ソニー1強が崩れそうです。ニコンが35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレスカメラ「Nikon Z7」「Nikon Z6」を正式発表しました。「Nikon Z7」は9月下旬発売で実売価格は税込40万円前後、「Nikon Z6」は11月下旬発売で実売価格は税込27万円前後となります。(月産はそれぞれ2万台程度)
Nikon Zシリーズは、新開発のZマウントを採用した高級ミラーレスです。上位機「Nikon Z7」は4570万画素で常用感度はISO 64〜25600。下位機「Nikon Z6」は2450万画素で、常用感度はISO 100〜51200。両モデルとも像面位相差AFに対応するほか、新画像処理エンジン「EXPEED 6」も搭載します。
最大の訴求点は、新開発となる「Zマウントシステム」の搭載です。ニコンはこれをソニーαシリーズに対抗する切り札として掲げます。
『大口径のZマウントを採用することで、レンズ設計の自由度が格段に上がり、画面の周辺から中心までの圧倒的な解像力を実現。ニコン史上最高の開放F値0.95を実現する極めて明るいレンズなど、これまでにない多彩なレンズを提供できるようになった』と担当者は魅力を語ります。
またアダプターを介してFマウントなど過去のレンズ資産との互換性を保てる点も、ソニーαシリーズと比較した強みとして位置づけます。
電子ビューファインダーは「Z7」「Z6」ともに369万ドットの有機EL。視野率は約100%、ファインダー倍率は0.8倍、体格視野角約37.0°。接眼部分にはフッ素コートを施し、汚れの付着やフレア、ゴーストを防ぐといいます。
オートフォーカスは「Z7」が493点、「Z6」が273点で撮像範囲の90%をカバー。新開発の画像処理エンジン「EXPEED 6」では、ピクチャーコントロールのシャープネス調整に「ミドルシャープ」を追加。これは既存の輪郭強調、明瞭度と併用して、画面内のテクスチャーをきめ細かくシャープに見せたりソフトに見せられるとうたいます。
手ぶれ補正はニコン初となるカメラ内手ぶれ補正を採用。5軸で駆動し、シャッタースピード最大5.0段分の高い補正効果を得られます。また、マウントアダプターを介してNIKKOR Fレンズでも使用できますが、NIKKOR Zレンズ仕様時に比べて補正効果は弱まります。
以下、登壇したニコン担当者による解説です。
「すべてのフォトグラファーのために、ニコンらしいカメラを提供し続けることが我々の使命」
「過酷なシーンでも安心して持ち歩ける高い信頼性、長年にわたりプロからのフィードバックで培われた画像品質」
「すべてのフォトグラファーのために、ニコンらしいカメラを提供し続けることが我々の使命」
「我々はミラーレスだけでなく一眼レフにも素晴らしい製品を供給し続けていく」
(更新中)
(2018年8月23日Engadget日本版「速報:ニコンがフルサイズミラーレス「Z7 / Z6」発表 9月下旬発売」より転載)