中国製なのに「日本製」 外国人客多数のサンリオ直営店
ハローキティなどのキャラクター商品で知られるサンリオ(本社・東京都品川区、東証1部上場)の東京・銀座の直営店「サンリオワールドギンザ」が、「日本製」と表示した陳列棚で中国製商品を販売していたことが分かった。早稲田大学大学院の学生らの取材班が調査し、サンリオに指摘した。同店は「意図的な偽装でなく、担当者の勘違いだった」と釈明。同社は国内220店の商品陳列の点検に乗り出した。
サンリオによると、同店は2009年、「世界最大のサンリオフラッグシップショップ」として新装オープン。約422平方メートルの店舗にアクセサリーや洋服、文房具など計約1万点の商品をそろえている。
学生は、早大大学院政治学研究科ジャーナリズムコースの調査報道の実習で、「日本で中国製の商品を買う中国人観光客」をテーマに、外国人に人気の店を取材。その一環で、昨年11月~今月に同店を訪れた。複数の陳列棚で、富士山の山頂にハローキティが座ったイラストをあしらい、「日本製 MADE IN JAPAN」と書かれたカードが掲示されていた。店内の一角では、そのカードを添えた商品が日本製であることを日本語、英語、韓国語、中国語で説明していた。