横浜マのサポーター、バナナ振り人種差別か 入場禁止に
サッカーのJ1、横浜F・マリノスは23日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でこの日あった川崎フロンターレ戦で、人種差別行為をした疑いがあるとして、10代後半の男性サポーターを無期限の入場禁止処分とした。横浜マによると、ゴール裏にいた男性は前半、手に持ったバナナをピッチに向けて大きく上下に振ったという。その直前には、川崎の外国人選手が走り込んできていた。
横浜マのクラブ関係者が後半途中、ツイッターなどで動画が出回っていることに気がつき、調査を開始。当該男性サポーターを特定し、試合後に約1時間、事情を聴いた。男性はバナナは持っておらず、ハーフタイムに食べたと説明したという。
聴取に対し、男性は「挑発行為はしたが、差別の意図はなく、特定の選手に向けてではない」と話したという。横浜マの嘉悦朗社長(59)は「客観的に見て(外国人選手に向けた)可能性は高い。人種差別行為が限りなく疑わしい。重い判断をした」と話した。嘉悦社長は25日にJリーグの村井満チェアマン(55)と面会し、事情を報告する予定。