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イオンが格安スマホ発売、携帯電話の料金下げ圧力に

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イオン<8267.T>は31日、通信料金と端末合わせて月額2980円(税抜)の格安スマートフォン(スマホ)を発売すると発表した。通話やウェブ閲覧などの機能に絞ることで通信コストを削減する。

スマホの通信料金をめぐっては高止まりを指摘する声が目立っており、これがスマホへの移行を妨げている面もある。格安スマホが普及すれば、携帯電話会社の料金引き下げを促す圧力になりそうだ。

格安スマホは、携帯電話会社から回線を借りて通信サービスを展開している仮想移動体通信事業者(MVNO)の日本通信<9424.T>と組んで提供する。通信速度を抑えることで、低価格を実現した。月額基本料は1560円(税抜)。

端末は韓国LG電子<066570.KS>が製造、米グーグルが販売する3G対応スマホ「ネクサス4」を採用した。端末代金は24回払いで月額1420円(同)。データ通信は使い放題で、音声通話料は30秒20円。

イオンは直営の売り場でNTTドコモ<9437.T>、KDDI<9433.T>のau、ソフトバンク<9984.T>の携帯電話を取り扱っており、顧客のニーズを直接聞く機会がある。携帯電話3社のスマホ料金が1カ月7ギガバイトまで5700円(税抜)で横並びとなるなか、機能は絞ってもう少し安いものが欲しいという声に対応した。

格安スマホは全国のイオン約170店舗で販売。4月1日から4000台の予約を始め、4日から店頭で4000台を売り出す。イオンの広報担当者は「このサービスと端末の組み合わせは8000台限定だが、反応をみて次の展開を考えたい」と話している。

携帯電話市場は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3グループの寡占状態の中で通信料金の価格競争がなくなる一方で、他社からの乗り換えユーザーに対するキャッシュバックが高額化するなど「歪んだ競争」に陥っているとの指摘が多く、MVNOに対する期待が高まっている。[東京 31日 ロイター]

(志田義寧 清水律子 編集:山川薫)

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