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スタバ、オーストラリア事業から撤退 地場コーヒー文化に屈する

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アメリカのコーヒーチェーン大手スターバックスが、オーストラリアの直営店事業を地元企業グループに売却したと、47NEWSなどが6月19日に報じた。日本など世界各地に進出して成功を収めているものの、オーストラリアには独自のコーヒー文化が根付いており、過当競争から苦戦し「撤退」を余儀なくされたとしている。

スタバは2000年に最大都市シドニーなどに進出。しかし、08年までに1億豪ドル(約95億円)以上の損失を出し、84まで増やした店舗のうち約60の不採算店を閉めた。出店場所が悪いなど、市場調査が不十分とも指摘された。人口100万人に約1店舗は、先進国では低い出店規模だった。

(47NEWS「スタバ、豪から“撤退” 地場コーヒー文化に勝てず」より 2014/06/19 15:34)


flat white coffee
オーストラリアで人気のコーヒー「フラットホワイト」

イギリスなど欧州系移民が多いオーストラリアではカフェ文化が根付いている。加えるミルクの泡がほとんどない「フラットホワイト」などの独自メニューがあり、レギュラーコーヒーは「ロングブラック」と呼ばれるなど呼称も独特だ。

コーヒー1杯が5.5豪ドル(約520円)と割高なことも消費者に敬遠された。

豪州内のスターバックス運営権や既存の24店は、同国でコンビニエンスストア「セブン-イレブン」を展開するウィザーズ・グループに売却する。売却額は非公表。

(時事ドットコム「スタバ、豪事業から撤退=過当競争で苦戦-割高感も敬遠招く」より 2014/05/28 16:19)


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