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サムスン電子、スマホ不振で24%減益 4~6月期、下期も厳しい見通し

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[ソウル 31日 ロイター] - 韓国サムスン電子<005930.KS>が発表した第2・四半期決算は、営業利益が前年同期比24.6%減の7兆2000億ウォン(70億3000万ドル)となった。営業減益は3四半期連続で、2012年第2・四半期以来2年ぶりの低水準。下期も厳しさが続くとの見方を示した。


競争が激化するスマートフォン市場でシェアを守れるかどうかについて、懸念が強まった。


5月の販売では主力機種「ギャラクシーS5」が米アップルの「iPhone(アイフォーン)5S」に追い抜かれたのに加え、低価格の機種では小米科技など中国メーカーの勢いが拡大。サムスン電子は販売不振を食い止めるよう、戦略の転換を迫られている。


モバイル部門の営業利益は4兆4200億ウォンと、前年同期の6兆2800億ウォンから減少し、2年ぶり低水準となった。


サムスン電子は声明で「下期も厳しさが続く」と指摘。世界全体で競争が激化し、モバイル部門の利益率が圧迫される可能性があるとの見方を示した。


モバイル部門の幹部は、上期のボーナスの4分の1を返上。短距離の航空便ではエコノミークラスを利用し、経費を節減する方針。


調査会社IDCは30日、スマホ市場でのサムスン電子のシェアが第2・四半期は25.2%と、前年の32.3%から低下したと明らかにした。


サムスン電子はモバイル事業での売り上げ改善を見込んでいるが、アナリストは製品ラインアップを見直す必要性を指摘する。プラスチック素材を採用した上位機種には批判が集まっており、画面を湾曲させた機種や金属製の機種に切り替えるべきだとの声も挙がっている。


中国勢の追い上げを阻止するため、中低位機種でもラインアップを拡充する必要があるとの指摘もある。


サムスン電子の上位機種は画面が大きく、これがアップル製品との主な違いだった。だが、アップルも大型のiPhoneを投入することが見込まれており、通年で3年ぶりの減益となる可能性もある。


一方、半導体部門の利益は1兆8600億ウォンで、競合SKハイニックス<000660.KS>と同様に、堅調な内容となった。パソコンやサーバー向けDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)の供給タイト化が、最終的な利益につながった。


パネル部門の利益は2200億ウォン。前年同期は1兆1200億ウォンだった。



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