Quantcast
Channel: HuffPost Japan - Athena2 - All Posts
Viewing all 54321 articles
Browse latest View live

年末年始など

$
0
0

 石破 茂 です。

 あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。本年が皆様にとって良き年となりますことをお祈り申し上げます。

 

 大晦日から新年にかけては、大晦日午前7時からのフジテレビ「景気満開テレビ!」3時間の生出演から始まり、夕刻に選挙区に帰って、東京から一足先に鳥取入りしていた番記者諸兄姉との忘年会、元旦午前零時より事務所前での新年挨拶、年明けて午前5時よりこれも今年で30回目となる実践倫理宏正会鳥取会場の元朝式、午前8時から因幡国一の宮である宇部神社参拝、同神社が所在する鳥取市国府町の自民党支部新年会、と恒例の行事が続きました。

 ここ数年、30日夜は「景気満開テレビ!」の資料読み込みで半徹夜、大晦日もほとんど徹夜状態で、この齢ともなるとさすがに少しきつい感じがしております。

 その年「景気が良かった」会社を紹介する「景気満開テレビ!」は今回が10周年で、過去取り上げた会社のその後を見るという趣向でした。富山県の「能作」さんや、長野県の「サンクゼール」さんなど、地方創生の観点から学ばされたことが多く、私にとってはとても有り難い機会となっています。

 今回紹介されたものづくり企業経営者の多くが、「下請けに甘んじる限り発展はない」「日本一ではなく世界一を目指す」「直営店で自社の社員が直接お客に売らなければなければ、製品の良さも、作った職人の心も伝わらない」と語っていたことはとても印象的でしたし、TBSラジオが主催した「スーパー総選挙」で1位となり、「引っ越すならこのスーパーのある所に」とまで言わしめる「OKストア」の徹底した販売管理費節減の手法には目を見張らされました。

 民間の創意工夫、と一口に言いますが、まさしくそれを実践している企業が日本には多くあることに感動すら覚えたことでした。

 お休みを頂いた2日、3日は、あまり読書らしい読書もせずに漫然と過ごしてしまったのですが、「国民国家のリアリズム」(猪瀬直樹氏と三浦瑠麗女史との対談・角川新書・2017年)、やや古くなってしまいましたが「医療にたかるな」(村上智彦・新潮新書・2013年)を改めて読み返してみて、新たな気付きを多く得ました。

 国会開会までの間に「中国はなぜ軍拡を続けるのか」(阿南友亮・新潮選書・2017)を精読したいと思っています。阿南氏は終戦時の阿南陸相の孫にあたられる方のようです。

 韓国・文政権は何を目指そうとしているのか、「国際常識を大きく逸脱しており、相手にしても仕方がない」と割り切ってしまえばそれまでなのですが、朝鮮戦争がいまだに休戦状態でしかないことを考えるとそうも言っておられません。

 韓国の現政権が日米よりも北朝鮮に対してシンパシーを感じていることは明らかであり、北朝鮮による朝鮮半島の統一を決してあきらめていない金正恩委員長が今の状況を最も歓迎しているであろうことも想像に難くありません。

 朴前政権時代をすべて否定し、敵を外国に求めることによって求心力を高めようとしている現政権の行為を批判する勢力が、韓国内で存在感を持たないことが懸念されます。関係各国が共同して韓国政府に強い姿勢で臨む他に事態が改善する見込みはないように思われます。

 「ハレノヒ」事件は色々なことを考えさせられます。人の心を弄び、己の利益しか考えていない経営者に対しては厳正な捜査の上で厳しい処断がなされるべきは当然です。楽しみを台無しにされてしまった娘さんやご家族の悲しく悔しい思いも想像に余りあるものがあります。

 同時に、成人の日の本来の意義が忘れられて「晴れ着披露の日」になってしまっている面が多少なりともあるとすれば、これにも一考の余地があるのかもしれません。成人式では華やかさと共に、これからは社会を支える側となる責任を自覚してもらうことにも我々の世代はもっと配意をすべきだったと思っています。

 週末は地元でいくつかの新年の行事に参加します。寒波の襲来で各地でご苦労なさっておられる方々を思い、皆様のご健勝をお祈りいたします。


日記より100均ノート。心が整う3つの理由

$
0
0

こんにちは、今日、佐世保から東京に戻りました。

もう少し実家でゆっくりしてもいいのですが、休みが長いと気が抜ける。

そういうことで、今年は2日から活動開始です!がんばります!

今日はぼくがいつも書いているノートのお話です。

帰省のときは必ずノートを

ぼくは帰省や旅、出張のときは必ずノートを持っていきます。22歳でバックパックの旅に出たときからの習慣です。空港についたときのワクワク感や今の気持ちをノートに書いてます。今日も電車の中で書いていました。

やり始めた時はただのメモ程度。海外うれしー!とか、英語できるかなーとかね。そこから、仕事やプライベートの振り返りや自分の悩みも書くようになりました。

ただのメモも途中から普通のノートに書くようになりました。旅という非日常だから感じることも多く、現場から離れるから見えることもたくさんあります。

日常でも自分と向き合う

非日常での気持ちを書く。そこから、徐々に日常でも自分の気持ちをノートに書くようになりました。

自分との対話。これが思っていた以上にめっちゃ良い!

特に起業してからは、自分の悩みや不安、そういうことも積極的に書くようになりました。就寝前や早く起きたとき、週末には必ず書いてます。あえてスタバやカフェで書いてます。

書くことで頭が整理されるし、不安に思っていたことも、客観的に捉えると大したことじゃないと思えてきます。やるべきことが明確になり、心がすごく安定します。

書くことでもう一人の自分に話をしている感覚になってきます。そうすると自然に「今日もがんばれー!」とか「負けるなー!」とか、自分の励ましの言葉も書くようになりました。

この自分の励まし、アホみたいだけど結構効きます。マジです笑

自分のことを褒めてくれる人ってそうそういないじゃないですか? 仕事してても、だいたい、褒められるより批判や怒られることが多い。そんなの、できて当たり前だよ、的なね。

でも、自分ががんばってるのは、その本人が一番知ってる。だから、がんばっている自分に優しい言葉かけると、自然と周りの人にも優しい言葉がかけられるようになります。

さらに、苦しい時って人に話を聞いてもらいたかったり、寂しくなったりもする。それがノートに書くとなくなります!

そうすると、かまってちゃん卒業! 人と会った時も自分の話をしなくなるので、相手のことをきちんと聞いてあげられます。そうするとね、人にモテます(笑 男女問わずね。

人ってみんな自分の話を聞いて欲しい。だから、自分の話をするより、相手の話を聞いてあげると、自然と人間関係がいい感じになってきます。

日記は続けづらい

定期にノートに書くし、今日の出来事も書きます。でも、これは決して日記ではないんです。 一度、日記帳も買ったんですが、毎日書かなきゃ!って思うと逆に書けない。不思議なものです。日記=毎日書くものっていう、小学生の宿題的なイメージが染み付いてるからだと思います

そこから、シンプルに100均のノートに日付と場所を書き、そのまま自分の気持ちを書くようにしています。

やっていて気づいたけど、文書をいきなり書くって難しい。だから、出だしはどうでもいいこと書いてます。

こんな感じでよく書いてます。

今、空港に向かう電車の中。5時起きだから超眠い。

正月はゆっくりできて良かった。ただ、食べ過ぎた(笑

今日から帰ってダイエットもがんばろう。

帰ったらやることは・・・

みたいな感じです。

まず、自分の状況を書く。今、どこにいる、さっき誰と話した、という書き始めやすいことから書く。そうすると筆が進みます。考えて書くのではなく、ポイントはまず書き始めること。そうすれば、筆は勝手にすすむ。最初はどうでもいいことばっかだけど、それが継続できるコツです。そして、これやっていくと、物事を素直に捉えられるようになってきます

まとめ

ノートに書くと自分の頭と感情が整理されます。

それには3つ効果があります

  1. 書くことで不安がなくなり、やるべきことに集中する。結果、仕事や生活が安定
  2. 書く中で自分に優しい言葉をかけるため、自己肯定感が高まる
  3. 自分のことを誰かに聞いてもらわなくてよいので、周りの人の話がちゃんと聞けます。結果として人にモテます

この3つのサイクルが回り始め、物事を素直に受け止められるようになると、ドンドンに物事がポジティブになっていきます。これ、マジです。

必要なのは100均のノートだけ。 超やっすー!!!お得だよー!

新しい年だし、せっかくなので騙されたと思って試してみてね!

(2018年1月2日Learn by doingより転載)

最近の人民元と今後の展開(2018年1月号)~2017年を振り返った上で今後の動きを展望する:基礎研レター

$
0
0

1――2017年の人民元の動き

17年の人民元レート(スポット・オファー、中国外貨取引センター)は米ドルに対して6.7%上昇した。15年は8月に人民元の米ドルに対する基準値を3日間で約4.5%(市場実勢の下落は約3%)切り下げた"人民元ショック"が起きて年間で前年末比4.4%下落した。その後も資金流出懸念から下値を探る動きが続いて、16年は年間で同6.5%下落した。

しかし、17年に入ると景気の底打ちや資本流出規制の強化を背景に下げ止まり、党大会前の5月には基準値設定方法が変更されたことやユーロ高を受けて急反発した。その後はユーロ高に歯止めが掛かったことから小反落したものの、年末にはアジア通貨が上昇に転じたことを受けて人民元も強含み、結局年間では同6.7%上昇となった(図表-1)。

一方、世界の外為市場の動きを見ると米ドルがほぼ全面安の展開となった。主要通貨ではユーロが前年末比13.8%上昇、日本円も同3.5%上昇した。

新興国通貨ではブラジル(レアル)が同1.9%下落したものの、韓国(ウォン)は同12.8%上昇、マレーシア(リンギット)は同10.8%上昇、タイ(バーツ)は同9.9%上昇するなど米ドルに対して大きく上昇した通貨が目立った(図表-2)。

2――今後の展開

さて、18年3月末に向けての人民元レートは米ドルに対してボックス圏でほぼ横ばいの動きと予想、想定レンジは足元の状況変化を反映して1米ドル=6.4~6.8元(1元=16.5~17.5円)と見ている。

今回の予想期間内を考えると、米国では、1月に大統領一般教書演説や連邦公開市場委員会(FOMC)、2月にはFRB議長交代・議会証言や予算教書、3月にはFOMCが予定される。

他方、中国では、1月には国家機構の人事が見えてくる第19期2中全会、2月には春節(旧正月)連休、3月には18年の成長率目標などが公表される全国人民代表大会(国会に相当)が開催される見込みだ。

ここもとの米中の経済金融の動きを見ると、米国では景気拡大が持続しており、今後も段階的な追加利上げが見込まれることから、米国国債(10年)金利はじわじわと上昇してきている。

他方、中国では政府(含む中国人民銀行)が16年秋以降、住宅価格上昇の抑制に乗り出したため、景気指標の一部には陰りが見え始めた。しかし、17年1-9月期の実質成長率が17年目標(6.5%前後)を大幅に上回るなど景気の勢いは想定以上に強く、住宅価格上昇が地方都市にも波及し始めた(図表-3)。

また、中国政府は党大会後、金融リスク抑制に本腰を入れ始めており、2月の消費者物価(3月9日公表)は前年の反動もあって3%前後まで上昇する可能性が高いため、中国の長期金利は高止まりすると見ている(図表-4)。

従って、その前提を覆すような大きな波乱が起きない限り、米中の長期金利差は縮小しづらく、米ドルに対する人民元レートはボックス圏で横ばいが続くと予想している。

なお、想定レンジの上下限を突破する可能性を考えると、ユーロ高に加えて韓国ウォンなどアジア通貨が上昇して上限を突破するリスクが挙げられる。

最近の人民元と今後の展開(2017年10月号)」で指摘したように、ここもとユーロ圏改革のスピードアップに対する期待は後退、ユーロドルは米国主導で動く地合いとなっている。しかし、欧州の内需好調を背景にユーロドルは堅調、ユーロと人民元の間に生じた乖離は依然高水準にある(図表-5)。

中国人民銀行は16年2月以降、15年8月の"人民元ショック"で市場が混乱したことを教訓として、人民元レートをバスケット通貨を参照して調整するようになった。そして、その後は米ドルに次いで比重の高いユーロとの連動性を高め、過去1年で計測した人民元とユーロの対ドルレートの相関係数は0.9前後まで上昇した。

しかし、その連動率は3分の1程度に留まったため、ユーロが急上昇した局面ではユーロと人民元に大きな乖離が発生、ユーロに対する人民元の基準値は1ユーロ=8元近辺まで急落した。その後ユーロ元はやや調整したものの引き続き高水準にある。

また、ここもと韓国ウォンなどアジア通貨が米ドルに対して上昇している点も気になる。「最近の人民元と今後の展開(2017年8月号)」で指摘したとおり、現在の人民元を取り巻く環境は"人民元ショック"が起きた時と、人民元が割高か割安かの水準感は逆ではあるものの(*1)、構造的には似た面がある。

ユーロに加えて韓国ウォンも高値トライする展開となれば、さらに15年8月の外為環境と似てくる(*2)(図表-6)。当面はユーロドルに加えて韓国ウォンなどアジア通貨の動きも注視する必要がありだろう。


(*1) 2015年8月の"人民元ショック"時には人民元が他通貨と比べて割高だったため、下落圧力が溜まっておりいつ人民元が下落してもおかしくない状況だったが、今回は逆に人民元が割安な状態にあるため、人民元の上昇圧力が溜まっている。
(*2)「最近の人民元と今後の展開(2015年9月号)~人民元の下落は収束したのか?」経済・金融フラッシュ2015-09-02

関連レポート

最近の人民元と今後の展開(2017年10月号)~9月は往って来いの展開、年末にかけての動向は?

最近の人民元と今後の展開(2017年8月号)~「人民元ショック」の再発に御用心!

最近の人民元と今後の展開(2015年9月号)~人民元の下落は収束したのか?

(2018年1月5日「基礎研レター」より転載)
メール配信サービスはこちら
株式会社ニッセイ基礎研究所
経済研究部 上席研究員
三尾 幸吉郎

パワハラ“大人”になんてならない!新成人の誓い

$
0
0

私がこのブログを書き始めてもう1年半が経ちました。

昨年末無事に20歳の誕生日を迎えた私は、先日、地元の成人式へ振り袖姿で参加してきました。

朝早くに美容院へ行き、2時間以上かけて着付けやメイク・ヘアセットをしてもらったので、成人式が始める時間にはもうぐったりとしてしまっていましたが、「綺麗だね」と家族や久しぶりに会う友人たちに言われて、とても良い経験となりました。

ただ、「振り袖は未婚女性しか着られない」という話から「りぃなちゃんはあと何年着られるかしらね?」というように「いつ結婚するの?」「その前にいつ彼氏を紹介してくれるの?」と言われ、心が何だか少しザワついて終わりました。

昨年末、20歳の誕生日を迎えてから、私は"大人"として扱われる機会が増えました。

酒の席に参加することが増えたり、これまでよりさらに多くの人と出会う機会が増えたりもしました。

そして先日の成人式を経験して、私は改めて「"大人"ってなんだろう?」と考えさせられています。

例えば、お酒の席。

まだ私が誕生日を迎える前で19歳だった頃。

とある学生サークルに参加してみたら他大学の先輩に酒を強く勧められたり、アルバイト先の先輩に性的な話題に付き合うよう強要されたりしました。

中には、お酒を無理矢理飲ませて酔いつぶさせて、性的な関係を結ぼうとする方もいました。

これだけで済めばまだ、「大学生って馬鹿な人ばかりだな」と思って済んだかもしれません。

しかし残念ながらこれらの状況に私は、サークルやアルバイトといった"学生同士の場"以外でも出会ってしまいました。

LGBTに関するイベントで知り合った年上の社会人の方から、飲酒を強要されたこともありました。その方は私が20歳を迎えたばかりでお酒を飲み慣れておらず、アルコールに弱いことも知っていたのに、です。

そして、こういった社会人は1人ではありませんでした。

もちろん、サークルにしろ、アルバイトにしろ、LGBTに関するイベントにしろ、これまでに私が出会った大人の大半はこんなことをしません。

未成年の私に配慮してくれる方ばかりでした。成人して以降も、お酒の苦手な私に配慮してくれる素敵な大人ばかりです。

未成年者に対して飲酒や喫煙を強要する人なんて、本当に本当にまれです。

でも残念ながら、そういった方も一部存在していることは事実です。

そして、そういった方が立場を利用して、未成年で居場所のないLGBT当事者に対して飲酒・喫煙を促進または強要しているということも見聞きしてしまいました。

大学生同士などで20歳の人が19歳の人に向かって「お前も飲めよ〜!」と絡んで未成年者に飲酒させるならまだしも、未成年者に飲酒をそそのかすことをする20歳を何年も超えた大人は控えめに言ってクズだと思っているので、本当に早めに"大人"になっていただきたいです。

年齢や立場などのパワーバランスを考慮したら、どう考えてもそそのかしているのではなく、強要しているだけです。

カミングアウトすることも出来ず、当事者コミュニティーの中で必死に居場所を探している若いLGBT当事者に向かって飲酒・喫煙を強要する人なんて、私は"大人"と呼びたくありません。

そして。

若い皆さん、

どんなに"素敵な大人"だと思っても、パワーバランス無視して何かを強要してくる大人は"大人"じゃないからね?

そんな大人の言う事聞く必要ないからね?

私は、「自分が成りたいと思う"大人"に成る」を新成人としての目標として、今年も1年頑張っていきたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

私の学業の都合でここ数ヶ月開催出来ていませんでしたが、2月より『名古屋あおぞら部』の活動を再開していきます。

LGBT当事者か否か、はもちろん、年齢に関係なく参加しくださる皆さんを歓迎しています。これまでの開催でも高校生・大学生を中心に20~60代の社会人の皆さんにもご参加いただいております。また、地元・名古屋や愛知県内のみならず岐阜県・三重県・静岡県からもご参加いただいております。

ぜひ気楽にご参加ください。

1人でも多くの方にお会いできるのを楽しみにしています。

【2月の開催予定】

日時:2月11日(日)14:00~20:00(途中入退室 大歓迎)

会場:矢田コミュニティーセンター

   愛知県名古屋市東区(ナゴヤドーム目の前)

参加費:300円

予約・参加申し込み不要

【3月の開催予定】

3月4日(日)午後

愛知県刈谷市内(刈谷駅から徒歩圏内の施設)

詳細は2月以降に名古屋あおぞら部のTwitter @nagoya_aozora にてお知らせします。

※ついに名古屋あおぞら部が名古屋市から飛び出します!これまで名古屋まで来る勇気や時間がなかった方もこれを機会にぜひご参加ください。

名古屋あおぞら部 Twitter @nagoya_aozora 

メールでのお問い合わせはこちらまで⇒ nagoya-aozora@excite.co.jp

渡航前に知っておきたい!インドネシアで旅する・暮らすのに役立つ10のこと【保存版】

$
0
0

スラマッシアン(こんにちは)! 公子です。

年末はプレゼント交換に盛り上がり、年越しは街中で花火を打ち上げて盛り上がったと思ったら、新年2日よりすっかり通常モードのジャカルタ。今を楽しむこの国らしく、淡々と2018年が始まりました。

さてさて、いまだから当たり前のように暮らしているインドネシアも、来た当初は私も色々と戸惑うことがたくさんありました。最近、新しく入社した日本人スタッフたちからも「え~! そんなこと知りませんでした! 先に教えてくださいよ~!」と言われてしまい、「あぁ、そっか......」と、すっかり初心を忘れていた私。

改めて、これからインドネシアに遊びに来られる方、暮らす予定の方にきっと役立つポイントを10個、ご紹介します。

インドネシア滞在で、知っておくべき10のヒント

1)ティッシュをいつも持ち歩こう

トイレに紙が用意されていないことがしばしば! 元々トイレでも使うのは水だけで、紙を使わない文化でした。ティッシュが至る所に設置されるようになったのは、わりと最近のことなのです。

2)トイレで用を足したら、紙は必ずゴミ箱へ!

インドネシアは、下水処理技術が日本のように整っていません。また排水管が細くて、流したものが詰まってしまうこともあるのです。そのため、トイレ個室にはゴミ箱がたいてい設置されています。そちらに捨てるようにしましょうね!

3)右手が大活躍

慣習で、左手は不浄とされています。物の受け渡しや、握手などの時は右手を使いましょう。ジャカルタでも水洗トイレが多くなりましたが、地方ではまだ和式トイレが多く、脇に置いてある桶から水を汲んで流します。右手で水を汲んでしっかり流してくださいね。

4)公認の宗教は5つ!

インドネシア政府には宗教省というものがあります。この省公認の宗教は「イスラム教」「キリスト教」「ヒンズー教」「仏教」そして「儒教」の5つ。いずれかを信仰するように求めています。「私は無宗教です」という発言は、なるべく慎むように!

5)お祈りの時間は邪魔をしない

イスラム教徒が9割近い、この国。彼らにとって1日5回の礼拝は最優先事項です。断食月は、夕方6時になると運転中でも車を止めて食事を取ることがあります。厳しい修行をしているのだと思って、優しく見守ってくださいませ。

6)ウェットティッシュは常に持ち歩くべし

最近、ジャカルタは特に、衛生面がずいぶんと改善されてきました。でも、レストランでついたテーブルがきれいに拭かれていないことも時々あります。胃腸の弱い日本人の天敵・菌の発生を防ぐ為に、常にウェットティッシュを持参して衛生を保ちましょう。

7)バッグは必ずチャック付きで!

日本人はスリへの意識が低く、よく狙われてしまいます。ポケットに財布を入れないこと、歩きスマホはしないこと、バッグは必ずチャック付きのもので閉めておくこと。年末にインドネシア人スタッフがバッグの紐を切られて、鞄ごと取られました。スーパーでは、買い物かごの中に財布を不用心に入れて、すられる人もいます。そこ、後ろ! 気をつけて!!

8)パスポート(コピーでOK!)は常に持ち歩く

外国人のイミグレーションやビザ発給条件が年々厳しくなっています。パスポートを携帯していなかったというだけで罰金となった例も過去あります。自分は外国人であることを忘れず、自分の身は自分で守りましょう。

9) タクシーは必ず「Blue Bird(ブルーバード)」

UberやGrab Taxiの台頭で、タクシーのサービスレベルが格段に上がりました。しかし、中にはまだまだ不当な請求やメーター調整をしてくるものがあります。その中で最も安心できるのはBlue Birdタクシー。空港の到着ゲートで価格交渉をして来る人もいますが、話に乗ってはいけません。自分でBlue Birdを見つけて、担当のスタッフに誘導してもらい、乗車しましょう。万が一の時のために、乗車前にタクシーナンバーを控えておくといいですよ。

10)挨拶を忘れずに!

インドネシア人はとても穏やかな優しい人たちです。タクシーに乗ったら、挨拶してみましょう。

selamat pagi(スラマッ パギ=おはよう)

selamat siang(スラマッ シアン=こんにちは/昼時)

selamat sore(スラマッ ソレ=こんにちは/夕刻)

selamat malam(スラマッ マラム=こんばんは、おやすみ)

そして、降車時は「Terima kasih(トゥリマカシ=ありがとう)」と笑顔で! ちょっとでも自分の国の言葉を話してくれると、嬉しいものですよね。心の距離が近くなりますよ。

最後に

いかがでしたか? インドネシアに来られる際の手引書として使ってください。知らないのと知っておくのとでは、きっと違うはず。

文化の違いに戸惑うこともありますが、受け入れて、日本との違い、この国の暮らしを理解して楽しんでいきましょう♪ では、サンペジュンパ|(またね~)。

Ambassadorのプロフィール

KOKO

1985年生まれ、福岡市博多区出身。大学在学中にイギリス・リーズへ交換留学。 海外就労に憧れ、ハウスメイトのガーナ人に相談したら「日本でできることもたくさんある」と言われ、リクルート「九州じゃらん」で、地元福岡のホテル・旅館の営業に従事しながら地域活性に従事。その後、"都市の劇場"といわれる商業施設「キャナルシティ博多」でイベント企画・館内販促を担当。海外パフォーマー/アーティスト招聘、 通訳、ディレクションなど企画から現場までを行う。 26歳で地元を離れ、名古屋〜東京を経て移り住んだ長野・小布施町での農業との出会いが人生を変える。米生産農家の日本米の生産・現地法人立ち上げで来イし、3年弱、ど田舎でマンディ(水浴び)の生活をしながら、ジャポニカ米のブランド作りに邁進する。共同経営者との音楽性の違いで脱退。のち、インドネシアの日系スーパーに転職し、現在は店舗GM・デザイナー・バイヤーの三足の草鞋を履き、日本の外から「食」を支えるべく奮闘中。

​​​​​​​渡航前に知っておきたい!インドネシアで旅する・暮らすのに役立つ10のこと【保存版】

2018年は「日本におけるロシア年」って知っていましたか-ロシアの文化に関心を:研究員の眼

$
0
0

はじめに

2018年は、いろいろな意味で、日本においてロシアが注目される国となる。

政治等に関わる問題はさておいて、スポーツの世界では、何といっても6月に、サッカーの2018FIFAワールドカップがロシアで開催され、日本チームの活躍が期待されることとなる。

それに先んじて、2月には、韓国の平昌(ピョンチャン)で冬季オリンピックが開催される。ロシア選手団の派遣は禁じられているが、ロシアの選手は個人資格での参加の道が残されていて、その動向や活躍等が注目されることになる(*1)。

これだけではない。皆さんご存知かどうかわからないが、2018年は「日本におけるロシア年」であり、「ロシアにおける日本年」でもある。これに合わせて、日本においてはロシアの文化等を紹介する行事が多数予定されている。


(*1) 3月に開催される冬季パラリンピックでのロシア選手団等の対応については、1月26~28日に開かれる国際パラリンピック委員会理事会で最終判断されることになっている。

ロシアにおける日本年及び日本におけるロシア年の開催について

外務省のWebサイト(*2)に よれば、「2016年12月のプーチン大統領訪日の際,日露間における人的交流の拡大に向けた方策の一つとして,2018年に『ロシアにおける日本年』及び『日本におけるロシア年』を相互に開催することで一致し,開催に係る政府間覚書が署名されました。」ということになっている。

そして、この覚書によれば、政治、経済、文化、科学、教育、青年、スポーツ、自治体間交流、その他の分野で、各種のセミナー、シンポジウム等を含む二国間関係の様々な分野を包括する大規模行事が実施されることになっている。

このうち、文化の分野では、「日本文化及びロシア文化に関するフェスティバル並びに日本及びロシアの映画祭の開催・テレビ交流の実施、日本語及びロシア語の普及に関する事業、日露関係史に関する外務省の史料の相互展示、日本の美術館・博物館及びロシアの国立美術館所蔵品を含む日本及びロシアの美術品の展覧会の実施」が挙げられている。

また、「ロシアにおける日本年」及び「日本におけるロシア年」のロゴマークも作成され、「あなたの知らない日本があります」、「あなたの知らないロシアがあります」といったキャッチフレーズも作成されている。


(*2) http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/jrep/page25_000679.html

ロシアにおける文化・芸術

ロシアにおける文化・芸術のうち、私が個人的に好きなオペラ、バレエ、オーケストラといった音楽・舞踏の分野においては、ロシアはいわずもがなの世界トップクラスの国である。旧ソ連圏からも含めた有名人の一端を挙げると以下の通りである。

クラシック音楽の世界では、作曲家ではなんと言ってもチャイコフスキーが最も有名であるが、その他にも、グリンカ、ムソルグスキー、ボロディン、リムスキー・コルサコフ、グラズノフ、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン、ショスタコーヴィチ等がいる。

指揮者では、ゲルギエフ、ロジェストヴェンスキー、テミルカーノフ、スヴェトラーノフ、フェドセーエフ等がいる。

著名な演奏家としては、ロストロポーヴィチ、キーシン、クレメル、ハイフェッツ、バシュメット等がいる(*3)。

オペラ歌手では、シャリアピン、オブラスツォワ、ホロストフスキー、ネトレプコ等が、バレエダンサーでは、プリセツカヤ、アナニアシヴィリ、ルジマートフ、マラーホフ、ニジンスキー、パブロワ等がいる。

さらに、ボリショイ劇場やマリインスキー劇場は、オペラやバレエで世界的に著名な劇場である。

また、文学の世界では、プーシキン、トルストイ、ツルゲーネフ、ソルジェニツィン、ショーロホフゴーゴリ、チェーホフ、ドストエフスキー等の偉人を輩出している。


(*3) ロシア以外のソビエト連邦出身やロシア出身で現在は他国の国籍を有している著名な音楽家も多数いる。

ロシア文化フェスティバル

日本において、ロシアの文化芸術に触れる場としては、ロシア政府の主導で、2006年から毎年「ロシア文化フェスティバル」が開催されている。

フェスティバルでは、ロシアからの有名指揮者や音楽家の演奏、オーケストラのコンサート、合唱、演劇芸術、サーカス、バレエ、展覧会、映画等の文化・芸術イベントが行われ、ロシア文化に触れる良い機会となっている。

2018年のロシア文化フェスティバルは、6月12日に、サントリーホールでのミハイル・プレトニョフ指揮によるロシア・ナショナル管弦楽団の演奏(オール・チャイコフスキー・プログラムで、チャイコフスキーの歌劇「イオランタ」等)で開幕する。

その後、各種のイベントが行われていくことになる。フェスティバルのさらなる詳細は2月頃に公表されるとのことである。

ロシア・イン・ジャパン

民間団体ベースでは、電通、ガスプロム・メディア・ホールディング、東京急行電鉄及び日本経済新聞社の4社は、「『日本におけるロシア年』を契機に、より多くの皆さまにロシア文化を体験し、興味をもっていただきたいという理念のもと、ロシア文化を日本に紹介するプロジェクト『ロシア・イン・ジャパン実行委員会』を立ち上げました。」(ロシア・イン・ジャパン(Russia in Japan)Webサイト(http://rinj.jp/)より、以下同様)とし、「2018年の日露交流年(日本では「日本におけるロシア年」)から2023年までの5年間に渡り、ロシア文化を様々な視点からお届けし、日本におけるロシア文化浸透に向けて取り組んでまいります。」としている。

可愛らしいロゴマークも作成し、「ロシアと日本の楽しい文化の交流を表現するためにロシアのマトリョーシカと、日本のこけしが仲良く並んでお互いの魅力を伝え合い、認め合う気持ちを表現しています。」と説明している。

その一環として、6月には「トランス=シベリア芸術祭in Japan2018」(Bunkamuraオーチャードホール)が予定されている。

「『トランス=シベリア芸術祭』は、世界的に有名なヴァイオリニストであるワディム・レーピン氏が「『芸術を"旅"と考え、東西の懸け橋にしたい』と、"シベリア横断"という意味を込めて名付けた公演」と説明されている。

なお、トランス=シベリア芸術祭は、2014年にロシアで初めて行われ、2015年はイスラエルで、2016年、2017年には日本で開催されている。

11月には、国立トレチャコフ美術館展がBunkamuraザ・ミュージアムで開催される。

これ以外にも、ロシアバレエ映画会やブックフェア、フードフェアなども開かれるとのことである。

最後に

以上、「日本におけるロシア年」に関係する状況について紹介してきた。私自身はロシアの専門家でも何でもなく、単なるロシアの文化・芸術の一愛好家である。

ロシアを最初に訪れたのは、今から20年以上も前の年末年始の真冬の時期であり、零下20度や30度にもなる厳しい寒さを経験した。観光のためのグループツアーに参加して、モスクワとサンクトペテルブルグの2大都市を中心に回った。

当時は旧ソ連の国営旅行会社であるインツーリストが外国人旅行者を受け入れる唯一の旅行社で、その日程等は国家によって管理されていた時代であった。

現在は近代化されているモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港は、当時はかなり寂しい雰囲気であったと感じた記憶が残っている。ただし、ボリショイ劇場とマリインスキー劇場でオペラやバレエを楽しむことができ、大変充実したものだった。

このような形でロシアの文化・芸術の一端に触れたことで、私自身はロシアに対しては良いイメージを持っている。

ロシアの文化で興味深いのは、今回紹介したような音楽・舞踏、文学、美術等にとどまらず、演劇、映画、スポーツ、料理等と幅広い。

日頃は、政治や経済のニュースで接する機会の多いロシアであるが、2018年は「日本におけるロシア年」ということで、各人が各人の興味関心に応じて、ロシアの文化にさらに触れていく良い機会であると思われる。

そうしたことを通じて、日本人一人ひとりがロシアに対する理解をより一層深めていくことが、今後の日本とロシアの良好な関係を築き上げて行く上で大変重要であると思われる。皆さんも今年は何かロシアの文化に触れてみてはどうですか、きっと楽しめるのではないかと思われます。

関連レポート

ロシア見聞録(その1)-モスクワの「七姉妹」と「地下鉄」

プーチン大統領をおもてなし?「長門湯本温泉」の挑戦-自分で動く「地元」創生(2)

(2018年1月1日「研究員の眼」より転載)
メール配信サービスはこちら
株式会社ニッセイ基礎研究所
取締役 保険研究部 研究理事
中村 亮一

欅坂46・平手友梨奈さん、右腕の上腕三頭筋損傷で全治1カ月

$
0
0
平手友梨奈さん

人気アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈さんが、右腕の上腕三頭筋損傷で全治1カ月と診断された。公式サイトが発表した。

1月31日と2月1日に予定されていた「欅坂46(漢字欅)」の武道館公演は、関連グループの「けやき坂46(ひらがなけやき)」公演に振り替えるという。

公式サイトでは、次のように発表されている。

「右腕の痛みを訴え、上腕三頭筋損傷で全治1ヵ月の怪我と診断されました」

「日本武道館公演への出演に向けて治療を続けてまいりましたが、万全のパフォーマンスが困難だと判断いたしました」

「漢字欅公演を楽しみにして下さっていたファンの皆様、関係者の皆様にはご心配をお掛けいたしますが、引き続き欅坂46の応援をよろしくお願い申し上げます」

ケガをした経緯などの詳細について発表はなかったが、平手さんは、昨年末のNHK紅白歌合戦で総合司会の内村光良さんと「不協和音」を歌った際、パフォーマンス中にふらついていた。ダンス中に内村さんが「大丈夫」と話しかけると、平手さんは頷いていたが、そのときも右手は震えているように見えた。

さらに終演時の最後のポーズでも、体がぐらついて、しっかりとポーズを決められていなかった。

紅白でのパフォーマンス後に、欅坂46の平手を含む3人が倒れたことについて、NHK広報局は当時「軽い過呼吸のような状態になった。待機した看護師に看てもらい、特に問題なく快方に向かっている。病院には行っていない」とコメントしていた。

ガキ使『黒塗り問題』に、松本人志「言いたいことはあるけど、面倒くさいので浜田が悪い」

$
0
0

大みそか恒例のお笑い番組「絶対に笑ってはいけない」で、ダウンタウンの浜田雅功がアメリカの俳優エディー・マーフィーに扮して肌の色を黒くした演出に対して、議論・批判の声が広がっている。

この番組に出演した相方の松本人志は、1月14日放送の「ワイドナショー」で、「今後のバラエティは黒塗りなしでいくんですね。はっきりルールブックを設けてほしい」と騒動への見解を述べた。

問題となっているのは、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル!」(日本テレビ系)の『絶対に笑ってはいけない』シリーズ。「アメリカンポリス」というテーマの中で、映画「ビバリーヒルズ・コップ」主演のマーフィに変装した浜田が、黒塗りメイクをして登場した。

Twitter上などで、「面白い」という反応があった一方、「ブラックフェイス」(黒塗りメイク)に反対する声も上がった。海外メディアでも取り上げられ、「人種差別的だ」と非難の的となった。

14日の「ワイドナショー」では、この問題について取り上げた。司会の東野幸治から見解を問われた松本は次のように述べ、正面からの回答を避けた。

「これに関しては、ぼくは、ホント色々言いたいことはあるんですけども...。いや、言いたいことはあるんですけども、めんどくさいので、もう、浜田が悪いでいいと思います。あいつを干しましょう」

司会の東野は、苦笑して手を横に振りながら、「いや、そんなことないですよ」。

松本はたたみかけて「国外追放」と言うと笑顔を見せた。

東野が「浜田さんもやらされてるんですよ。どっちかいうたら。更衣室入ったらこれがあったから...」と割って入る。

だが、松本は「でも、断らなかったあいつが悪い」と発言し、「どうですかね」と他の出演者に質問を向けた。

コメンテーターからは、「差別とは思わなかった」「黒人を笑ったわけではない」といったコメントがある一方で、日本人がこうした問題に「疎いのかも」といった発言も出ていた。

アメリカでは1800年代以降に、顔を黒く塗った白人が、黒人役を演じる「ミンストレル・ショー」が人気を博した。しかし、「人種差別的だ」とされて廃れ、いまでは「差別だ」という評価が定着している。

ゲスト出演した音楽プロデューサーの福嶋麻衣子(もふくちゃん)はそういった側面を踏まえて、顔を黒塗りにするという行為が「記号的に、世界的にダメなことにされているってことが、歴史的にも前提」と発言した。

そのうえで「日本の国内で笑っている分にはよかったかもしれないですが、最近は日本が国際的になって、世界中の人たちがそういうものを見ている。いろいろな目が増えた。先進国になったということの一つの表れかなと思う」と述べた。

そして、TV業界の制作者たちに向けて「日本がいろいろなところから見られている、国際的な立場になっているということに目配せした番組作りが必要なんじゃないかなというふうに思います」と結論づけた。

一方、松本は、次のように番組の立場を釈明した。「でも今回はテーマがアメリカンポリスで、ビバリーヒルズコップのエディーマーフィーをやったんですよ。だから流れとしては、唐突ではないですけど...」

日テレ側はこのようなコメントを発表している

「ご指摘のシーンについては、ダウンタウンの浜田さんが、あくまで、映画『ビバリーヒルズ・コップ』で俳優のエディ・マーフィさんが演じる主人公『アクセル・フォーリー』に扮したもので、差別する意図は一切ありません。本件をめぐっては、様々なご意見があることは承知しており、今後の番組作りの参考にさせていただきます」

番組でもこのコメントが読み上げられた。

これに対して松本は、「じゃあ、今後はどうするのかーって。僕らはものまねタレントではないので、別にいいんですけど。モノマネとか色々バラエティで、黒塗りは、じゃあもう、なしでいくんですね? はっきりルールブックを設けてほしい」と続けた。

黒塗りをどう考えるのか。この問いに、もふくちゃんは「黒塗りはアウトだと思います」と返した。「塗らないやり方でのモノマネはいくらでもある」と声を強めた。

他のコメンテーターからは「ダメだと言われたからごめんなさいでは、また違うパターンでの失敗をしてしまう」と、文化の違いについてもっと議論をすべきだという指摘も出ていた。

一方、もふくちゃんは「世界で見ても、全員が笑えるものではないといけないっていう風になってきちゃったんだと思います。それが良いか悪いかは別として...」と発言。

ゲストの安藤優子が「いやー、でも、そうなってくると、ものすごくテレビの番組って面白くなくなるような気がする...」と返すと、松本も「今、いいか悪いか別にしてと言いましたが、悪いしかないよ」と締めくくっていた。


年賀状、当選番号(2018)

$
0
0

1月14日、2018年のお年玉付き年賀はがきの抽選会があり、当選番号が発表された。当選番号と商品は以下の通り。

引き換え期間は7月17日まで。公式サイトによると、1等の当選確率は100万本に付き1本の割合だという。

なお、余ったり書き損じたりしたはがきは、手数料を支払えば普通はがきや切手に交換できる

ハフポストの記事をもっと読む

誰もが1万円から、新興国に投資できる。そんな仕組みをつくった元エリートたちの話。[Sponsored]

田村淳、センター試験の感触明かす「英語がまったく時間足りなかった」

$
0
0

 1月13日、AbemaTV(アベマTV)にて『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線〜学歴リベンジ〜』(毎週土曜22時~)が放送され、ロンドンブーツ1号2号・田村淳が生出演。放送当日に受験したセンター試験の感想を語った。

 100日間での青山学院大学合格を目指し、受験勉強に励んできた田村が、いよいよセンター試験に挑戦。13日放送回では、"日本一早いセンター試験徹底解説SP"と題し、東進ゼミナールの講師陣が、出題された問題の解説を行った。

 この日MCを務めたのは、青山学院大学OBのフルーツポンチ・村上健志。田村は番組冒頭で、村上から受験後の感想を聞かれ、「収録でもあんまり緊張しないんだけど、すごい緊張が高まって、めっちゃお腹が痛くなった」と苦笑い。たくさんもらったお守りの中でも、下痢止めが1番役に立ったという。

 センター試験の前日には父親からLINEが来たと言い、「色々言うやついるけどさ、この歳になって受験する息子を誇りに思うって聞いて、不意にも夜泣いちゃったんだよね」と涙したことを告白。

 だが、ネットには「裏口で入ろうとしているんだろう」などと心無い書き込みも多く、「親父も見るわけじゃない。傷ついていたんだなって思って、なんとも言えない気持ちになったよ」と複雑な心境を吐露した。

 さらに、センター試験当日の朝にはTwitterを乗っ取られ、炎上する事態に陥っていたという。身に覚えのないダイレクトメールが出回っていたそうで、「Twitterのダイレクトメール乗っ取ったの誰なんだよ」と怒りを露わにした。

 そんなトラブルにも見舞われつつ、人生初のセンター試験に挑んだ田村。村上から「時間配分は大丈夫でした?」と聞かれると、「日本史は大丈夫だったけど、英語がまったく足りなかった」と明かした。

 2月に行われる青山学院大学の入試では、苦手な英語でどこまで点数を伸ばすことができるのか。最後の追い込みに期待したい。

(c)AbemaTV

(2018年1月14日「AbemaTIMES」より)

サンタさんが思い出させてくれた「良い子」の条件

$
0
0

新年あけましておめでとうございます。

昨年の今ごろは不登校の負い目から引きこもり気味だった娘も、おかげさまで今年の正月は一人でバァバの家にお泊りに出かけ、従妹と元気に凧揚げをしている様子が先程LINEで送られてきました。中学受験に向けて追い込みに入っている小学6年生も頑張っていることと思いますが、娘は北風と格闘しています。

年末、ちょっと気になるニュースが流れてきました。

見えない虐待 親が子どもに過剰な期待|NHK NEWS WEB

教育熱心な家庭で、親が子どもに過剰な期待を寄せ、虐待へと発展していった様子を描いた『父の逸脱──ピアノレッスンという拷問』という一冊の本にまつわる取材です。我が国でも、最近は習い事や受験勉強などで子どもが忙しくなっているという噂も聞きます。親が「良かれ」と思って子どもに手間暇・時間・お金を投資すれば、子どもも何とか親の期待に応えられる「良い子」になろうと、投資に見合うだけの結果を出すべく努力するでしょう。ただ、行き過ぎた「期待の暴走」で逆に子どもを苦しめていないか、親としては常に自省したいたいものです。

ところで、そもそも「良い子」って何でしょう?価値観が多様化・相対化したといわれる現代においては、〈これが「良い子」だ〉という共通の条件などあるのでしょうか。

あるいは、「よそはよそ、うちはうち。あなたは習い事だけに集中してればいいの。いいからお前は受験勉強を頑張りなさい。」などと、その家庭ごとに「良い子」の基準も異なるのだ、という意見もあり得るでしょう。

しかし、問題はそれほど単純ではありません。前回の記事で、サンタクロースの実在性を改めて問い直しましたが、そのサンタさんからプレゼントをもらえるのは「良い子」であるとされているからです。

サンタクロース(英: Santa Claus)は、クリスマス・イブに良い子のもとへプレゼントを持って訪れる人物。( サンタクロース - Wikipedia

Santa Claus ... is said to bring gifts to the homes of well-behaved ("good" or "nice") children... .( Santa Claus - Wikipedia

「サンタクロースなんていないさ」と考えているならともかく、信じている子ども達にとっては、〈果たして我が家の「良い子」の基準は客観的に妥当なのか?〉もしくは、少なくとも〈我が家はサンタクロースと「良い子」についての価値基準を共有できているのか?〉は切実な問題です。何しろクリスマスにプレゼントをもらえるか否かが掛かっているのですから。

「サンタクロースは実在するか 2017」(小包中納言物語 - AS Loves Insects -)

また、これは親としても悩ましい問題です。先のニュースのように「良かれ」と思って躾け育てる際に参照すべき価値観について、普遍性も社会的な合意もなく、その人その親任せだとしたら、自らの「期待の暴走」をどうやってチェックすればよいか、暗中模索するしかないからです。子どもが成人してから「実はずっと辛かった、あれは虐待だ」として『父の逸脱──電子工作という拷問』などという告発本を出版されようものなら、たまったものではありません。*1

こういうときは、ご本人の言説という一次資料を参照するのが最も確実です。幸い、今年もサンタクロースの実在性を信じる我が家には、はるばるフィンランドのロヴァニエミから、クリスマスの数日前に、プレゼントの予告状が娘宛に届きました。その手紙の中から、「良い子」について言及した一説を引用します。*2

君は知っておるかのう?ここ北極圏に住んでる妖精たちの名前は、彼らの役割とか仕事場に因んで名付けれられてるおるんじゃ。

この家では、「ベイカー」は甘くて美味しいスイーツをみんなに作ってくれるし、「ホーム」はツリーを飾ってくれる。家畜小屋という意味の「ステイブル」は動物たちの世話をしてるくれるし、「ワークショップ」はサンタ村の働き者で、良い子たち (nice children) と良い大人たちにプレゼントを準備してくれるんじゃ。暖炉のそばでアコーディオンを弾いて歌っている妖精もおる。なに、そいつだけ怠けてるのかって?実は彼の名前は「ミュージシャン」といってな、わしらのクリスマス魂を盛り上げるという大事な役目があるんじゃ。ここでは、みんなに、それぞれ自分の役割というものがあるんじゃよ。

ところで、君の家ではどうかね?

つまり、「サンタクロース村では、みんな家の中で決まった役割を分担しているよ」と、いわば「みんなお手伝いしているよ」と述べた上で「君はどうだい?」と問い掛けているのです。したがって、この手紙の引用部分が「お手伝いする子」⇔「良い子」という価値判断を含意していることは、文脈から自明です。世界中の子どもたちに、はるか昔から変わらずプレゼントを届けているサンタクロースがこう書いてくるのですから、「お手伝い」は古今東西の文化・社会に共通する「良い子」の普遍的な条件であるともいえましょう。

ROCKETの面接で娘が問われたこと

東大先端研と日本財団による異才発掘プロジェクト「ROCKET」相談会に行ってきたことは、以前の記事にも書きました。その後、娘本人もこのプロジェクトに強い興味をもち、試しに応募してみたところ一次審査を通過して、面接審査を受けることになりました。

ROCKETは、応募手続きも申請書類の内容も、原則として参加する本人の意志によります。なので、迎えた当日も面接官との受け答えは全て娘に任せており、詳細は覚えていないのですが、一つだけ印象に残ってる質問があります。ディレクターの中邑賢龍教授からの「君は家で何かお手伝いしてる?」という問い掛けです。我が家で娘の役目は「お風呂を洗って沸かすこと」です。娘がそう答えると、「毎日やってるの?」と中邑教授。娘が「土日以外は毎日......」ともじもじしていると、こう言われました。

それはとっても大事なことだ。でも、お手伝いは毎日やったほうがいい。ものごとは、毎日続ける中にこそ、初めて見えてくる世界がある。 おじさんも子どもの頃、お風呂洗いの係だった。湯船はお湯なんかで洗っちゃダメだよ。やっぱり水で洗わなきゃ。水で洗うとね、季節によって水温が変わるのが分かる。夏はぬるくなるし、冬は指が痛くなるほど冷たい。そうやって季節というものを、自然の時間の流れというものを、体で分かっていくんだよ。

大体このような趣旨だったと記憶しています。この日の娘と先生の問答は、正直そこまで重要だと考えていなかったのですが、先日のサンタさんからの手紙で再び「お手伝い」の重要性が語られたことで、忘れかけていた面接当日の記憶が呼び起こされました。

ROCKETの目指す目標の一つに、「ユニークな子どもたちをもっと自由に、学校教育に依存せずとも生きていけるだけの逞しさと、突き抜ける力を身に着けてもらうこと」があるそうです。確かに、歴史を振り返ってみても、長らく子どもは家族にとって貴重な労働力でもありました。私の母や祖母からは、炊事や掃除などの家事手伝いのほか、野良仕事、乳搾り、お蚕さんの世話に至るまで、昔の大家族では兄弟姉妹それぞれに、各自決まった「お手伝い」が配分されていたと聞かされたものです。人類は、子どもの生きていく力を、「お手伝い」をさせることで育んできたとも言えるでしょう。(もちろん、産業革命期や今なお一部の途上国に残るような、子どもの権利を無視した過酷な児童労働は論外です。)

ある調査によると、何かしら「お手伝い」をしている中学1年生は7割ほどで、それが中2・中3になると5割程度に落ち込むそうです。高校入試に向けた受験勉強を優先するからでしょうか。報告をさらに詳しくみてみると、子どもが「お手伝い」をする頻度が「ほぼ毎日」という家庭は、わずか24.8%とのことです。*3 また別の調査では、7割近くの母親が子どもに「お手伝い」をさせていると答える一方、させていない3割の親子には「手伝いをさせようとしてもいうことをきかない」「勉強、塾、部活などが忙しく帰宅が遅かったりするとなかなか手伝いをさせられない」という背景がある、との分析もあります。*4 もちろん、勉強、塾、部活などに打ち込む経験も貴重なものですが、親の行き過ぎた「期待の暴走」ゆえに、子ども本来の逞しさや生きていく力の育成が後回しになってはいないか。書店に並ぶ家庭教育雑誌の表紙に、子どもの受験や習い事での成功を目指す見出しばかりが踊っているのを眺める度に、一抹の不安がよぎります。

娘にとっての「お手伝い」の効果

先日、娘がこんなことを言い出しました。

パパ、お手伝いっていいね。パパもママもいつも疲れて具合が悪いから、わたしがお手伝いをすれば、ふたりともイライラしなくなって、家の中が平和になる。それに、今まで「子どもは何も経済的に利益を生み出さない、養われるだけの存在」だと思ってたけど、お手伝いを続けてみて、ようやく家族の一員になれた気がするよ。

正直、この功利主義的な言い回しには驚いてしまいましたが、娘なりに、学校へも行かず、働きもしないで毎日過ごす中で、自分の存在意義について煩悶していたのでしょう。学校でも友達とうまくコミュニケーションがとれず、不登校生活も長引く中で、自尊心が深く傷ついてしまったことも、日頃の言動からもよくわかります。

もちろん、親にとって子どもは、そこにいるだけで大きな幸福感をもたらしてくれる存在です。また、利益を生み出すことだけが人間の存在意義でないことは言うまでもありません。ですが、そうした価値基準とはまったく別の次元で、この「お手伝い」という具体的な行為の習慣化は、娘の失われた自尊心を徐々に回復するのに大いに貢献したようです。

一人立ちを始めた娘の背中を後押しするにあたり、親として子どもに何を期待し、何を目指すべきか。サンタクロースと中邑教授からの問い掛けから、改めて考えさせられた次第です。

(プレゼントは娘の大好きなゲーム Monument Valley 2 のグッズと マイクラ+LEGOのコラボでした)

追記

自閉症(スペクトラム)の子どもの家庭教育の一環として「お手伝い」を活用する際には、こちらの記事が参考になります。

お手伝いでママの気持ちもピカピカに!自閉症のある息子と家事手伝い【LITALICO発達ナビ】

*1:あくまで「例えば」の話です。電子工作が拷問だと言っているのではありません、念のため。

*2:プライバシーに関わるため画像には加工を施してあります。

*3:わが子のお手伝い面白エピソード「台所のガスの番、ホントに"見てるだけ"」 | ニュースリリース | 日本生活協同組合連合会 およびニュースリリース(PDF)

*4:「子どもの手伝い」に関する調査結果 /ドゥ・ハウス(DO HOUSE)

(2018年1月2日 AS Loves Insects - 小包中納言物語「サンタさんが思い出させてくれた「良い子」の条件」より転載)

ベテラン教師は「本当に楽しい」と語った。難民の子供たちが学ぶ「国際学級」とは

$
0
0

「ここで教えるのは、本当に楽しい」

デュッセルドルフ市にあるベンラート基幹学校でドイツ語を教えるベテラン教師は、うれしそうに話す。

この学校には、多くの難民の生徒たちが通っている。生徒たちの年齢は、10歳から18歳まで。国籍もさまざまだ。千差万別の事情をもつ生徒たちが、ドイツ語という輪でつながっている。

輪になって会話のレッスン。国際学級の中には、母国で読み書きを習わなかった生徒もいる。

2015年の「難民危機」以降、現在までにドイツに入国した難民の総数は、総計132万6000人に上る。

実は7割以上は30歳以下の若者や子供たちだ。その多くは就学年齢にあり、彼らはドイツ国籍の子供たちと同じように義務教育を受ける権利がある。

彼らを迎える最前線となる学校では、まったく異質の環境で育ってきた子供たちを、どのように迎えているのだろうか? 子供たちはどんな表情で学校生活を送っているのか? ドイツの学校からレポートする。

難民の児童・生徒、どうやって受け入れているの?

 

まず、筆者の暮らすドイツ西部にあるデュッセルドルフ市を例にとって、難民の児童・生徒たちの受け入れ過程を簡単に説明してみたい。

デュッセルドルフ市では2017年11月現在、約7300人の難民が生活している。このうち3分の1以上が18歳以下の未成年で、その大部分が就学年齢にある16歳以下の子供たちだ。その数は2015年秋から増え続け、2017年6月時点で約3400人と、1年半で2.4倍に増えている。

このうち4割は10歳以下の児童で、彼らは小学校(ドイツでは6〜10歳)に進学する。この年齢層は、ドイツの子供たちも読み書きを覚える時期であるため、難民児童のハンディキャップは少なく、学校やクラスメートとも比較的早く打ち解ける。

一方、残りの6割を占める10〜16歳以下の者は、市の担当者がスクリーニングを行い、母国で受けた教育のレベルに合う学校への進学を勧める。ドイツの中等教育は基幹学校、実科学校、大学進学希望者が通うギムナジウムの3つに分かれて行われており、多くの難民生徒は、基幹学校や実科学校に編入される。

難民生徒の受け入れについては、各校が独自のモデルを採用しているが、最も効果的なのは「国際学級」「融合クラス」などと呼ばれる、特別クラスでの学習だ。生徒たちはここに入り、まずドイツ語を集中的に学ぶ。

デュッセルドルフ市の郊外にある、ベンラート基幹学校が、筆者の取材要請に快く応じてくれた。

ベンラート基幹学校の校舎。老朽化が進み、来年には新築工事が始まる。

ベテラン女性教師の「国際学級」

指定されたのは金曜日、1時間目のドイツ語の授業だ。筆者を迎えてくれたのは、ベテランのマルグレット・カジノヴィッチ先生。「今日は一緒に授業を受けてくださいね」と教室に導かれる。

カジノヴィッチ先生はドイツ語を教えるだけでなく、同校に3クラスある国際学級のうち、1クラスの担任も務める。国際学級の生徒たちは、通常は入学時期や語学力に合わせて別々のドイツ語授業を受けるが、毎週金曜日は全レベルの生徒が集まり、輪になって会話のレッスンをする。筆者も椅子のひとつに座った。

時間前になり、生徒たちがクラスに入ってきた。ヒジャブをつけた女の子、浅黒い肌の男子生徒たち、金髪の女子も1人いる。13人の生徒が揃うと、授業開始。

輪になって会話のレッスン。

先生が「おはようございます」とあいさつすると、生徒たちが「おはようございます、カジノヴィッチ先生」と、ドイツ語で声を合わせる。ドイツでは、あいさつの後に相手の名前をつけるのが礼儀だ。筆者はそれをよく忘れてしまうのだが、生徒たちはしっかり身につけている。

「今日は日本からお客さんが来ています。みんなの自己紹介をして下さい」と、先生がゆっくりした口調で指示した。

やり方はこうだ。筆者の番になると、左隣に座っている生徒から「あなたはどこから来ましたか?」と質問を受ける。筆者は「私は日本から来ました」と答えてから、今度はクラスに向かって左隣の生徒を指して「彼はイラクから来ました」と説明し、今度は右隣の生徒に向かって「あなたはどこから来ましたか?」と質問する。

これによって、ドイツ語の一人称、二人称、三人称の動詞変化が否応なく問われるわけだ。 すらすらドイツ語が出てくる子、足りない単語を先生に補ってもらう子などいろいろだが、みんな熱心に耳を傾けている。

高い学習意欲、助け合う生徒たち

生徒たちの年齢は、10歳から18歳までと幅がある。国籍もさまざまだ。シリア、イラク、アフガニスタンなど中近東から逃れてきた生徒だけでなく、タイやポーランドの出身で、両親の転勤で来独した生徒たちも混じっている。

母国語はアラビア語、クルド語、ダリー語、ペルシャ語、タイ語、英語、ポーランド語など、本当に多種多様だ。千差万別の事情をもつ生徒たちが、ここではたったひとつ、ドイツ語という輪でつながっている。

授業では生徒たちが主役だ。「どこに住んでいますか?」「何をするのが好きですか?」といった質問に、生徒たちは上記のスタイルで次々に答えていく。

先生はときどき黒板に冠詞や前置詞などを書き出し、口頭で助動詞や不定詞の用法を説明する。生徒たちが分かっても分からなくても、授業はとにかくドイツ語で進む。

授業時間が30分を過ぎると、男子生徒の一部がそわそわし始めるが、それでも私語をする者はないまま、終業のチャイムが鳴った。

先生の指示で、生徒たちが机と椅子を元の位置に戻す。「みんなが自主的に手伝ってくれる。助かります」とカジノヴィッチ先生。授業後に集合写真を撮ると、全員がいい笑顔を見せてくれた。

「ここで教えるのは、本当に楽しい。国際学級の生徒たちは学習意欲が高く、お互いに助け合いもします。難しさは感じていません」と、先生はうれしそうに話す。

筆者は取材前に、「難しい事情を抱えた生徒たちが暗い表情で座っている教室」を想像していたのだが、予想が裏切られてほっとする。授業参観の後は、急いで校長室へ向かった。

本人の意欲次第で道が開ける

「どうでしたか? ドイツ語はここでの生活基盤を築くために不可欠なので、国際学級の授業でも最重要の教科です」と、ハンス=ユルゲン・ギュルケ校長がにこやかに招き入れてくれる。

ハンス=ユルゲン・ギュルケ校長。「言葉や文化が違っても、生徒たちがお互いを受け入れ、一緒に学んでくれることが最大の喜びです」

ベンラート基幹学校の生徒総数は340 人。ギュルケ校長によると、数年前から難民生徒たちの編入が目立って増えた。

普通学級は5〜10年生まで年齢別に構成されるが、国際学級では10〜16歳の生徒が一緒に学び、1クラスの生徒数は多くても20人までだ。週の授業時間数は約30時間、ドイツ語を中心にスポーツや英語、美術などの授業がある。

ドイツ語力のある生徒たちは、普通学級で地理や歴史の授業に参加することもできる。午後からは各種クラブ活動への参加も可能だ。

地理の授業。ドイツ16州の名称を書いて覚える。

国際学級の生徒たちは、まずドイツ語の読み書きを覚え、語学力がついた時点で普通学級に移っていく。ドイツ語の履修期間は平均1年半だが、優秀な生徒は半年で普通学級に移り、上達の遅い生徒には2年まで延長される。

「1人1人の成長を見ながら学校がサポートします。最大の目標は、生徒たちが普通学級に移ることです」とギュルケ校長。普通学級に編入できたら、難民生徒も地元の生生と同じスタートラインに立ったと言える。

ドイツの基幹学校は、大学進学者の養成ではなく、卒業後に企業で即実践力となる職業人の養成を目途としている。このため9年生で2回、10年生で1回の企業実習が必須だが、難民生徒たちにもその参加資格が与えられる。

9年生を修了すると、企業で職業訓練を受けるか、10年生に上がって職業専門学校への進学資格を取るなどの選択肢が与えられる。あとは本人の意欲次第だ。 

バイリンガルの生徒たちが支援

ただ、ここに行き着くまでのプロセスは、本人にとっても家族にとっても、大きなチャレンジである。

特に入学後しばらくは、言葉が大きな壁になる。意思の疎通ができずに誤解が生まれ、国際学級の男子生徒の間でつかみあいのケンカになったことがあるという。

生徒たちの両親が、学校の方針を理解してくれないこともしばしばだ。両親自身のドイツ語力が足らないだけでなく、彼らの母国での義務教育に対する考え方が、ドイツと異なっていることも理由である。

そんなとき、ベンラート基幹学校では、「市が指定する通訳者だけでなく、普通学級の生徒たちがサポートします」とギュルケ校長は説明する。ドイツとアラブ圏、両方の言葉と文化を身につけたバイリンガルの生徒たちが、学校、生徒、両親の三者間で通訳を務めるのだという。

この学校では、移民としてドイツにきた両親や祖父母を持つ 生徒が多く、何らかの形で異文化を背景とする生徒が80%に達する。また、校内にはソーシャルワーカーも常時詰めており、問題が発生するとすぐに仲介に入る。

学校と生徒たちが一体となって、難民生徒の受け入れに取り組むベンラート基幹学校。 最後に、率直な質問を投げてみた。

「難民生徒たちの社会融合は成功していますか?」と。

「完全な融合には、学校だけでなく家庭と地域社会の連携が必要です。ただ、本校の中だけなら、融合は95%成功していると思います」。そう答えるギュルケ校長の声に、迷いはなかった。

ベンラート基幹学校は、校舎の老朽化が激しい。授業の大部分はプレハブの仮設教室で行われ、つつましい学習環境だ。しかし、教室にも教員室にも、終始明るく、穏やかな空気が流れていた。

毎日少しずつ前に進んでいる国際学級の生徒たちが、将来社会人としてドイツで自立することを心から願いつつ、学校を後にした。

(在独ジャーナリスト:田中聖香 編集:笹川かおり)

さあ黄金の10年がやってきた、何をしよう?

$
0
0

2組の親子の物語を始めよう。

-----

アラフォー、働き盛りのビジネスマンAには妻と子どもがいる。 大学ではエンジニアリングの学位を取ったが、25歳の時にMBA留学をし、その後は一環してコンサルティングファームで顧客企業の戦略立案や買収案件のビジネスDD(デューデリ)などを行ってきた。 インドネシア・キルギスタンからコンゴまで出張で訪れた国は数えきれない。 30歳で結婚してから10年間、彼の最大の悩みはキャリアと家庭の両立だった。 彼がキャリアの悩みを相談する相手はMBA同級生だった妻ではない。 妻は「家族を最優先にした上で、あなたがハッピーになれる仕事であれば何でもいい」という非常にざっくりしたガイダンスしか示さないので、あまり細かい相談はしないのだ。 ブラック上司にパワハラを受けた時の上手な会社の辞め方から転職時の給与・待遇の交渉まで、とりわけ人間関係を中心とした現実的な相談はいつも70歳になった父にする。 地球の裏側に住む父とは、唯一話せる時間帯、朝の通勤のわずかな時間を縫って、何もない時は月1回ほど、転職活動中など相談がある時は週3回ほど電話する。 時によっては妻よりたくさん話しているかもしれない。

-----

アラフォー、3児の母のワーママBの生活は常に多忙である。 まだまだ甘えっ子の下の2人に手がかかり、7歳の長男は放ったらかしにすることが多い。 忙しい時に限って下の2人とケンカを始めるのでついつい一番きつく怒ってしまう。 長男はそれが不満なのが手に取るようにわかるが、とにかく手が回らない。 ある日、とある理由で1週間だけ長男と2人旅をすることになった。 初めての2人旅で、長男の成長ぶりに目をみはることになる。 重いスーツケースを運んでくれる、物事を頼むと1回で言うことを聞く、歩くスピードもいつの間にか大人並みになり、大都会の喧噪をはぐれないように手をつないで2人で歩くのが嬉し恥ずかしかった。 1週間の旅の間、声を荒げて怒鳴ったことは1度もなかった、自宅では10分おきにガミガミ言っているというのに。 2人の間を穏やかで静かな優しい時間が流れた。

-----

話はちょっと変わってイギリスでは、3歳児神話は聞いたことがない。 代わりに5歳までの就学前の乳幼児期、5歳から11歳までの小学校時代、12歳から19歳頃までのティーンエージャー期という区分が一般的だ。

とりわけ真ん中の小学校時代は、親にとって子どもの'the Golden Age'(黄金期)と呼ばれる。 その名も"The Golden Age of Childhood: The Elementary School Years"(子ども時代の黄金期:小学校時代)という本も出ているので(アメリカの本だが)、その紹介文から引用したい。

Children between the ages of six and eleven or twelve can take care of themselves in regard to eating sleeping and hygiene. For the most part they cause little trouble, listen well and most importantly; they like and admire their parents and want to spend time with them. Enjoy it, folks. Unfortunately, such admiration is short-lived, soon to be replaced by the uncomfortable but necessary distancing and disdainful scrutiny of every parental word in adolescence, which is just around the corner.

訳:6歳から11、12歳の子どもは食べる、寝る、歯を磨く、といった生活習慣における自分のことは自分でできる。 ほとんどの場合、トラブルを起こさず、親の言うことをよく聞き、何よりもお父さん・お母さんが大好きで憧れていて一緒にいたいと思っている。 よくこの時期を楽しんで。 残念ながらこの憧れはすぐ終わり、すぐにきまりの悪い、でも必要な、親から距離を置きたがり全ての言葉尻をつかまえる青年期に入る。

たしかにティーンエージャーの子を持つ友人からは「一時も目を離せない乳幼児期の疲労とは種類が違う、自分が放つ一語一句に気を使わなければいけない精神疲労がすごい」と聞いた。 その狭間にある時期が黄金期なのかもしれない。

また別の"Raising Boys: Why Boys Are Different"(男の子の育児:どうして男の子は違うのか)という本では、以下の前書きで始まる(骨子拙訳)。

乳幼児期はたっぷりの愛情と安心感を与える時期で少なくとも1人の大人と強い絆を結ぶ時期。 多くの場合、その役割は母親が担う(母乳以外は父親でも与えられるので父親でも可能)。

小学校期は思いやりや遊び心と同時に能力や技能を高める時期でバランスの取れた人間になるのに必要な時期。 幸せで情緒が安定した男の子になるのに重要な時期で、同性である父親が母親に替わって前面に出る必要がある。

ティーンエージャーから大人になる時期は一人前の男性になるのに必要な技能・責任感・自信を育てる期間。 親は一歩下がり、同性のメンター(先生でもチームのコーチでも近所のお兄さんでもいいが、道を示してくれる人)が必要になる。

日本語で「育児」や「子育て」と呼ばれる概念は英語ではParentingと言う。 訳すとすると「親の役割をすること」。 「育児」という言葉からは、子どもが一人前になり家を出ていったら終わることを連想させる。 そして「育児」=「しつけ」と同義に論じる向きも多い。 対してParentingは「親の役割をすること」なのでしつけよりも広い概念を含んでいるように思う。

冒頭の2組の親子の種明かしをしよう。

ビジネスマンAは私の夫、その父親はオーストラリアに住む私の義父である。 義父は1970年代にロンドンでMBAを取り、その後オーストラリアに帰ってジェネラル・マネジメント職でキャリアを積みながら複数の企業の経営者を歴任し70歳になった今も複数の企業の非常勤取締役を兼務しながら未来の経営者にエグゼクティブ・コーチングも行っている。 大企業内でのジェネラル・マネジメント職のロールモデルであり、そういう意味で夫がキャリアの相談をする適任者であるが、それだけでは今のような絆はつくれなかったろうと思う。

以前、私の子ども(義父の孫)のオムツ替えを頼んだら冗談めかして「人生でオムツ替えをしたことはない」を言われたことがある。 オムツ替えや離乳食をつくって食べさせると言った狭義での育児は、時代が時代だけに義母がやっていたのであろう(義母は中学教師だった)。 でも今の夫との関係をみて想像がつくように"Parenting"はやっていた、やり続けていた、そして今も続いている。 聞くところによると、オーストラリアという場所柄、長距離出張が多い義父はキャリアと家庭とのバランスを取るのにずっと苦慮し続けていたらしい。 いつの時代も、男性にとっても、ワークライフバランスは永遠の課題なのだ(*1)。

*1・・・参照:『イクメンの行方』『MBAの10年後』

2組目の親子、ワーママはBは私であり、冒頭の物語は去年末に長男と2人で東京に1週間滞在した時のことである。 余りに長男の成長が嬉しくて、2人でいる時間が楽しくて仕方がなかった。 最後に毎晩2人で同じベッドで寝ていたのは次男が産まれる前だから5年以上も前のこと。 初めての2人旅では、時差ボケで起きてしまった明け方に横で寝ている長男の寝顔を見ながらにやにやする、という蜜月のような毎日を満喫した。

子育てにおける「黄金期」の話は以前から知っていた。 その時は浅はかにも旅好きの私は子連れ旅行のしやすさしか考えていなかったので、全員2歳差で3人子どものいる私は「3人全員が黄金期にあたって旅が超ラクチンになるのは(下から)5・7・9歳から7・9・11歳のたった3年間しかないではないか!」と絶望視してしまっていた。

違う・違う・違う・違う・違う!!!

黄金期はもうすでに始まっている。 人生でたった1回きりの、ママやパパが大好きで、子どもが無条件にママやパパと一緒にいたいと思っている黄金期は私の目の前でもう始まっている。 私の黄金期は3年間なんかじゃない。 3人のうちいずれかが黄金期に当たる時期はおよそ10年間もある。

結局のところ、私にとって子育て、Parentingの目的とはひとりひとりのポテンシャルを開花させ、自立した、社会に貢献するひとりの大人に育てることももちろんある。 それ以上に、あらゆる人間関係の中で最も濃密な関係である親子という関係を生涯にわたって「絶え間ない幸せの泉」にしたいのだと思う(*2)。 そのためには、しつけに終わらない、夫と義父のような大人になってからも密に続く人間関係の構築が必要なのだと思う。 

*2・・・参照:『「絶え間ない幸せの泉」と「自分の周り」』

その絶好のチャンス、黄金期の10年がやってきた。 何をしよう?

サイボウズ式:自分の時間をコントロールするためには「ズレのない見積もり」が欠かせない

$
0
0

サイボウズ式編集部より:著名ブロガーによるチームワークや働き方に関するコラム「ブロガーズ・コラム」。読者のみなさまからご相談を募集したところ、たくさんのお悩みが届きました。届いたご質問やご相談をいくつか取り上げて、ブロガーのみなさまに回答していただきます。今回は、はせおやさいさんからの回答です。

ご相談内容

らいおん:私は就職活動中の大学四年生です。

さまざまな企業の説明会に足を運び、それぞれ違うキャリアや働き方の例を見ていくなかで、ふと共通して大切なことは「上手に時間調整をして複数のタスクをこなすこと」であると感じました。

私は幼い頃からタイムマネジメントが苦手で、だらだらと物事を進めるタイプだったので、仕事ができる社会人になる為にタイムマネジメントの方法を教えていただきたいです!(らいおん/就活生)

今回の回答者:はせおやさい。会社員兼ブロガー。はてな(id:hase0831)を中心に活動。仕事はWeb業界のベンチャーをうろうろしています。一般女性が仕事/家庭/個人のバランスを取るべく試行錯誤している生き様をブログ『インターネットの備忘録』に綴っています。

らいおんさん、こんにちは。就職活動は順調ですか?

異なるキャリアを見て行く中で、タイムマネジメントの重要性に気付くなんて、素晴らしいですね。のほほんとしていた自分の就活時代を思い出して、なんだか恥ずかしくなってしまいました。

さてご質問ですが、まさにおっしゃる通りで、社会人になると複数タスクをいかにコントロールするか、がとても重要です。タイムマネジメントのテクニックについては、ガントチャートを使う、付箋を使う、アプリを使う......など、さまざまな選択肢がありますが、今回は「基本的な考え方」について書いてみたいと思います。

「やりたいこと」から時間をブロックしていく

まずはここから。

わたしたちは等しく24時間ずつしか持っていませんが、それぞれのライフスタイルで、時間の使い方は異なります。そのため、「絶対に8時間は寝たい」「毎日30分は好きなゲームをしたい」もしくは「会社帰りにジムに寄りたい」など、自分の24時間のうち、「やりたいこと」から時間をブロックしていきましょう。

「絶対に8時間は寝たい」なら逆算して就寝時間を決め、それまでの残り時間で何ができるかを考える。もし企業にお勤めになるのであれば定時があるでしょうし、個人で仕事をされる場合も、月次の売上を担保するにはどの程度は働く必要があるな、という目安がつくと思います。「夜、24時までに寝たい」となれば、先にその時間をブロックして、24時にベッドの中にいるためには、それぞれ何時までにどんなことを済ませておく必要があるかを洗い出し、カレンダーに登録してしまいましょう。

具体的にいうと、わたしはオンラインカレンダーを使っているのですが、友人との約束などの他にも、自分のやりたいこと(たとえば「本を読む」「ブログを書く」など)もすべて予定として登録してしまっています。そして毎週の始まりに、自分の1週間のタスクを確認するようにしているのですが、カレンダーを開くと「自分がやりたいこと」と「ルーティンの予定」が入っているので、埋まり具合を見て、その週の時間の使い方を決めていきます。

あらかじめ分かっている予定を先に登録して見えるようにしておくことで、「あれ、来週はちょっと忙しいな」と思えば飲み会の誘いを断ったり、映画に行くのを来週に伸ばしたり、判断がしやすくなります。

残った時間を逆算思考で埋め、見積もりを立てる

前述のように、「やりたいこと」の予定をまず確保したら、「残り時間をどう使うか」を逆算していきましょう。プライベートだけでなく、仕事でも同様の方法がおすすめです。

たとえば9時〜18時が業務時間なのであれば、その中の時間をどう使うか、を逆算していきましょう。まずはルーティンの予定=定例会議やメールのチェックなど、あらかじめ分かっている作業の時間を埋めておきます。そして残りの業務時間を持ち時間として、与えられた業務の締切から逆算して作業時間を調整していくのです。

イメージとしては、

「来週の月曜に企画書を提出する予定だから、今週の水曜までには1次レビューを入れてもらいたいな。そうすれば、レビューをもらったあとに木曜と金曜の2日、修正期間が確保できるぞ。今日は◯◯と△△をやらなきゃいけないから、明日の午後に3時間くらい作業時間を入れておこう」

というように。

ここで大切なのは、締切や期限を設定したあと、常に自分の中で仮の試算を立て、その試算を元に、作業スケジュールを組んでみること。与えられた「やらなければいけない」ことありきでタスクを積み上げてしまうと、あっというまにコントロールできなくなり、破綻してしまうからです。「使える時間」ー「今ある業務」=「新たな業務に使える時間」です。この「新たな業務に使える時間」を常に把握しておくことで、仕事を無理に引き受けたり、引き受けたあとに「しまった!」と焦ったりすることが避けられます。

そのためには、「自分はこのくらいの業務なら、このくらいの時間がかかるんだな」という見積もりを常に持っておくことが重要です。そのためにも、「手が空いたらでいいよ」と言われた急ぎでない仕事であっても、「いつもの自分だったらだいたい3時間くらいで終わるかな」と見込みを立てて、カレンダーに組み込んでみましょう。

常に自分の「残り時間」を把握しておく

さて、前述のことを試してみると、このような結果が分かってくると思います。

  • 自分が自由に使える時間
  • あらかじめ確保しておかなければいけない時間
  • それぞれの作業を仕上げるのに必要な時間

1日の労働時間を8時間と定義して、定例会議に15分、ルーティンの集計業務で30分、メール返信は合計で30分......と「あらかじめ確保しておかなければいけない時間」と「今のタスクを仕上げるのに必要な時間」を引き算した残り時間が「新たな業務を引き受けることができる残時間」です。ここからオーバーすれば残業をしなければいけなかったり、ルーティンの業務を圧縮したりすることを検討する必要があります。

その時に大事なのは「オーバーしないよう辻褄を合わせる」というよりも、「ああ、こういう業務のために自分はこのくらいの時間がかかるのだな」という把握をすること。

突発的に時間をオーバーすることもあるでしょうし、オーバーしてでもやり遂げたいと思う仕事があるかもしれません。それはそれでよいと思います。よくないのは、成りゆきで時間をダラダラと浪費してしまい、残業や長時間労働で、自分が疲弊してしまうことです。

仕事の要求度‐コントロールモデル(Job Demands Control Model: JDC モデル)という研究があります。仕事の要求度(量的負荷)が高く/コントロール(仕事上の裁量権や自由度)が低い状態にあると、人はストレスを強く感じるそうです。が、一方で、仕事の要求度が高くても、コントロールが高い状態にあれば活性水準が高まり、生産性が上がると仮定されており、職場での満足感も高いという結果があるそうです。

仕事の要求度を自分で管理するのは難しくても、自分が持っている「すべきこと」のコントロールはある程度可能なはず。今の自分は何をすべきか、何からやりたいか、を常に把握できるよう心がけておくのは、心身のマネジメントという意味でも、重要な考え方なのではないかなと思います。

すべきことを把握し、コントロールするために日々意識しよう

社会人になっても、やはりタイムマネジメントは難しい。正直そう思います。突発の仕事はあるし、自分だって病気になります。家族ができれば、自分のためだけに使えていた時間に制約が生まれることもあります。

そのためにも自分の業務時間の「見積もり」と「結果」の差をなるべく埋め、ズレのない見積もりを立てられるのは、自分自身の時間をうまくマネジメントするための必須スキルです。見積もりと結果の振り返り、というのはやや面倒に感じるかも知れませんが、ツールや文房具など、身近なものを活用してみてもいいかもしれません。

個人的に、学生時代より使える時間は少ないものの、社会人生活は楽しいです。それはたぶん、「すべきこと」と「したいこと」のバランスを取るよう意識し余暇を確保して、学生時代にはできなかった新しい「したいこと」に挑戦する面白さを知ったからだと思います。メリハリが自分を活性化してくれているのかもしれません。つまり、働く大人は、とっても楽しいのです!

上手に時間をコントロールして、楽しい社会人生活を送ってくださいね。

今日はそんな感じです。

チャオ!

イラスト:マツナガエイコ


サイボウズ式」は、サイボウズ株式会社が運営する「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイトです。本記事は、2017年6月 6日のサイボウズ式掲載記事自分の時間をコントロールするためには「ズレのない見積もり」が欠かせないより転載しました。

働き方やチームワークに悩んだ時、自分以外の人の考えに触れてみたい時に。Kindleで「ブロガーズ・コラム」がまとめて読めます!

Netflixにバラク・オバマ氏が登場 初のトークショー番組を放送開始

$
0
0

30年あまりという超長寿命の芸歴と人気を誇るお笑いタレント兼番組ホストのDavid Letterman(70歳)がなんと、Netflixに新番組を持った。そしてその初回の最初のコーナー"紹介する必要のないゲスト"に招かれたのは、前アメリカ合衆国大統領Barack Obamaだ。

二人のトークにも、お笑いは多かった。ObamaはLettermanの、聖書の中の人物のようなあごひげをからかった。まじめな政治的話題もあった。ステージ上のインタビューだけでなく、Lettermanがアラバマ州セルマの有名な橋Edmund Pettus BridgeをJohn Lewis上院議員と一緒に渡っていくときも、そうだった。

というかLettermanは、今度の新番組を、自分のスタイルを変える機会にしたいようだった。毒舌で笑いを取るいつものパターンをやめて、もっとまじめにやりたいようだ。インタビューの最後にObamaにこう言った: "疑問も疑いもなく、あなたは私が本当に心から尊敬する初めての大統領です"。

テクノロジーに関しては、Obamaは、イギリスのハリー王子によるBBCのインタビュー番組で述べた主張を繰り返した。民主主義の危機について問われたObamaは、"あなたが得るすべての情報がスマートフォンにアルゴリズムが送ってくるものだけであってはならない"、と警告した。

彼は自分の政治家としての成功はソーシャルメディアに負うところが大きい、と認め、そのおかげで"結果的に現代の政治史におけるもっとも効果的な政治活動を展開できた"、と述べた。そこで彼は最初のうちはテクノロジーに対して"きわめて楽観的な感触"を持っていたが、しかし、と彼は言う、"私たちが見落としていたのは、権力の座にある人びとや圧力団体、外国の政府等々が、それを著しく操作したり、プロパガンダに利用したりし得ることだ"。

そしてObamaは、ある科学的実験について語った(曰く: "大きな科学的実験ではなくて、エジプトで革命が起きていたときに誰かがやった実験だ")。リベラルの人と、保守派の人と、そしていわゆる"中道"の人にそれぞれ、"Egypt"で検索してもらう。するとGoogleは、それぞれに対してまったく異なる検索結果*を与えた。〔*: 異なる検索結果, 個人化、パーソナライゼーションによる結果。〕

"あなたが何に傾斜している人であれ、結果はそれをベースに送られてくる。そして時とともにそれは、一層強化されていく"、と彼は語る。"それがまさに、Facebookのページでも起きていることであり、しかも最近はニュースをFacebookで得る人がどんどん増えている。そうなるとやがてあなたは、泡(バブル)の中だけで生きるようになる。それが、私たちの政治が今、非常に分極化している理由の一部だ"。

しかしObamaはつねに、希望をとてもだいじにする政治家なので、楽観的な部分も述べた: "それは解決可能な問題だ、と私は思う。しかしそれは、私たちが多くの時間を費やして考えなければならない問題だ、と私は思う"。

Facebookやそのほかの大手プラットホームは、少なくともこの問題に対応しようとしているように見える。たとえば昨日(米国時間1/11)FacebookのMark Zuckerbergは、今後はニュースやパブリッシャーのコンテンツよりも"有意義な社会的対話"を優先する、と発表した。〔そのためFacebookの株価が下がった(未訳)〕

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

(2017年1月13日TechCrunch日本版「Netflixが初めての トークショー番組を開始、最初のゲストBarack Obamaはソーシャルメディアの"バブル"を警告」より転載)

【関連記事】


センター試験、DJKOOが娘にエール「オレの娘だから大丈夫!!」 芸能人・企業から受験生に応援ツイート

$
0
0

センター試験2日目の最終日。44歳にして大学受験をしたお笑い芸人ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんをはじめ、今年も数多くの受験生が試験に臨んでいる。

Twitter上では、受験生の子を持つ芸能人や企業の公式アカウントなどから、受験生に向けた応援メッセージが寄せられた。

お笑い芸人のゴー☆ジャスさんは1月14日、「マダガスカルの位置だけでも覚えてね」と持ちネタに絡めて受験生を応援。ところが、「地理も世界史も昨日で終わりましたよ」と突っ込まれてしまった。

娘が受験生としてセンター試験に臨んでいるのは、ダンスボーカルグループ「TRF」のDJKOOさん。自身のTwitterで、娘に向けて「緊張すると思うけどいつも通りやって来たことをそのまま出せば大丈夫だから!!オレの娘だから大丈夫!!」と熱いメッセージを送り、娘の成功を疑わなかった。

欅坂46の尾関梨香、長沢菜々香、米谷奈々未の3人は動画を投稿。「今まで頑張った自分を信じて全力で戦って」とエール。17歳のAKB48の樋渡結依さんも、「少し深呼吸して、落ち着いて頑張ってください」とねぎらった。

そのほかにも芸能人や、キットカットやファミリーレストラン「バーミヤン」といった企業のアカウントなども応援メッセージを投稿した。

寝っ転がっているカンガルーがあまりにセクシーでネット驚愕(画像)

$
0
0

寝っ転がっているカンガルー。そのあまりのセクシーぶりが、SNSに衝撃を与えている。

オーストラリアを旅行していたサンドリーナ・ドゥニアウさんは、パースにあるジョン・フォレスト国立公園のトイレの入り口でこのカンガルーを発見したという。ドゥニアウさんはそこで、これまで見たことのない、そして最も生意気に見えるカンガルーのスナップショットを撮影した。

ハフポストUS版は、ジョン・フォレスト国立公園とカンガルーの専門家に、このカンガルーの健康状態について問い合わせている。

写真が加工されたものかどうかは明らかではない。

どこでどのように撮られたかに関わらず、写真はTwitter上で大騒ぎとなっている。

このセクシーなカンガルーに、失禁するくらいびっくりしてる

オーストラリアのセクシーカンガルーにネットが大熱狂してる。バートって名前にするのはどうだろう!

セクシーカンガルーのせいで、笑いが止まらなくてお腹痛い。助けて

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

橋本環奈、Instagramの偽アカ対策が華麗すぎる「さすが環奈さま」と絶賛の声

$
0
0

女優・橋本環奈は悲しんでいた。自身を名乗るInstagramの偽アカウントに、大勢のファンがコメントを寄せているのを目にしながら。

橋本が行動を起こしたのは1月14日。「私はInstagramしてません!」とツイートで、ファンに注意をうながす。それ同時に、公式のInstagramアカウント開設を発表した。

偽アカウントに騙されていたファン、公式アカウントを心待ちにしていたファンたちは、この対応を「さすが環奈さま」と絶賛した。

橋本はTwitterで、開設したInstagramの公式アカウントのプロフィール情報と写真の画像を投稿。偽アカウントの存在について触れ、「私本人だと思ってコメントして下さってる方もいました。その方々のコメントが見れないのは悲しいので、オフィシャルを作りました」と開設の理由を明かした。

「撮影のオフショットなどをマネージャーさんが載せます。更新率は高くないと思いますが。笑」とつづっている。

Instagramには、どんな投稿をしたのか。

すでに、着物姿で撮影に臨む2つの画像が投稿され、「こちらが環奈公認インスタです!。様々なオフショット等アップしていきますので、楽しみにしていて下さい」とファンに呼び掛けている。

只今、橋本環奈よりツイッターにて告知がありましたように、正式な本人公認のインスタグラムを開設致しました。これから、様々なオフショット等アップしていきますので、楽しみにしていて下さい。 尚、今まで偽アカウントの方にコメント送っていらっしゃった方にお願いです。偽アカウントの方にコメントを送っても本人が目にすることはありませんので、今後は励ましやご意見等、コメントはこちらにお寄せください。 皆さんと共に盛り上げていきたいと思います! #橋本環奈 #橋本環奈マネージャー

橋本環奈マネージャーさん(@kannahashimoto.mg)がシェアした投稿 -

フォロワーは19時時点で約3万9000人に達しており、アカウントの説明書きには「橋本環奈のマネージャー(和智茉璃奈)のアカウントです。緩やかに更新しますので暖かく見守って下さい」とつづっている。

偽物とみられるアカウントには、7万を超えるフォロワーがついている。橋本のワンショットや共演者と映った画像とともに、「今日も撮影です。ぜひ見てください」と本人になりすまして投稿をしている。

7歳少女をレイプ殺害、ゴミ捨て場に捨てる。抗議デモが激化した背景に警察の腐敗

$
0
0
シンド州カラチで抗議デモをする女性たち。

パキスタン東部パンジャブ州のカスールで7歳の少女がレイプされた上に殺害され、自宅近くのゴミ捨て場に遺棄された。地元では住民の抗議デモが発生し、警察と衝突して2人が死亡するなど、波紋が広がっている。

7歳の少女は1月5日、自宅を出たあと行方不明になった。少女の両親は当時サウジアラビアへ巡礼の旅に出かけており、少女は叔母と一緒に暮らしていた。

少女の足取りについては情報が錯綜しているが、少女は少人数の授業を受けに出かけたか、あるいは近所のコーランの朗読会に向かっていたとみられ、そのまま戻ってくることはなかった。

4日後の1月9日、少女は遺体で、近所の庭のごみ捨て場付近に遺棄されているのが発見された。検視の結果、少女は絞殺される前に複数回レイプされたとみられる。また、少女は発見される数日前に死亡していた。

少女の父親、アメーン・アンサリさんは当初、娘の遺体を埋葬するのを拒んでいた。父親は取材陣に、「法の裁きが下るまで、彼女を埋葬する気はありません」と語った。

「これからは子どもたちを家に残して出かけるのが怖くなりました。人の往来の激しい繁華街で、娘はどのように誘拐されたのでしょうか?」

その後少女の遺体は翌日に埋葬され、多くの人たちが葬儀に参列した。

その頃、パキスタンのテレビ各局は、少女が身元不明の男に連れ去られる様子をとらえた監視カメラの映像を放送した。

シンド州カラチで、7歳少女の画像を掲げながら抗議活動を行うデモ隊。    (Photo credit should read ASIF HASSAN/AFP/Getty Images)

同じ地区で、1年間に12件のレイプ殺人が発生

地元では、レイプと殺人に抗議する声が高まっている。パキスタンの新聞「エクスプレス・トリビューン」によると、カスールではこの1年間に、幼い少女がレイプされ、殺害される同様の事件が12件発生しているからだという。

カスールでは長年、子供へのレイプや性犯罪が蔓延している。この地域で子供たちが危険にさらされ、地元住民が抗議し、メディアが多く報道しているにも関わらず、警察や地元当局は子供の安全を守る十分な対策を取っていない。

殺害された7歳少女の父親は報道陣に対して、「娘が行方不明になってすぐに届け出たのに、十分な捜査をしてもらえなかった」と警察の対応を批判した

「私の親族や近隣の住民は、『警察は現場にやってきて、食事し、立ち去った』と言っていました。彼らが何もせずにいた間、私の友人や家族は、昼夜私の娘を探してくれていました。」と、アサリさんは地元のメディアに話した。

ワシントン・ポストによると、パンジャブ州フセインカーンワラでは2015年に、25人の男による犯行グループが少なくとも280人の児童を誘拐し性的虐待した事件が起きた。犯行グループは、虐待する様子を撮影し、数年にわたって子供の家族を脅迫していた。その動画や画像は数百本に及び、ネットで販売されている。

エクスプレス・トリビューンによると、カスールだけでも2017年に、子どもへの性的虐待が129件あった。子どもの権利擁護活動家によると、「誘拐が34件、強姦が23件、ソドミー(肛門性交)が19件、強姦未遂が17件、強姦誘拐が6件、集団強姦誘拐が4件」だという。

パキスタン人権委員会の調査チームはカスールで被害者に面会した。その村でも2015年以降、児童ポルノの不正売買が摘発されている。地元住民たちは児童ポルノ動画について知っていたが、黙認していたとみられる。

報告によると、「村人たちは、恥ずべき写真のため、また被害者と加害者の人々の多くが密接な関係を持っていたため、児童ポルノ問題に関して黙認を続けていた」という。

今回の事件が抗議デモにまで発展した背景には、捜査に消極的な警察の腐敗がある。被害者の両親らは勇気を振り絞って告発したが、警察は告発を受理しなかっただけでなく、加害者と共に被害者に嫌がらせをしていたという。また2015年の7月初旬から被害届が数多く出ていたのに、警察は、多くの被害者に対して十分な捜査をしていなかった。

捜査が進展しない間も、警察は加害者と共謀し、被害者家族やその支援者への脅迫や嫌がらせを繰り返した。8月には被害者家族や地元住民が抗議デモを起こした。抗議デモは激化し、地元住民たちは警察と衝突するようになった。この衝突後に、カスールでの子供たちへの性的虐待がメディアに取り上げられるようになった。

クエッタで行われた7歳少女の追悼集会に参加した子供たち。    (Photo credit should read BANARAS KHAN/AFP/Getty Images)

高まる抗議活動

SNS上では、被害者への正義を求めるハッシュタグが数多くシェアされる一方で、カスールの事件に対する抗議活動が高まり、人々の関心を集めた。

怒った地元住民が警察署に押し寄せ、副署長に襲いかかろうとしたところを警官が発砲し、抗議活動に参加していた2人が犠牲となった。パキスタンの新聞「ドーン」によると、警察官4人を含む6人の治安当局者が、市民に発砲した容疑で逮捕された。

ハフポストインド版は、殺害された7歳少女の両親が彼女の写真を公開することに合意していたかどうかについて確認できなかった。しかし少女の写真は、すでにあらゆるニュースメディアやSNSに掲載されている。しかし、「ドーン」紙のサイーフ・ウラー・チーマ記者はハフポストインド版に対し、「PEMRA(パキスタン電子メディア委員会)の命令により、報道機関はぼかしを入れずに被害者の写真を公開することは許されていない」と述べた。クリケットプレーヤーから政治家に転身した、パキスタン正義運動(PTI)のイムラン・カーン党首は、被害者少女の写真を投稿して暴行を非難し、1万2000回以上もリツイートされた。

しかし、専門家によると、被害者への正義が実現する道のりは長く、一筋縄ではいかないという。また抗議活動はごく一時的なものになる懸念もある。全パキスタン・フェミニスト協会の創設者シュマイラ・フセイン・シャハニ氏によると、抗議活動は被害者の写真がSNS上で拡散し始めたころから過熱したという。おそらく、被害者の姿を目の当たりにしたことで、ただ事件の内容が報じられただけよりも世論の怒りに火がついたのだろう。以前から同様の事件が繰り返されていたのに、パキスタン国内外から今回のような大規模な抗議活動は起きなかったのはそうした理由からだ。

シャハニ氏はハフポストインド版に、次のように語った。

「カスールでは2015年以降700件以上に及ぶ児童性的虐待が報告されている。これには2015年のフセインカーンワラの事件も含まれています。2017年には11人の児童が同様に誘拐され、レイプされ、殺されていますが、今回のように抗議の声が上がる機運は高まりませんでした。7歳少女の殺害が報じられた数時間後に、ファイサラーバードでは15歳少年がレイプされ、殺害された報道されましたが、気に留める人はいたでしょうか? 7歳少女の事件が起きてから、2つの事件が報告されています。1つはシンド州スックルで、レイプ犯が無抵抗の少女に火を付けました。もう1つは、16歳の児童がレイプされ殺害されました」

シャハニ氏はさらに、政治家は口をそろえて正義の実現を約束しているが、彼らの怒りは偽善的だと批判した。

「抗議活動では、パンジャブ州に性教育を学校のカリキュラムに取り入れ、性教育や性的虐待について対話する時間を作るよう求めています。パキスタンで放送されたテレビドラマ『Udaari』では、ペドフィリア(児童性愛)の問題に触れたことから、PEMRAはわいせつな内容を放送したとしてテレビ局に警告しています。国からすれば、この問題を取り上げることは、すなわち『わいせつ』にあたるのです。しかし、児童性的虐待の問題について触れないで、どうやって認知を広げることが出来るのでしょう。性教育をせずに、他にどんな方法で子供たちを救えるのでしょう?」

ハフポストインド版より翻訳・加筆しました。

「GEM」解散へ 「専属契約違反」で一部メンバー活動休止のアイドルグループ

$
0
0

アイドルグループ「GEM」が、2018年春に解散することが1月14日、わかった。近日中に正式発表される見込みという。日刊スポーツが報じた。

「GEM」は、エイベックスのアイドルプロジェクト「iDOL Street」の第3弾グループとして2013年6月に結成された11人組の女性アイドルグループ。1月1日にメジャーデビュー4周年を迎えたばかりだった。

解散のきっかけはメンバーの「専属契約違反」か

「GEM」は2017年12月、一部メンバーの無期限活動休止を発表している。メンバーの村上来渚(20)と伊山摩穂(19)の2名に、「専属契約違反となる行為」が発覚したためという。その後、グループでのイベント出演も中止されるなどし、動向が注目されていた。

「GEM」解散に伴い、「iDOL Street」が輩出したアイドルグループ「SUPER★GiRLS」、「Cheeky Parade」、「わーすた」と「GEM」の4グループ間でメンバー入れ替えなども検討されているという。

Viewing all 54321 articles
Browse latest View live




Latest Images