[ストックホルム 15日 ロイター] - 米マイクロソフト
買収手続きは今年終盤に完了する見通し。買収後も「マインクラフト」はマイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」のほか、アップル
マイクロソフトはモヤンの買収は一般会計原則(GAAP)に基づく2015年度決算で収支トントンになるとの見通しを示した。
ナデラ最高経営責任者(CEO)は、パソコン(PC)からタブレット、携帯電話端末など幅広いデバイスで年間の利用時間が数十億時間に及ぶゲームは「最優先」との認識を示し、同社におけるゲーム事業の重要性を強調した。
マインクラフトはPCゲームとして登場したが、ダウンロード先の約40%は携帯電話やタブレット端末が占めている。
FBRキャピタル・マーケッツは、マイクロソフトが「Xbox」戦略に資金を投じ、ノキア買収を通じて携帯電話市場にも参入する中、今回の買収はナデラCEOに「適切な時期に適切な商品を提供する」と指摘した。
買収額はモヤンの昨年の売上高のおよそ8倍と、ゲーム会社の買収額としては高めとなった。
マインクラフト開発者のマルクス・ペルソン氏を含むモヤンの共同創業者3人は、新規事業に着手するためモヤンを去るとしている。
ゲーム界で「ノッチ」の愛称で親しまれるペルソン氏は、大企業に対し否定的な立場を取る人物として知られ、一部のマインクラフトユーザーはマイクロソフトによる買収を驚きを持って受け止めている。
ペルソン氏は買収発表後、自身のブログで「ここまで大きくなりもう責任が取れなくなった。お金ではなく、私自身が正気でいるためだ」と胸中を告白している。