[ワシントン 7日 ロイター] - 動画の再生速度の遅さの責任をめぐりコンテンツ企業とプロバイダーが批判合戦を強めるなか、グーグル
グーグルのストリーミングサービスである「ユーチューブ」の再生状態が悪化し、再バッファリングで途切れると、この新しいウェブサイトに利用者を誘導するリンクが表示されるようになっている。このウェブサイトは5月に特段の発表なく開始されたが、最近、注目を集めるようになった。
このウェブサイトは、その趣旨について、「あなたの動画ストリーミング品質に影響を与える要因は、あなたが選んだプロバイダーを含め、多くの要因があります。あなたのプロバイダーのパフォーマンスを知り、選択肢について理解しましょう」と説明している。
グーグルは、毎月30日間に視聴される数十億時間のユーチューブ動画の再生速度を基にプロバイダーを格付けしている。その結果は、プロバイダーごと、地域ごとに視聴者が利用時間の90%でどのようなパフォーマンスが得られたかが分かるようになっている。
ユーチューブのスポークスマンのマット・マクラーノン氏によれば、このウェブサイトは、高精細(HD)品質で動画を視聴したい利用者にどうすれば一番良いかを知ってもらうことを意図している。同氏は「基本的に情報を提供しているにすぎず、行動を変えるように促しているわけではない」と述べている。
利用者は、このウェブサイトを通じて、地域のさまざまなプロバイダーのパフォーマンスを比較することが可能だ。
プロバイダーについて、消費者にメッセージを直接送るコンテンツ企業は、グーグルが最初ではない。6月には米動画配信サービスのネットフリックス
米連邦通信委員会(FCC)は先月、速度低下との関連について、プロバイダーとコンテンツ企業の契約を調査すると発表した。
ネットフリックスは、利用者へのスムーズなサービス提供のためにコンテンツ企業がプロバイダーに支払う料金の廃止をFCCに主張している。