韓国大統領、不支持が支持上回る 首相指名の混乱影響か
韓国の民間世論調査会社「韓国ギャラップ」が20日に発表した調査結果によると、朴槿恵(パククネ)大統領の支持率は1週間前に比べ4ポイント減の43%で、不支持率は昨年2月の就任以降最高の48%になった。不支持が支持を上回ったのは初めてで、新首相の指名をめぐる混乱などが大きく影響しているとみられる。
同社の調査では、朴氏の支持率は今年2月から4月中旬にかけて50%台後半から61%を維持していたが、4月16日に起きた旅客船沈没事故への政府の対応が強い批判を受け、40%台後半に落ちていた。
拍車をかけたのが、沈没事故の責任を取って辞意を表明した鄭烘原(チョンホンウォン)首相の後任人事。最初に指名した元大法院(最高裁)判事が、退任後の弁護士時代に得たとされる巨額の報酬などを野党から批判され、辞退した。その後、文昌克(ムンチャングク)元中央日報主筆を指名したものの、日本による植民地支配や南北分断を「神の意思」などと発言していたことが発覚。野党だけでなく与党内からも「首相にふさわしくない」との声が上がる。