鮮魚盛り→刺し身盛り…外食チェーン、相次ぐ表示見直し
「鮮魚盛り」改め「刺し身盛り」です――。メニュー表示と違った食材を使う「食材偽装」問題を受け、外食チェーンの間にメニューの表現を見直す動きが広がっている。法的に問題ないとしても、消費者に誤解を与えかねないと判断したからだ。
すかいらーくは6日、運営するファミリーレストラン「ガスト」のメニューを改定した。「豚肉の生姜(しょうが)焼き和膳」は「豚肉の生姜だれ和膳」に、「ほうれん草のソティ」は「おつまみほうれん草」にそれぞれ変えた。
いずれも工場で下ごしらえしたものを、店内の電子レンジで加熱しているためで、「焼き」「ソティ(炒める)」といった言葉が実際に焼いたり、炒めたりしているとの誤解を招きかねないためだという。
居酒屋「甘太郎」などを展開するコロワイドは先月、メニューの「鮮魚盛り」を「刺し身盛り」に変えた。解凍した魚も使っているが、「鮮魚」を「冷凍していない」と解釈する客もいると考えたからだ。【生田大介】