ドイツ南部ダッハウにあるナチスの強制収容所跡で2日、「働けば自由になる」と刻まれた扉が盗まれた(写真上)。下の写真は12年11月に撮影された盗難前の様子=AFP時事
消えたナチスの看板「働けば自由になる」 独の収容所跡
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の舞台となった独南部のダッハウ強制収容所跡で、ナチスのスローガンが書かれた金属製の表示板が、取り付けられた入場門の扉ごと何者かに盗まれた。地元警察が2日、明らかにした。
独メディアによると、表示板には、独語で「アルバイト・マハト・フライ(働けば自由になる)」と書かれていた。実際には殺害した収容者らに対し「自由」を約束するかのような言葉で、ナチスの非人道性の象徴として知られている。
警察によると、表示板が付いた扉は縦約2メートル、横約1メートル。警備員が2日朝に無くなっているのに気づいた。1日深夜から2日未明に盗まれたとみられる。