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北朝鮮にハンバーガーブーム? シンガポール資本、割高でも行列

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平壌にハンバーガーブーム 外国資本誘致、割高でも行列

北朝鮮の首都・平壌にシンガポール資本のハンバーガー店が続々とオープンしている。関係者によると、4年半前に開店した1号店が好評で、店舗数は屋外スタンドを含め計10カ所を超えた。北朝鮮側は追加出資を水面下で打診しているとされ、今年中にハンバーガー店を倍増させる計画だ。

出店ラッシュを続けるのは、シンガポール人投資家が出資するハンバーガー店「三大星(サムテソン)」。店名は、金日成(キムイルソン)主席、金正日(キムジョンイル)総書記ら歴代の指導者を表している。金正恩(キムジョンウン)第1書記も昨年6月に店の一つを訪れ、ハンバーガーを食べたという。

店を訪れたことのあるシンガポール人によると、価格は欧州連合(EU)の共通通貨ユーロで表示されており、基本的にユーロで支払う。米ドルや中国の人民元での支払いもできるが、現地通貨は使えない。

メニューにはフライドチキンやワッフル、ソフトドリンクなどがあるが、なんといっても一番人気はハンバーガーだ。米国由来の言葉が「御法度」の北朝鮮では、「ミンチ肉入りパン」と呼ばれているという。最も安いもので1個1・3ユーロ(約190円)。年間平均所得が1300ドル(約13万6千円)程度とされる国民にはかなり高価だが、平壌市民らで行列ができる人気ぶりという。

外国資本を足がかりに経済再建を進めたい北朝鮮は近年、友好国シンガポールの実業家らを招き、積極的な投資を呼びかけている。シンガポールの企業関係者は「三大星とは別に、今年中に新たな外資系ハンバーガー店を誘致する計画も進んでいる」と話した。

(シンガポール=都留悦史)

asahi shimbun logo

(朝日新聞社提供) 


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