――具体的には、どういったものに使ったのか。
個人的に出すものがあるんですね。例えば、私はとりの市によく参りますが、かなり大きい熊手を。これは政治資金というわけにはいかない。ですから、個人財産で買って帰る。
――熊手を、5億とか借金してまで買わなければいけないものなのか。
もろもろの出費は伴ってくるんですね。8億全部返していないわけではなく、今は金利だけになっているが、返済しながらやってきている。返済は必ずして参ります。
(朝日新聞デジタル「借金の使途「かなり大きい熊手」 渡辺代表会見3」より 2014/03/28 01:25)
みんなの党を離党した柿沢未途衆院議員(結いの党)は、以下のようにツイートした。
熊手か。。
— 柿沢未途(衆議院議員) (@310kakizawa) 2014, 3月 27
柿沢氏は会見前の段階で、渡辺氏がみんなの党の政治資金管理を一手に握っており、不透明な状態だったと述べている。
週刊新潮の記事。その後の報道。これで渡辺喜美代表は政治生命を失ってしまうのか。思い出すのは昨年の参院選直後、江田氏が公金である政党交付金や立法事務費の使途を代表が一人で握っておりいわばブラックボックス化している実態を会議で表立って指摘した途端、幹事長を解任されてしまった事だ。
— 柿沢未途(衆議院議員) (@310kakizawa) 2014, 3月 26
これは参院選前から党内ではくすぶっていた事で、江田氏は内々、渡辺代表に改善を求めていた。そもそも政党の資金管理を預かるのは通常は幹事長で、代表が一人で握るという事自体が不透明かつ問題があった。今、党に残って側近のような仕事をしている人の中にも「問題だ」と言っている人が何人もいた。
— 柿沢未途(衆議院議員) (@310kakizawa) 2014, 3月 26
Twitterでは、熊手の価格について推測する声や、5千万円の借入金問題で辞任した猪瀬直樹・前東京都知事と比較する声が目立った。
猪瀬直樹の「選挙後の生活が不安だったから5000万円を借りた」という説明を聞いた時には「おいおい!」って思ったけど、今回の渡辺喜美の「酉の市でかなり大きな熊手を買うために8億円を借りた」という説明を聞いて、猪瀬のほうが百倍マシに思えてきた(笑)
— きっこ (@kikko_no_blog) 2014, 3月 28
一般的に立派やといわれてるかたが、5億数千万円の使い途を訊かれてまさかの「熊手など。」…絶滅を危惧される野生のホッキョクグマの手でも買うたんか?(笑)
— ほっしゃん。 (@hosshyan) 2014, 3月 27
8億円の熊手って,きっと人間国宝が作ったものなのだろう。
— 井上リサ@火の鳥核融合 (@JPN_LISA) 2014, 3月 27
渡辺さん、八億借りて酉の市で大きな熊手買ったとか言っている。第二の猪瀬直樹です、ぐらいの事を言って最初から謝った方がましなのに。逃げらんないよ。猪瀬さんを見て何も学んでいない。貸した方が選挙資金と言っているのに。誤解があるってどんな誤解?
— 立川志らく (@tatekawashiraku) 2014, 3月 27
浅草酉の市で3年前2000円で買った熊手。渡辺喜美会見で思い出した ちなみに高くて300万ぐらいだよ pic.twitter.com/59sU64XTco
— 石井孝明 (@ishiitakaaki) 2014, 3月 28
渡辺喜美さんの記者会見でがぜん気になってきたので、熊手の価格を調べてみました。下記サイトによれば、売れ筋は1~5万円(http://t.co/BcdZ0ehqXo)とのこと。8万円ぐらいのもの(http://t.co/x6x4670vR9)もあるようです。
— 神庭亮介 (@kamba_ryosuke) 2014, 3月 28
一方、みんなの党の所属議員はほとんどが、渡辺氏の借入金問題について沈黙を守っている。唯一、松田公太参院議員が会見前にブログで言及した。
何故このタイミングでDHC会長がわざわざお金を貸したことを暴露する必要があったのか(記事では「渡辺さんが変わってしまったから」と説明していますが、本当にそんな事で政党の代表を貶めるような、あえてスキャンダラスに書いた手記を、大企業のトップが出すでしょうか)。
つまり、その後ろで、気味の悪い笑みを浮かべてこそこそ動いている策士がいるのは間違いないのです。このタイミングで、このネタを無理にでも出したかった人たちがいるのです。
(松田公太オフィシャルブログ「DHC会長からの借入について」より 2014/03/27 11:51)