台湾学生ら、立法院占拠 中国との協定めぐり与党に抗議
台湾の立法院(国会)が18日夜、学生らに占拠された。中国とサービス業を開放しあうサービス貿易協定の審議を与党国民党が強引に進めたことへの抗議で、審議のやり直しなどを求めている。学生らは議場に立てこもっており、馬英九(マーインチウ)政権は対応に苦慮している。
立法院が委員(国会議員)以外に占拠されるのは初めて。占拠したのは学生ら約300人で、18日午後9時半(日本時間同10時半)ごろに警備を振り切って議場内に入り、バリケードを築いた。立法院の本会議が予定される21日まで占拠を続けるとしており、立法院の周りには数千人規模の支持者が集まっている。
中台は昨年6月にサービス貿易協定に調印したが、資本力のある中国企業が進出してくれば大きな打撃を受けるとの不安から、台湾では反対する声が噴出。最大野党の民進党などが強く抵抗し、立法院での承認審議入りが遅れていた。