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松本山雅、初のJ1昇格へ ルーツは喫茶店

鍛えた走力、堅守速攻が結実 松本山雅、初のJ1へ

J2は1日、各地で第39節があり、敵地で福岡を下した松本が勝ち点を77に伸ばした。残り3試合で3位磐田との勝ち点差は12となり、2位を確定させ、来季のJ1昇格を決めた。松本は初めてJ1で戦うことになる。最下位の富山は栃木に勝ったが、J3降格となった。

いつも通り、90分間走り抜き、歓喜を迎えた。松本がJ2昇格からわずか3年で、J1初昇格を決めた。

後半12分、チーム得点王の船山が相手DFが足を滑らせて空いたスペースに走り込んだ。抑えの効いたシュートで先制点。後半26分に加点し、あとはJ2で2位の1試合平均0・79失点の守備力で逃げ切った。

今季の予算約11億円は、J2でも中位。他クラブから実力者をかき集めることはできない。反町監督は就任から3季で走力を徹底的に鍛え上げ、堅守速攻のスタイルを築き上げた。「3年前を振り返ると、J1は届かぬ夢としてスタートした。一日も休むことなく、努力してきた結果」と誇った。

     ◇

《松本山雅》 1965年、長野県松本市で開店した喫茶店「山雅(やまが)」に集まったお客さんがサッカーを始めたのがきっかけでチームが出来た。親会社のない市民クラブ。北信越リーグからスタートし、JFLをへて2012年にJ2入り。今季のホームゲームの平均観客動員は1万2千人でJ2最多。

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(朝日新聞社提供) 



松本山雅、ルーツは喫茶店 半世紀を経て、J1の舞台へ

サッカーJ2の松本山雅(やまが)が1日、J1昇格を決めた。長野県松本市にあった喫茶店「山雅」の常連客が遊びでサッカーを始めてから半世紀。親会社のない市民クラブながら、J2屈指の人気チームに育った山雅は、サポーターの大声援を背にJ1の舞台に挑む。

この日、福岡での大一番に駆けつけたサポーターは約1200人。勝利で昇格が決まると、スタンドに大歓声がわき上がった。

サポーター団体「ウルトラスマツモト」の疋田幸也代表(38)もその輪の中にいた。「小さいクラブだったのに、日本のトップレベルのチームに挑戦する権利を得た。本当に感慨深い」

2003年の旗揚げ当初は北信越リーグ所属、サポーターが2人だけの試合もあった。ところが、人口24万人の松本市にあって今季のホームの観客数は平均1万2千人強。J2平均のほぼ2倍で、100万人都市の2位札幌の約1万500人を引き離す。10年にJFL、12年にJ2と順調に階段を上った。疋田さんは「人と人とのつながりで大きくなったクラブ。これからも山雅に関わる人を増やしていきたい」。

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(朝日新聞社提供) 

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