百聞は一見に如かずということわざ、GIFアニメーションならさしずめ百万語の価値があるだろう。でも歴史上の写真とされる一枚一枚にそんなにじっくり見直す時間がある人なんていないはずだ。そんな皆さんのために歴史的な出来事の「全体像」 を集めてみた。歴史的な瞬間が新たに蘇るだろう。実際は何が起こっていたかを知るのもそれほど悪いことではない。
地下鉄の通気口の上に立つマリリン・モンロー。
1954年 マリリン・モンローはあの有名な場面を、地下鉄の通気口の上を何気なく歩いて一回で撮影したのではなかったようだ。「七年目の浮気」 のこの伝説的な場面の撮影をモンローは何十回も繰り返したのだ。
その時の撮影場面の一コマ。ところどころ、もっと風の強い場所があったようだ。
JFKの息子が父の遺体に敬礼。
1963年11月25日 真に心の痛む一枚。この日はジョン・F・ケネディ・ジュニアの3歳の誕生日、その3日前に父の暗殺事件が起こった。
実際はどうだったか。ジョンは母親から敬礼するように言いつけられていた。
ソニー・リストンをノックアウトで倒したモハメド・アリ。
1965年5月25日 これはモハメド・アリ (改名前はカシアス・クレイ) とソニー・リストンの2度目の対戦だった。アリが敵を足元に倒して立っているこの伝説的な場面が実際とはちょっと違うことがビデオから分かる。
同じ場面のビデオ。アリは蝶のように舞いひらりと身をかわし続けていて、腕はほとんど振っていない。
こぶしを突き上げるトミー・スミスとジョン・カルロス。
1968年10月17日 メキシコオリンピックの200m走で金メダルと銅メダルに輝いたこの2名の選手は、表彰台で聞くアメリカ国歌にこのような挨拶を返した。この後すぐ、2名はオリンピック村から追放 されることになる。スミスは後に、これは決して「ブラック・パワー」の誇示ではなく、万人の人権を求める闘いを示すジェスチャーだったと語っている。
同じ場面のビデオ。銀メダルの受賞者は平然としている。
アメリカ国旗を掲げて月面に立つバズ・オルドリン。
1969年7月20日 人類にとっての偉大な飛躍を成し遂げた後、ニール・アームストロングは共に月面に降り立ったバズ・オルドリンを国旗のそばに立たせて写真を撮った。これは謀略などではなさそうだ。
同じ場面のビデオ。どの舞台写真もそうだが、撮影の現場は雑然としたものだ。
天安門広場で立ち塞がる「戦車男」。
1989年6月5日 世界中の注目を集めた写真だが、この「戦車男」がいったい何台の戦車を 止めようとしたのか、また彼が最後に戦車によじ登ったことなどは知られていない。この「戦車男」がどんな人物だったのかは謎のままだし、その生死すらわかっていないのだ。
同じ場面のビデオ。手に持ったカバンが振られている。
廃墟となったWTCでアメリカ国旗を掲揚する消防士たち。
2001年9月11日 復旧には皆の力が必要だ。消防士たち、ジョージ・ジョンソン、ダン・マクウィリアムズとビリー・エイサングレーン。この上方から別の角度の撮影がされていた。
同じ場面のビデオ。皆が力を合わせている。
ホテルのバルコニーで息子をぶらぶら揺するマイケル・ジャクソン。
002年11月19日 忘れ去りたい一コマ、でも何が起きていたのかやっぱり知りたい。この子はプリンス・マイケル2世、当時わずか生後9か月だった。
同じ場面のビデオ。ジャクソン自身も驚いている様子だ。
妻ミシェルをしっかりと抱くオバマ大統領。当時最も多くのリツイートを集めた写真。
さらに4年。pic.twitter.com/bAJE6Vom
â�� Barack Obama (@BarackObama) 2012年11月7日
2012年8月15日 この抱擁は、アイオワ州でのサマー・キャンペーンの際の出来事だったが、歴史的な写真となったのは11月にオバマ大統領の再選が決まりツイートされてからのことだ。
同じ場面のビデオ。抱擁は長く続き、キスも何回となくしている。
おまけ。オスカーでのエレン・デジェネレスのこの自分撮り写真が、オバマ大統領が集めたツイッターの記録を破った。
ブラッドリーの腕がもう少し長かったなら。最高の一枚。#oscars pic.twitter.com/C9U5NOtGap
â�� Ellen DeGeneres (@TheEllenShow) 2014年3月3日
2014年3月2日 2014年のアカデミー賞を見た方ならこの写真はご存知でしょう。
同じ場面のビデオ。ブラッド・ピットはこの自分撮りを 「悪くない」 と思っている。
[(English) Translated by Gengo]
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