圏央道、ひらく黄金の道 部分開通、大きな期待と建設費
富士山と富岡製糸場、二つの世界遺産への日帰り観光が可能に――。日本を代表する高速道路である東名高速と中央道、関越道が28日午後、初めてつながる。東京都と神奈川県の境で、圏央道14・8キロが3路線を環状に結ぶ形で部分開通するためだ。期待が高まる一方、費用負担への懸念もある。
■2つ世界遺産、1日で観光可能に
「海は神奈川の最大の観光資源。皆さん来てください」
神奈川県の黒岩祐治知事は28日午前、相模原市内での開通式典で、約300人の参列者を前に意気込んだ。開通するのは、相模原愛川インターチェンジ(IC、神奈川県厚木市)と高尾山IC(東京都八王子市)の間の14・8キロだ。
狙いは埼玉、群馬など「海なし県」。国土交通省によると、湘南エリアだけでも、2時間圏人口が新たに約300万人増える。神奈川県はキャスターの木村太郎氏を総合プロデューサーに迎え、観光客を呼び込む作戦を練りあげる。
世界文化遺産で盛り上がる群馬県富岡市。石田明久・富岡製糸場課長は「神奈川は距離の割に来場者が少なかった。これで余裕を持って来ていただける」。都心を経由せず、圏央道だけで群馬へ向かう関越道に入れるようになるため、片道50分の短縮になる。「温泉大国」を掲げる群馬県も、神奈川や東海地方からの宿泊客をあてこんだキャンペーンを7月から始める。
中日本高速は今回の開通でできた経路を、二つの世界遺産を結ぶ「新ゴールデンルート」と命名。富岡製糸場と富士山を1日で観光できる、と宣伝する。
先ほど、相模原IC付近にて、
圏央道 開通セレモニーが
無事に行われました(*^_^*)
あいにくの雨でしたが、
加山市長と共に、
さがみんラッピングカーで
通り初めをさせて頂きました♬
いよいよ本日15時の開通です! pic.twitter.com/uNSFuD8G79
— 第8代相模原市観光親善大使 (@sagamitaisi) 2014, 6月 28
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