今回は野球、サッカー、バスケ...プロスポーツリーグに関するビジネスに注目。最新の動向とともに、どんな職種での募集があるのかみていこう。
国内でスポーツリーグのプロ化が盛んに
今、国内におけるプロスポーツリーグの立ち上げが活発だ。
2016年9月、バスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」が開幕。ナショナルリーグ(NFL)、bjリーグという国内2つのトップリーグが統合された。さらに、2018年10月、卓球の国内初となるプロリーグ「Tリーグ」の開幕が予定されている。もうひとつ2018年には、バレーボールにおいても、将来のプロ化に向けた新リーグが発足した。
実業団としてのチームと、プロチームの違いはどういったところにあるのか。最も大きなポイントは、チームの独立法人化だ。たとえば、実業団チームの場合、基本的に選手は企業の社員という位置づけ。所属企業の中で仕事を行ないながら、練習や試合を行なうことも少なくない。プロチームの場合は、プロ契約を結び、純粋に選手としての報酬を得ていくことになる。
さらに、実業団チームでは企業が広告宣伝効果や社員の士気高揚を目的としていることも多い。プロ化することで、企業はビジネスとして観客数を増やすなどの取り組みを活発化させる傾向もある。
たとえば、「Bリーグ」は発足した2016 - 17年シーズンに観客動員数は前年比1.4倍となる約226万人を記録した(2015 - 16シーズンのNFLとbjリーグの総数との比較)(*1)。今後、さまざまな競技でプロ化が進むことで、観客数や競技人口の増加が期待される。
スポーツビジネスの新たな潮流
そして今、プロスポーツチームを運営する企業による新たな取り組みにも注目が集まる。
とくに、積極的な取り組みを行なっているのがDeNA。たとえば、2013年度より掲げてきたのが、「コミュニティボールパーク」化構想だ。具体的には、地域や職場におけるさまざまなコミュニティが"野球"をきっかけに集い、コミュニケーションを育むような、地域のランドマークになること。取り組みとしては、横浜スタジアムと協力し、座席の色をチームカラーの青(横浜ブルー)に統一。さらに、「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」などさまざまなイベントを展開してきた。
結果、運営を開始した2011年から5年間で観客動員数は76%増加している(*2)。
そして、DeNAは2016年に、球場運営会社である横浜スタジアムを子会社化し、球団・球場の一体運営を開始。地域と連携し、スタジアムを核とした街づくりにも取り組んでいくという。
今、プロスポーツを運営する企業において、ビジネスとしていかに利益を得ていくかがこれまで以上に重要となっている。こうした中、採用面において、多くのスポーツ系企業がスポーツ業界での経験はとくに重視しない傾向も見られる。異業界で培ったビジネスの経験は活かせる環境にあるといえるだろう。2018年7月現在、イベントプロデューサー、チケット企画担当、スポンサー営業担当、システム開発担当など、さまざまな職種で募集が行なわれている。ぜひ、実際の求人をチェックしてみてほしい。
(*1)観客143%増の裏に見えた"伸びしろ" Bリーグ初年度を振り返る エンタメ編
(*2)横浜DeNAベイスターズが5年間で来場者数を76%増やすためにやったこと
【関連記事】
- マーケティング・企画職として「スポーツビジネス」に携わる。|ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)
- 「賞金稼ぎ」が新たな市場に。eスポーツの可能性と未来|ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)
- 「地方のために働く」選択肢。地域活性化に携わる求人に注目!|ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)
- 経済成長の著しいインド。世界各国から集う優秀人材と働く選択肢|ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)
- 料理を便利に、楽しく。今後盛り上がるサービスは?|ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)
【関連リンク】
カイシャの評判ジャーナル | 話題の企業の「カイシャの評判」を探る!