「追い出し部屋へ配転」提訴 コナミ社員、命令無効求め
社員を自主退職に追い込む「追い出し部屋」に配属され賃金を下げられたとして、ゲームソフト大手「コナミデジタルエンタテインメント」の50代の男性社員が11日、配転命令の無効と賃金の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、男性は20年間、ゲームソフト開発に携わったが、2011年5月に「キャリア開発課」に配属。「異動先を見つけること」を業務として指示された。入館カードやパソコンは取り上げられ自宅待機に。その後、パチスロ製造工場の応援業務に就き、床磨きや組み立てなど単純作業に従事した。
この間、期限付きの契約社員になれば一時金が支払われる「転進支援制度」が会社から提示され、同課の多くの社員がこの制度で退職したという。780万円だった男性の年収は3回減給され、546万円に。男性側は配転命令に業務上の必要性はなく、同課は退職を迫る違法な「追い出し部屋」だったと主張した。
コナミ広報は取材に対し「訴状をみていないのでコメントは控える」としている。
【千葉卓朗】
社員を自主退職に追い込む「追い出し部屋」に配属され賃金を下げられたとして、ゲームソフト大手「コナミデジタルエンタテインメント」の50代の男性社員が11日、配転命令の無効と賃金の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、男性は20年間、ゲームソフト開発に携わったが、2011年5月に「キャリア開発課」に配属。「異動先を見つけること」を業務として指示された。入館カードやパソコンは取り上げられ自宅待機に。その後、パチスロ製造工場の応援業務に就き、床磨きや組み立てなど単純作業に従事した。
この間、期限付きの契約社員になれば一時金が支払われる「転進支援制度」が会社から提示され、同課の多くの社員がこの制度で退職したという。780万円だった男性の年収は3回減給され、546万円に。男性側は配転命令に業務上の必要性はなく、同課は退職を迫る違法な「追い出し部屋」だったと主張した。
コナミ広報は取材に対し「訴状をみていないのでコメントは控える」としている。
【千葉卓朗】