全国434地点で真夏日観測 熱中症の疑いで1人死亡
12日も全国的に日差しが強く、群馬県と埼玉県の計4地点で最高気温が35度以上の猛暑日になった。千葉県では熱中症の疑いで1人が死亡した。
気象庁によると、午後5時までに最も気温が上がったのは、群馬県館林市の36・3度で、同県伊勢崎市が35・4度で続いた。埼玉県熊谷市で35・3度、前橋市で35・1度だった。30度以上の真夏日となったのは434地点で全国の観測点の約半分に上り、この夏としては最も多かった。
千葉県鴨川市南小町で午後1時過ぎ、92歳の女性が自宅の庭で倒れていると家族から119番通報があった。救急隊が病院に運んだが、間もなく死亡が確認された。消防は、熱中症の疑いがあるとみている。
栃木県真岡市台町の真岡女子高では午後3時ごろから、文化祭の最中に頭痛や吐き気など熱中症の症状を訴える生徒が相次いだ。消防によると、午後8時までに26人が病院に搬送され、うち2人が重症という。文化祭初日の11日にも、7人が熱中症の症状で病院に運ばれたばかりだった。
気象庁によれば、鴨川、真岡両市の12日の最高気温は33・3度だった。
東京消防庁によると、東京都内でも午後9時までに、5~90歳の男女57人が熱中症の症状で病院に運ばれた。70~80代の男女3人が重症という。