[ニューデリー 16日 ロイター] - インド総選挙(下院議会、定数545)の開票が16日に始まり、ナレンドラ・モディ氏率いる最大野党・インド人民党(BJP)が、大統領が指名する2議席を除く543議席の過半数に当たる272議席以上を単独で獲得した。
BJPは圧勝する勢いを見せている。モディ氏(63)は次期首相に就任する見通し。
開票速報によると、BJPは278議席を獲得。BJPを中心とする野党連合では332議席を獲得した。
一方、これまで2期にわたり政権を率いてきたガンジー家率いる国民会議派は、過去最悪の結果に終わるとみられる。
BJPのラージナート・シン総裁はツイッター上で、「圧倒的勝利の様相だ」とコメントした。
モディ氏率いるBJPがこのまま圧勝すれば、1984年のインディラ・ガンジー首相(当時)暗殺後に息子のラジブ氏が国民会議派を大勝に導いて以来の大差で、モディ氏が国民の信任を得ることになる。
SBIファンズ・マネジメントの最高投資責任者(CIO)のナブニート・ムノット氏は「モディ氏は規模は小さくても実力のある内閣を持つことが可能になる、つまり政府の意思決定力が大幅に増すということだ。モディ氏はこれまで、小さい政府と統治の強化を訴えてきており、それが実現しそうだ」と述べた。
モディ氏はこれまで、雇用の創出と効率的でクリーンな政府を公約しており、これが多くの国民の支持を得た。また、首相就任の際は経済成長の押し上げに向け停滞する電力や道路、鉄道プロジェクトへの投資の再開を目指すと表明している。
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