。18日に江田憲司衆議院議員らが結成した新党・結いの党との連携については、次のように話している。
一方、平沼氏は記者団に、みんなの党に離党届を出した江田憲司衆院議員らによる「結いの党」との連携について「全くない」と明言した。
(MSN産経ニュース「憲法改正「協力する」 首相に石原維新代表」より 2013/12/18 17:29)
結いの党の政策では、憲法改正については触れられておらず、「現行憲法下で、まずは可能な自衛権の行使のあり方を具体化。必要に応じて法整備」という方向が示されている。
■党内には旧太陽の党系への不満も……
維新の会内部では、大阪維新の会を中心とした若手議員らが非自民勢力の結集を目指している。彼らは石原共同代表ら、旧太陽の党系の議員の動きに不満を募らせる。
先日、東国原英夫・元参議院議員が日本維新の会を離党したのも、そうした不満が背景にあるようだ。石原慎太郎氏らの旧太陽の党と合流したあたりから党が変わり、原点回帰も難しくなったという趣旨のツイートをしている。
今回の離党・辞職について。記者会見等でも再三説明させて頂きましたが、昨日の取材でもしつこく聞かれました。改めて、この場やブログ等で徐々に明示・説明させて頂きます。先ず今回、「辞職ありき」では無く、「離党ありき」であるということ。日本維新の会が昨年、旧太陽の党と(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)合流した辺りから、変質・変容して来たことは、多くの方々が指摘されています。選挙で全国を行脚した時も、そういう声を沢山頂きました。そこで、党の信頼や支持率回復の為に、原点回帰を目指し、この一年間主張や行動を起こしてきましたが、悉く阻止され、潰されて来ました(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)説明責任があると思うので、少し続けます……本来なら、あの時(署名運動をした時)、責任を取って離党・辞職をすべきでしたし、そのつもりでした。しかし、周囲の慰留もあり思い止まりました。理由は①その後控えていた堺市長選がったこと。②参議院選前から、橋下氏が提唱(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)していた野党再編や新党立ち上げ等の案件があった事です。①堺市長選は、党内改革や大阪都構想実現の観点からも極めて重要な選挙でした。党内総力戦の下、僕も5〜6回、堺に入らせて頂きました。因みにあの時、大阪の選対から、アントニオ猪木氏へ何度も応援演説の依頼をしたにも(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)拘らず、猪木氏の応援は実現しませんでした。氏を擁立した立ち日系のガバナンスとマネジメント力が問われる事態でした。様々な要因で、結局、堺市長選は敗北しました。選挙後(10月12日)開催された党の政策研究会(橋下代表講演会)で、橋下氏と松井氏等は大阪の地方行政(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)課題に専念するということで、国政・国会議員団からは距離を置く方針を示された。「国会・国政のことは国会議員で」。この後の懇親会で、平沼国会議員団代表が高揚され、満面の笑顔で僕等のテーブルに来られました。平沼先生の方から、僕等のテーブルにおいで頂くのは、それが初めて(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
(続)でした。その頃から、国会議員団の中のパワーバランス・勢力図・景色・空気がガラリと変化して行きました(これは、僕の所感)……続きはまた(続)
— 東国原英夫 (@higashi_giin) December 17, 2013
■橋下氏は野党再編に意欲も、抑えこまれている状態か
日本維新の会の橋下徹・共同代表は8月、柿沢未途氏がみんなの党を離党した際に、「自民党に対抗する新しい勢力を作るために、維新の会の若手国会議員は柿沢さんの動きに追随して欲しい」と発言し、野党再編について意欲を示している。
しかし、10月には石原共同代表らが野党再編について「したたかなシニアに任せないと。1、2年生がバタバタ動き回ってもどうなるもんでもない」などと発言し、橋下氏らの動きを牽制していた。
【※】石原慎太郎氏と安倍首相の会談について、あなたはどう評価しますか。ご意見をお寄せください。