石原伸晃環境相「最後は金目」発言撤回　「福島訪ねておわび」

石原環境相、「最後は金目」発言撤回　謝罪に福島訪問へ

石原伸晃環境相は１９日午前の参院環境委員会で、東京電力福島第一原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、「最後は金目でしょ」と発言したことについて、「心からおわびを申し述べ、撤回をさせて頂ければと思っている」と述べた。辞任は否定した。

石原氏は委員会の冒頭、「お金ですべてを解決する意図では全くない。しかし品位を欠き、誤解を招く表現によって不快な思いを抱いた方が大勢いらっしゃる」と釈明。「国会が終了した後、速やかに地元の福島を訪ね、直接おわびを申し上げる」とも答弁した。

民主党の増子輝彦氏（福島選挙区）は「金で何でも解決できる思いをこめた発言だ。辞任しないのか」と追及したが、石原氏は「お金で物事を解決しようなんて一度も思ったことはない」と強く反論。「職務をしっかりと丁寧に全うしたい」と述べ、辞任を否定した。


石原環境相の問責決議案を提出　野党８党

石原伸晃環境相が東京電力福島第一原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、「最後は金目（かねめ）でしょ」と発言したことを問題視し、民主党など野党８党は１９日、石原氏への問責決議案を参議院に共同で提出した。決議案で「被災地住民の苦しみを金で解決しようという極めて無神経で許し難い発言。大臣の職を続ける資格はない」と理由を説明。２０日の参院本会議で討論と採決が行われる。