「ダース・ベイダー」立候補できず ウクライナ大統領選
ダース・ベイダーはお断り――。5月のウクライナ大統領選に、映画「スター・ウォーズ」の悪役に扮した男性が立候補を申請したが、中央選挙管理委員会に却下された。英BBCなどが報じた。書類の不備が理由だという。
ダース・ベイダーと名乗ったのはビクトル・シェフチェンコ氏。3月に正式に改名したと主張し、インターネット政党から公認を受けたと述べていた。ロシアが併合を主張するウクライナ南部クリミア半島を「3日で取り戻す」とアピール。「国境を守る」ために巨大宇宙要塞(ようさい)デス・スターを建設する――などの公約を掲げていたという。
選管委員の一人は地元メディアに「単なるジョークで250万フリブナ(約2200万円)の登録料を払えるとは思えない。大統領選の意義をおとしめようとする企てではないか」と語り、「そうした司令官は、(クリミアに出兵した)ロシア大統領選に出る方がふさわしい」と憤った。
イタル・タス通信によると、5月25日投開票の大統領選には46人が立候補申請し、23人が認められた。(キエフ=石田博士)