猪瀬氏、相次ぐ説明変転 貸金庫移動、返却には公用車
東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った問題で、猪瀬氏は16日の都議会総務委員会で、貸金庫に保管していた5千万円を、今年5月に別の貸金庫に移していたことを明らかにした。「保管した現金には一切、手を触れずに返した」としてきた従来の説明を一転させた。返却日も訂正したほか、返却に公用車を使ったことも判明した。
猪瀬氏側は、都議会から求められた資料約60点のうち、16日までに約30点を提出。資料を基に都議会は追及したが、相次ぐ説明の変転に批判が相次いでいる。
猪瀬氏側から都議会に提出された貸金庫の記録などによると、猪瀬氏は5千万円を徳田毅衆院議員から受け取った前日の昨年11月19日、東京・西麻布にある個人事務所近くの八十二銀行青山支店に妻名義で貸金庫を開設。5千万円を受け取った翌日の21日に入れた。
ところが、この貸金庫は今年5月10日に解約。現金は1990年から契約していた横浜銀行つくし野支店(東京都町田市)の貸金庫に移していた。横浜銀の貸金庫は、前日の9日にサイズを大型に変更していた。
カバンに5千万円、実演したが… 集中審議で猪瀬知事
史上最多得票での当選からちょうど1年。医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った東京都の猪瀬直樹知事が窮地に追い込まれ、苦しい弁明を続けている。16日、中断をはさみ、約10時間に及んだ都議会総務委員会の集中審議。都議は相次ぐ説明の修正や矛盾をただしたが、多くの疑問は残ったままだ。
委員会には、猪瀬氏側から資料約30点が提出された。知事は現金を貸金庫に保管し、「返すまで一度も手を付けていない」としていたが、港区の八十二銀行青山支店の貸金庫が5月10日に解約され、町田市の横浜銀行つくし野支店に移されていた。
「生活の拠点が変わったので、手元に置いてすぐ返せる状況を作ろうと思った」。知事の説明に、都議から「おかしい」「違うだろう」とヤジが飛んだ。
誰が移し替えたかと問われると、知事は「(今年7月に亡くなった)妻だ」と答弁。「重さ5キロの現金を妻がどのような交通手段で運んだのか」との質問には「タクシーか電車か、確認していない」と、時折いらだったような声で語った。議場には「妻のせいにするのか」との声が響いた。
東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った問題で、猪瀬氏は16日の都議会総務委員会で、貸金庫に保管していた5千万円を、今年5月に別の貸金庫に移していたことを明らかにした。「保管した現金には一切、手を触れずに返した」としてきた従来の説明を一転させた。返却日も訂正したほか、返却に公用車を使ったことも判明した。
猪瀬氏側は、都議会から求められた資料約60点のうち、16日までに約30点を提出。資料を基に都議会は追及したが、相次ぐ説明の変転に批判が相次いでいる。
猪瀬氏側から都議会に提出された貸金庫の記録などによると、猪瀬氏は5千万円を徳田毅衆院議員から受け取った前日の昨年11月19日、東京・西麻布にある個人事務所近くの八十二銀行青山支店に妻名義で貸金庫を開設。5千万円を受け取った翌日の21日に入れた。
ところが、この貸金庫は今年5月10日に解約。現金は1990年から契約していた横浜銀行つくし野支店(東京都町田市)の貸金庫に移していた。横浜銀の貸金庫は、前日の9日にサイズを大型に変更していた。
カバンに5千万円、実演したが… 集中審議で猪瀬知事
史上最多得票での当選からちょうど1年。医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った東京都の猪瀬直樹知事が窮地に追い込まれ、苦しい弁明を続けている。16日、中断をはさみ、約10時間に及んだ都議会総務委員会の集中審議。都議は相次ぐ説明の修正や矛盾をただしたが、多くの疑問は残ったままだ。
委員会には、猪瀬氏側から資料約30点が提出された。知事は現金を貸金庫に保管し、「返すまで一度も手を付けていない」としていたが、港区の八十二銀行青山支店の貸金庫が5月10日に解約され、町田市の横浜銀行つくし野支店に移されていた。
「生活の拠点が変わったので、手元に置いてすぐ返せる状況を作ろうと思った」。知事の説明に、都議から「おかしい」「違うだろう」とヤジが飛んだ。
誰が移し替えたかと問われると、知事は「(今年7月に亡くなった)妻だ」と答弁。「重さ5キロの現金を妻がどのような交通手段で運んだのか」との質問には「タクシーか電車か、確認していない」と、時折いらだったような声で語った。議場には「妻のせいにするのか」との声が響いた。