【中韓首脳会談】習国家主席と朴大統領が会談、慰安婦研究で協力

中韓首脳会談、北朝鮮の核反対で一致　慰安婦研究協力も

中国の習近平（シーチンピン）国家主席が３日、就任後初めて韓国を訪問し、朴槿恵（パククネ）大統領と会談した。両首脳は朝鮮半島での核兵器の開発に反対し、非核化の実現を目指すことで一致。旧日本軍慰安婦の問題についても、資料を共同研究していくことで合意した。ウォンと人民元を直接取引できる市場の開設など、経済面での関係もさらに強化する。

中国の最高指導者が北朝鮮の首脳と会う前に韓国を訪れるのは、１９９２年の中韓国交正常化以来初めて。中国は最近の北朝鮮の振る舞いにいら立っており、朝鮮戦争を共に戦った中朝の「血盟」関係の変化を強く印象づけた。

会談後に発表された共同声明で、両首脳は北朝鮮の核問題について「核兵器の開発に確固として反対する立場を再確認した」とし、６者協議関係国との話し合いで解決するとした。北朝鮮は最近も核開発を進める姿勢を明確にしており、今回の合意に反発する可能性がある。北朝鮮は６月２９日に短距離弾道ミサイルを発射し、中韓首脳会談への牽制（けんせい）との見方も出ていた。