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マドンナと娘の「わき毛」に注目集まる。セレブに学ぶ、自分の身体を「選択」することの意味

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アメリカ出身の歌手マドンナがInstagramに投稿した写真が、注目を集めている。

1月1日に投稿された写真は、マドンナさんと娘ローデスさんの2ショット。

仲睦まじい親子写真の中で、ひときわ目を引くのはローデスさん「未処理のわき毛」だ。

Madonnaさん(@madonna)がシェアした投稿 -

この投稿に対してフォロワーからは、「何を考えているんだ?」「不潔」といった否定的なコメントが寄せられる一方、「最高にセクシー」「綺麗です!」「なぜ自分は脇毛を剃るのか不思議だ。(剃らなくても)素敵じゃないか!」など絶賛の声が数多く上がっている。

マドンナさん自身も以前、Instagramで「未処理のわき毛...気にしない!」と言葉を添え、処理していないわき毛を披露する写真を投稿。

「ナチュラルでいる精神」は、娘ローデスさんにもしっかり受け継がれていたようだ。

Long hair...... Don't Care!!!!!! #artforfreedom #rebelheart #revolutionoflove

Madonnaさん(@madonna)がシェアした投稿 -

「わき毛を剃ったり、隠したりする必要はないのでは?」

現在ファッションや広告業界では、女性のありのままの姿を奨励する「ボディ・ポジティブ」のムーブメントが広がりを見せている。

わき毛を剃ったり、隠したりする必要はないのではないか。女性のわき毛処理をめぐる議論も、ボディ・ポジティブのムーブメントの一つとしてたびたび起きている。

人気モデルのジジ・ハディッドも2017年12月、英ファッション誌LOVEが毎年行っているクリスマス企画「アドベントカレンダー」に参加し、未処理のワキ毛を公開した。

このような一連の動きは、「社会が求める女性の美しさ」や「毛がない=美しくて清潔で魅力的という前提」を一度疑ってみることの必要性を訴えているのかもしれない。


ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。
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「人はレイプのとき快楽を感じることもできる」 フランスの元ポルノ女優が発言し物議

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ブリジット・ラーエ氏(撮影=2015年6月27日)

フランスの元ポルノ女優でラジオパーソナリティのブリジット・ラーエ氏(62)が、テレビ番組で「人はレイプのとき快楽を感じることもできる」と発言し、物議を醸している。

ラーエ氏は1月10日、フランスのニュース専門テレビ局「BFMTV」の討論番組に出演。性暴力と性的な自由について、フェミニストのカロリナ・デ・ハース氏と議論した。

問題となる発言は、デ・ハース氏の「とてもシンプルなことは、暴力は止めなければいけない、ということです。暴力は快楽を阻害するからです。レイプの被害者は快楽をあまり得られないということは、一般的な事実です」という発言の後になされた。ラーエ氏は「人はレイプのときに快楽を感じることもできます、と言っておきましょう」と応答した。

「性犯罪被害者の顔につばを吐くよりも酷い」

ラーエ氏は、1月9日に発表された、「男性にも『口説く自由』がある」として「#metoo」などのセクハラ告発運動を非難する声明を発表した100人の女性に名を連ねている。この日の議論も、声明文を受けて行われたものだった。声明文に続き、性犯罪の加害者を擁護しているともとれる発言に、大きな批判が巻き起こった。

デ・ハース氏は番組の終了後、以下のようにツイートした。

「BFMTVでの議論の最後に、『ル・モンド』に掲載された声明に署名した人の1人が、こんな言葉を私に語りました。『知ってるでしょ、レイプでも快楽を感じることができるってことを』。...私には、いくつか言うべきことがあります。

性犯罪被害者の身体は、様々に異なる形で反応します。そのことは、レイプが犯罪であるという事実を変えることはありません。性的快楽について語るときに、こんな言葉を使ってしまうのは、「暴力」を些細なものとしか考えていないという感性の現れであるように思います。

また、セクハラ告発非難声明の共同執筆者である俳優のカトリーヌ・ドヌーヴ氏も、この発言を「性犯罪被害者の顔につばを吐くよりも酷い」などと批判した。

本人は「発言と文脈が切り離され残念に思う」

イギリスの「タイムズ」紙によると、ラーエ氏は1月12日、「私の発言と文脈が切り離されたことを残念に思います」と話した。「言いたかったのは『身体の反応と精神は、時として一致しないことがある』ということです」と語った。

また、彼女は自分自身がソーシャルメディア上で「リンチに遭っている」とし、「もしそれで世界が動くなら、私は謝罪します」と付け加えた。

フェイスブックがニュースを排除する:2018年、メディアのサバイバルプラン(その3)

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メディアがユーザーへのリーチやトラフィックを、フェイスブックなどのプラットフォームに依存し続けていくと何が起こるのか?

その一つの実例が、11日に公開されたフェイスブックのニュースフィードにおけるアルゴリズムの変更だ。家族や友人とのエンゲージメントの高いコンテンツを優先表示し、メディアが配信するニュースコンテンツなどの優先度を下げる。

フェイスブックによる「ニュースの排除」、とメディアでは受け止められている。

メディアはフェイスブックに頼っているが、フェイスブックはメディアのコンテンツを必要としていない――そんな2018年の現実が、動き出している。

前回前々回と紹介してきたニーマンラボの「2018年のジャーナリズム予測」でも、ニュースメディアと、フェイスブックなどのソーシャルメディア、そしてそのアルゴリズムとの関わりを見通す論考が寄せられている。

※参照:メディアの収益多角化に求められる「信頼」とは:2018年、メディアのサバイバルプラン(その2)※参照:広告モデルの行き詰まりを課金は支えられるのか:2018年、メディアのサバイバルプラン(その1)

「ソーシャル」と「メディア」が分離していく――その中で、メディアはどう生き残るのか。

●「ニュース」の優先度を下げる

フェイスブックのニュースフィードの変更を、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏のコメント付きで公開当日にスクープしたのは、ニューヨーク・タイムズだった

ほどなく、ザッカーバーグ氏の声明がフェイスブック上で発表され、さらにニュースフィードの責任者、アダム・モッセリ氏がリリース文を公開した

ザッカーバーグ氏は声明の中で、メディアや企業によるフェイスブックへの投稿を「パブリックコンテンツ」と呼び、それらがユーザー間のコミュニケーションを「締め出している」との声が寄せられている、という。

パブリックコンテンツが友人や家族からの投稿を上回っていることで、ニュースフィードに表示されるもののバランスが、フェイスブックが貢献できる最も重要な使命を外れてしまった――ユーザーが互いにつながることの手助けだ。

そこで、ニュースフィードに友人や家族からの投稿をより多く表示することにした、と言う。

この変更をリリースしたことで、ユーザーはビジネス、ブランド、メディアによるパブリックコンテンツの投稿を目にすることは減るだろう。そして、ニュースフィードで目にするパブリックコンテンツには、他のコンテンツと同じ基準が適用される――ユーザーに有意義なコミュニケーションを促すものである、ということだ。

●「フェイスブックはメンタルヘルスに悪影響」

「我々はこのサービスが単に使って楽しい、というだけでなく、人々のウェルビーイング(良好な状態)にとってもよいものにしていく責任を感じている」とザッカーバーグ氏。

今回のアルゴリズムの変更は、そのための研究結果に基づいたものだ、としている。

ザッカーバーグ氏がここで言う「研究結果」とは、フェイスブックのリサーチチームが、カーネギーメロン大学などの専門家とともに昨年12月に発表した報告書のことを指す。

この報告書では、フェイスブックの投稿を受動的に読むだけの場合には、メンタルヘルスに悪影響が出ることがあると指摘。その一方で、友人や家族と積極的に双方向のやりとりを交わすことで、ウェルビーイングを向上させることが確認された、としていた。

※参照:「フェイスブックはメンタルヘルスに悪影響も。でも使い方次第」とフェイスブック

つまり、フェイスブックのメンタルヘルスへの「悪影響」を排除するために、メディアが配信するニュースなどの「パブリックコンテンツ」の優先度を下げることにした、と述べているのだ。ユーザーが、受動的に消費するだけだから、と。

テレビ番組やスポーツチームには多数の緊密なコミュニティがあり、コミュニケーションを喚起するライブ動画やニュースもあるとはしながら、ザッカーバーグ氏はこう指摘する。

しかし、今日では大抵の場合、動画を見る、ニュースを読む、ページの更新を受け取るといった行為は、あくまで受動的な体験にすぎない。

ニュースフィード上では、早速、「フレンズ・アンド・ファミリー・ファースト」と題したアルゴリズムの変更を知らせる告知が、ヘルプセンターへのリンクとともに表示されている。

フェイスブックはいつも、あなたが気にかけている人たちとつながるためのものでした。それこそが、ニュースフィードを変更した理由です。あなたにとって、友人にとって大事なものを、もっとたくさん目にするでしょう。

●ニュースフィードの8割は非表示

月間のアクティブユーザーが20億人を超し(2017年9月末現在)、全人類の4分の1近くが使うフェイスブック。米国では成人の45%がニュース接触に利用しているといい、メディアにとっても、ユーザーにとっても大きな存在だ。

しかも、フェイスブックは、ユーザーが目にするニュースフィードへの表示を、1日当たり約1500件寄せられる投稿から、アルゴリズムによって約300件へと2割程度に絞り込んでいることを明らかにしている。

フェイスブック上でフォローしているユーザーの投稿の8割は、アルゴリズムが自動的に非表示にしているのだ。

そして、友人や家族の投稿を優先表示するアルゴリズム変更は、すでに2015年から継続的に実施されている。

今回の変更の特徴は、メンタルヘルスへの悪影響への対応と位置づけた点と、メディアなどのパブリックコンテンツの優先度の低下を明確にうたった点だ。

ザッカーバーグ氏は声明の中で、アルゴリズムの変更が、短期的にはフェイスブックにとって逆風になる、と認めている。

ここではっきりさせておきたい:この変更によって、ユーザーがフェイスブックで過ごす時間とある程度のエンゲージメントは低下するだろうと見ている。ただ、フェイスブックで過ごす時間は、より価値のあるものになるだろう。我々が正しい対処をすれば、それは長い目でみて、我々のコミュニティにとっても、ビジネスにとっても、いい結果をもたらすと信じている。
短期的な結果は、市場でたちまち出た

フェイスブックの発表の翌日、12日には、ナスダックでのフェイスブック株が急落、時価総額で250億ドル分が消えた、という。

●ニュースを排除する実験

今回のアルゴリズムの変更に先立って、「ニュース排除」を目の当たりにする騒動があった。

昨年10月、フェイスブックのメニューの中に、新たに「おすすめのFacebookのトップ投稿」と題した「発見(エクスプロア)フィード」というメニューが登場した。

フォローや「いいね」をしていないページからのコンテンツを、フェイスブックでの注目度をベースに、アルゴリズムが自動表示する、というものだ。

ところが「発見フィード」の公開に合わせて、一部の国には異変が起きていた、という。

スロバキア、スリランカ、セルビア、ボリビア、グアテマラ、カンボジアの6カ国では、メディアなどのフェイスブックページから配信したコンテンツが、通常のニュースフィードからは姿を消し、この「発見フィード」にのみ表示されるようになった、というのだ。

スロバキアのメディア「デニックN」のジャーナリスト、フィリップ・ストルハリック氏がその混乱を「ミディアム」上で報告している。

それによると、スロバキアでは、フェイスブックページのリーチ(閲覧)数が、それまでの半分以下に低下。60にのぼるスロバキアのメディアによるフェイスブックページの「いいね」などのエンゲージメント数を、ソーシャル分析の「クラウドタングル」で調べたところ、4割程度に激減していた、という。

エンゲージメント数の激減は、カンボジア、グアテマラでも同様の傾向が見られた、という。

これは、フェイスブックによる、「実験」だったようだ。

だが、「ニュース排除」の前哨戦とも見ることができるこの「実験」に、メディア騒然となった。

これに対しては、フェイスブックのモッセリ氏が「実験」の事実を認め、こう釈明をしている

実験の目的は、パーソナルなコンテンツとパブリックコンテンツを、別々の場所に表示することをユーザーが望むかどうか、理解するためだった。

その上で、「現在のところ、これを実験実施国以外で行う計画はない」としていた。

そして、今回の変更についてもモッセリ氏は、「実験」とは別物だとしている。

今回の変更は、最近行った実験と同じものではない。実験ではフェイスブックページのコンテンツをすべて、発見フィードに移動した。だが、今回はページの投稿もなお、ニュースフィードには表示される。ただ、表示が少なくなるだけだ。

だがメディアから見れば、「ニュース排除」の流れであることに、変わりはない。

●フェイクニュースの氾濫と有料の壁

そして、これらの「実験」実施国で起きたのは、リーチやエンゲージメントの激減だけではなかった、という。

ニューヨーク・タイムズによると、影響はさらに深刻だった。フェイクニュースの氾濫と"有料の壁"だ。

スロバキアでは、「財布を拾ってもらったイスラム教徒が、クリスマスの『クリスマスのテロ計画に注意しろ』と言い残した」といったフェイクニュースが広く拡散した、という。

これを打ち消すようなメディア報道や、警察による警告も、ニュースフィードに表示する手立ては、今のところ、有料の広告扱いで投稿するしかない、という。

ボリビアでも、ニュースフィードからメディアの表示が消える一方、「裁判官選挙では候補者の隣に×を書いたもののみ有効」「投票ブースに後で消去可能なインクをつめたペンが置かれていた」などのフェイクニュースが氾濫した、という。

有料投稿の壁とフェイクニュース氾濫。いずれも今回のアルゴリズム変更でも想定される影響だ。

この6カ国での「実験」は現在も継続中で、終了の予定は告知されていないようだ。

●「ソーシャルニュース時代の終わり」

フェイスブックによる、この「ニュース排除」の動きを、メディア関係者はどう見ているのか。

ニューヨーク・タイムズのインタビューに、ウェブメディア「スレート」などを運営するスレート・グループの会長兼編集長、ジェイコブ・ワイズバーグ氏は、こう述べている

これがどんな影響を及ぼすか、誰にもわからない。ただ、ソーシャルニュース時代の終わりのように見える。どのメディアもフェイスブックからのトラフィックは通年で下落している。だから、彼らもニュースには重きを置かなくなっていた。ただ、彼らがプラットフォームにこんな根本的な変更を加えることに関しては、ユーザーが本当に望んでいるとは思えないが。

フェイスブックが、メディアなどへ誘導するユーザーのトラフィック(リファラル)については、すでに陰りが指摘されてきた。

デジタル分析会社「パースリー」の調査では、トラフィック誘導では首位にあったフェイスブックの下落傾向は止まらず、昨年夏ごろ、上昇基調のグーグル検索が逆転。

1月14日現在で、グーグル46%、フェイスブック24%と、その差は拡大傾向にある。フェイスブックの下落傾向について、前述の「発見フィード実験」のような、パブリックコンテンツ排除の流れも一因では、とパースリーは見立てる。

米バズフィードのチャーリー・ウォーゼル氏は、このアルゴリズム変更を、ニュースからの「撤退」と表現する。

多くの点で、フェイスブックのニュースフィードへの変更は、同社が創設に尽力したネットの公共広場からの撤退だ。彼らは、壮大なニュースの実験を行い、それによって、世界で最も成功したメディアの一つとなりながら、それが失敗だったことを、戦略的に認めた。今やフェイスブックは、政治的過激主義のページや虚偽情報、そしてフェイクニュースとは無縁の、理想的な安全空間に戻りたい、と考えているのだ。

フェイスブックが2006年にニュースフィードを公開した時は、友人たちの近況をタイムライン形式で流し、共有する機能としてスタートしている。

だが現在のニュースフィードは、ロシア政府までが介入し、フェイクニュースが氾濫する苛烈な空間に変貌した。そんなニュースフィードを捨て去り、かつてのプライベートな空間に戻りたいのだろう、との見立てだ。

ニーマン・ジャーナリズム・ラボのディレクター、ジョシュア・ベントン氏は、フェイスブックの「ニュース排除」について、「これは既存メディアにとって、デジタルネイティブなメディアよりはいいニュースだ」と述べる。

メディアのサバイバルプラン(その1)」でも紹介したように、グーグル、フェイスブックのデジタル広告市場の支配で、メディアの広告依存モデルは行き詰まり、新聞などの既存メディアを中心に、課金モデルへと舵を切る動きが広がり始めている。

今回の動きは、それでも広告依存モデルにとどまるネットメディアを直撃するだろう、とベントン氏。

この変化が、新聞にとっていいことだ、と言っているわけではない。それは違う。ただ、確立されたブランドと、際だったコンテンツ、そして課金モデルがあるメディアにとっては、一般大衆向けのデジタルネイティブメディアに対して、競争上のエッジを手にすることになる。

ベントン氏は、「コミュニケーションを喚起するコンテンツ」というフェイスブックのコンセプトに、危うさも見る。それこそが、フェイクニュースの温床となった「フィルターバブル」を強めてしまう可能性があるためだ。

これは、読者に感情的な反応を引き起こすニュースを後押しするように見える。それは、政治的な過激主義のフェイスブックページがこの数年、虚偽情報の拡散のため、ユーザーに使ってきた手法だ。

そしてその懸念は、上述のようにスロバキアなどの「発見フィード」の実験国で、現在進行中だ。

テックニュースサイト「マザーボード」のジェイソン・コブラー氏の反応はこうだ。「結構じゃないか」

長期的に見れば、これは結構なことだ。我々みんなにとって。第一に、個人的にはホッとしている。私を含むいかなるジャーナリストも、もはや1秒たりともフェイスブックのニュースフィードのことを気にしないですむようになって欲しい。より重要なのは、バイラルに拡散するよう、「いいね」されたり、アルゴリズムに拾われたりするよう細工されたジャーナリズムは、ジャーナリズムではないということだ。それはマーケティングだ。中央集権化したポータルに依存するニュースメディアは、そのポータルの気まぐれに支配されることになる。そして、中央集権化したポータルに依存する社会は、まず間違いなく破滅する。

ニューヨーク市立大学ジャーナリズムスクール教授のジェフ・ジャービス氏は、フェイスブックに関しては、他の専門家とは違う立ち位置にいる。

同大学は昨年4月、フェイクニュース対策として、ニュースリテラシーの促進とジャーナリズムの信頼向上のため、フェイスブックやクレイグ・ニューマーク慈善基金などから総額1400万ドルの助成金を受けたプロジェクト「ニュース・インテグリティ・イニシアチブ」を立ち上げている

その中心的な役割を担うのがジャービス氏だ。つまり、今回の件では、フェイスブックとメディアの間で板挟みとなった状態なのだ。

ジャービス氏はこう述べる。

今や社会におけるニュースと情報の最も重要な配信を担うフェイスブックは、その役回りが本意でなかったとはいえ、市民への情報伝達の手助けをする責任を、今さら放棄することなど不可能なはずではないか。

そして、このようなフェイスブックへの要望を掲げている。

私は、フェイスブックが、ニュースのクオリティ向上への後押しと支援を続けることを願っている。フェイスブックはすべてのいわゆる"パブリックコンテンツ"を、一からげで巨大で粗雑なバケツに放り込んだ。フェイスブックは、ウソコンテンツの排除で息も絶えだえだ。それによってフェイスブックは政治的、そしてPR上のトラブルに巻き込まれ、フェイスブック上の体験も、我々の実生活も悪影響を受けてきた。確かに。だが、大事なジャーナリズム的価値まで、いっしょに放棄してしまうべきではない。フェイスブックは、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、その他世界中にある数千もの責任ある、有益で、役に立つ新旧のニュースメディアのクオリティコンテンツを区別し、尊重する必要があるのだ。

今回のアルゴリズム変更の影響を受けるのは、メディアだけではない。マーケターもまた、対応を迫られる。

デジタルエージェンシー「360i」CEOのサラ・ホフスタッター氏は、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに、こう答えている。

(今回の変更は)実質的に、オーガニックな投稿に、完全にとどめを刺すことになる。

そして、ブランドは、ペイドポストを通じてエンゲージメントを深めていく必要がある、と。

つまり、無料のフェイスブックページからの投稿が排除されるなら、有料の広告コンテンツとしての掲載へとシフトしていくだけのことだ、と。

●ニュースを分離し、絞り込む

ニーマンラボの「2018年のジャーナリズム予測」でも、この「ニュース排除」に通じる指摘が、いくつか見られた。

オックスフォード大学ロイター・ジャーナリズム研究所のリサーチディレクター、ラスムス・クライス・ニールセン氏は、メディアによる自由なニュース配信の場としてのソーシャルメディアが、終わりを告げるのでは、と予測していた。

2018年は、大手プラットフォームが「ニュースにはトラブルにわずらわされるほどの価値はない」と判断する年になるのでは、と恐れている。その結果、(1)ニュースの役割を低下させ、システム的に他のコンテンツと分離し、(2)プラットフォームでニュース配信を許される報道機関の数を絞り込み、誰がそのチャンスを手にするかを厳密にコントロールすることになるのでは、と。

ニールセン氏がいう「トラブル」とは、フェイクニュース騒動における、フェイスブックやグーグルに対する批判の嵐のことだ。

特にフェイスブックは、米大統領選期間中の2016年5月の「保守派メディアの排除」疑惑に始まり、ベトナム戦争報道写真「ナパーム弾の少女」削除騒動、そして、同年11月のトランプ氏当選にいたるフェイクニュース拡散問題、さらには現在もなお進行中の「ロシア疑惑」まで、「ニュース」の取り扱いをめぐる批判への対応に追われ続けた1年半だった。

※参照:フェイスブックの情報選別:〝偏向〟しているのは人間かアルゴリズムか※参照:フェイスブックがベトナム戦争の報道写真"ナパーム弾の少女"を次々削除...そして批判受け撤回※参照:トランプ大統領を生み出したのはフェイスブックか? それともメディアか?

そんなリスクがあるなら、いっそ、「ニュース排除」の選択がビジネスとして合理性がある――そんな判断に行き着いても不思議ではない。

フェイスブックのアルゴリズム変更は、まさに(1)の実装だ。

上述の専門家たちの見立てとも通じるが、今回の「ニュース排除」は、「ニュース」の扱いにほとほと嫌気がさしたフェイスブックによる"手じまい"と見ることもできる。

ただ、ニールセン氏が実例としてあげたのは、まさにその(1)と(2)を実装している動画メッセージアプリのスナップチャットだ。そして、この予測を「スナップチャット・シナリオ」を名付けている。

昨年11月末、スナップチャットはアプリの新デザインを公開した。CEOのエヴァン・シュビーゲル氏が掲げたコンセプトは、「ソーシャルとメディアの分離」だ。

立ち上げ画面の左にパーソナルな友人とのやりとりのアイコン、右側にメディアが配信するコンテンツへのアイコン、と明確に分離した。フェイスブックのアルゴリズムの変更を先取りしたような、リニューアルだ。

またスナップチャットは以前から、メディアの配信スペースとして、参加を少数に限定した「ディスカバー」というコーナーが知られている。

従来のオープンなソーシャルメディアのプラットフォームから、よりクローズドでコントロールされたメッセージアプリの世界へ。ニールセン氏は、その中でメディアの自由は、はるかに制限されていく、と指摘する。

テックニュースサイト「デイリービースト」のテイラー・ロレンツ氏も、「予測」の中で、やはり「ソーシャルとメディアは分離する」と見立てていた。

オープンなソーシャルメディアでの炎上などを避け、ユーザーはどんどんクローズドで少人数のグループチャットなどにシフトしている、とロレンツ氏。

ユーザーがクローズドなシステムに移行していくにつれ、第一世代のソーシャルメディアの特徴だった、広範な、ニュースとメディアコンテンツが詰まったアルゴリズムによるフィードも、捨て去っていくのだ。 (中略) これは、人々のメディア消費が低下する、というわけではない。そんなことはない。ただ、メディア消費はより、個別に分離した、意図的な行動になるだろう、と見ている。

オープンなソーシャルメディアでの、大人数による受動的なメディア消費とは逆のベクトル。つまり個々のユーザーが、それぞれに選び取るパーソナルなメディア消費に向かっていく、という見立てだ。

「パブリック」から「パーソナル」へ。

フェイスブック、スナップチャットに共通する動きには、メディアの側の変革も迫られているようだ。(続く)

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■新刊『信じてはいけない 民主主義を壊すフェイクニュースの正体』(朝日新書)6月13日発売。

(2018年1月13日「新聞紙学的」より転載)

「また会う日まで…」 27歳、がんで亡くなった女性が天国からみんなに伝えたかったこと

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27歳のオーストラリア人女性は、珍しい型のがんと闘っていた。しかし彼女の努力は叶わず、1月3日に惜しまれながら命を落とした。

ところがその翌日、彼女のFacebookにメッセージが投稿された。「私からのちょっとしたアドバイス」というタイトルで。こんな書き出しで始まる。

「26歳という若さで死と向き合い、受け入れるのは奇妙なこと。誰もが、そんなことが起こるなんて気にもとめていないでしょう。日々は刻々と過ぎていき、当たり前に明日がやって来ると思っている。予想もしなかったことが起きるまで、私は何の疑いもなく大人になるものだと思っていた」

「でもそんな日々はとてももろく、貴重で、何が起こるか予想もつかない。一日一日がギフトで、与えられた権利じゃないの」

このメッセージは、ホーリー・ブッチャーさんが病床で書いたもの。彼女に頼まれた家族が、亡くなった直後にFacebookで公開したのだ。

メッセージは、彼女の悲痛な心境がつづられている。

「私は27歳。死にたくない。自分の人生が好きなの。とても幸せなのに.. そんな生活を送れているのは大好きなみんなのおかげ。でも、私の人生は、私の力ではどうにもならないの」

迫り来る死への恐怖を明かす一方で、このメッセージを公開した意図に触れながら、次のように訴えている。

「私はみんなに、たわいもない日々の生活のストレスを心配しすぎるのをやめてほしい。私たちはみんな(最終的に死ぬという)同じ運命の元にいるのだから、自分の時間を価値ある素晴らしいものにするしかないということを思い出してほしい。ネガティブ思考なんてよくない」

続けて、仕事への不満があったり、自分の体型に自信を持てなくても、「健康な体があることに感謝してほしい」とアドバイス。

早起きして鳥の鳴き声に耳を傾けること、飼い犬と触れ合うこと、携帯を置いて友人と話をすること、望むなら旅に出ること、遠慮せずにケーキを食べること...

友達や両親、このメッセージを見たすべての人たちに向けて、自分の心を満たすために行動してほしいと呼びかけた。

また最後のアイドバイスとして、次のようにも記した。

「もし可能なら、献血など人や自分のために良いおこないをしてください。そうすれば、あなたの心を満たすことができ、人の命も救うことができます」

長文メッセージの最後には、「また会う日まで」と結んでいる。

なぜフランス女性は「ハラスメントの自由」を擁護できるのか?

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「わたしたちは、ハラスメントの自由を擁護する ‒ 性の自由に不可欠だから」(Nous défendons une liberté d'importuner, indispensable à la liberté sexuelle) と題された公開書簡が、今月9日付の Le Monde 紙に掲載された。

その内容は、有力映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスティーンによる女優たちに対するハラスメントと性的利用が昨年10月に暴露されたことに端を発したセクハラと性暴力を告発する社会運動 #MeToo に対する批判である。

冒頭部分を読んでみよう。

「強姦は犯罪だ。しかし、ナンパは、しつこくても、不器用でも、犯罪ではなく、男が熱心に女性の気を引こうとすることも、男尊女卑的暴力ではない。

「ワインスティーン事件に続いて、特に男が権力を濫用する専門職の領域において女性に対して為されてきた性暴力を正当に意識化する運動が起きた。それは必然的なことだった。しかし、その言論の解放は、今や、その逆のものに転化しつつある:わたしたちは、しかるべく語り、まずいことは黙っているよう言い渡され、そのような命令に従うことを拒否する女たちは、女に対する裏切り者、男の共犯者と見なされてしまうのだ!

「永遠の犠牲者、ファロス権力者 (phallocrate) という悪魔の支配のもとにある憐れな小物 ‒ かつて魔術が信ぜられていた時代のように ‒、そのような地位に女性たちをよりうまく拘束しておくために、万人の善の口実のもとに、女性の保護と解放を主張する議論を借用する。それは、清教徒主義のやり口だ。」

この公開書簡は、セクハラや性暴力を容認したり正当化するために男たちが書いたのではない。作成者5人と、署名者として名を連ねた105人、計110人は、全員、フランス人女性である。その職業は、作家、ジャーナリスト、評論家、医師、教師、哲学者、精神分析家、俳優、芸術家、音楽家、セックスワーカーなど、多種多様である。カトリーヌ・ドヌーヴはそれら署名者のひとりにすぎない。

彼女たちは、性差別や性暴力の問題について無知であったり、反フェミニストであったりするわけでは全然なく、むしろその逆である。だが、「ハラスメントの自由を擁護する」という主張は、#MeToo 支持のフェミニストたちからの猛烈な反発を引き起こした ‒ 反フェミニズムだ、男尊女卑の内面化だ、セクハラや性暴力がどれほど女性を傷つけているかを過小評価している、等々。

当然だろう。では、あの110人はどうして「ハラスメントの自由」を擁護できるのか?答えの鍵は、ラカン派精神分析である。

フランス現代思想の立役者のひとりとして有名な精神分析家ジャック・ラカン (1901-1981) は、単なる「思想家」ではない。彼は、精神分析の実践を確固たる精神的資産としてフランス社会に与えた。

あの110人は、精神分析家である人々を除けば、皆がラカン派精神分析をみずから経験しているわけではないだろうが、明らかにその精神的洗礼を多かれ少なかれ受けている。

フランス人女性に対する精神分析の社会的効果 ‒ ラカン派精神分析家として、わたしはそれをあの書簡に読み取る。

単に、精神分析に準拠せずに「性」について語ることはもはやできない、というだけのことではない。

性差別と性暴力に関する英語圏フェミニストたちのもっぱら社会学的な議論に決定的に欠けているのは、それらの問題にかかわる欲望と幻想と悦 (jouissance) を問うラカン的視点である。

「性」は外傷的である。トラウマ(心的外傷)を与える。欲望との不運な出会いのせいで。

フロィトが無意識として発見した人間存在の内奥の裂口 ‒ それが、欲望の本質である。

欲望の穴は、不安や嫌悪を引き起こす。それをなんとかごまかし、覆い隠さねばならない。

見たくないものには蓋をしてしまおう。英語圏や日本の性道徳は、そうする。今や「良識」が要請する「政治的に正しい」(politically correct) 表現への言い換えも、ごまかしの一手段にほかならない。

だが、そのようなことは、ラカン派精神分析の洗礼を受けた彼女たちにはもはや無用である。

不安や嫌悪に耐えつつ、欲望の裂口を直視し、それを引き受け、さらに、欲望の不安から昇華の悦へ至ろうとする勇気を、ラカンは彼女たちに教える。そのような勇気をあらゆる女性が持つことが望ましい、と彼女たちは考える。

「精神分析」も「ラカン」も出てこないあの公開書簡のどこに、その影響がうかがえるのか?

その冒頭で見た「ファロス」(phallus) は、精神分析が一般語彙のなかに導入した語である。phallocratie(ファロス支配)や phallocentrisme(ファロス中心主義)などのフェミニズム用語も、精神分析の影響下で作られた。

「今日、わたしたちは、性本能 (pulsion sexuelle) は本質的に不快にさせるものであり、飼いならされ得ないということを認めることができるほどに、十分に教えられている」という文の pulsion という語も、精神分析用語である。

「十分に教えられている」と言うとき、それは勿論「精神分析によって」である。さらに、この文には「性本能は本質的に攻撃的かつ破壊的な死の本能であり、それを制御することも無効にすることも不可能である」とラカンの強調したことが、含意されている。

フェミニスト社会学者たちを特にいらだたせる文のひとつは、これだろう。

「人間存在は一枚岩ではない:ひとりの女は、同じ日のなかで、[昼間は]仕事のチームを指揮し、かつ、[夜は]男の性欲対象 [ objet sexuel ] であることを悦する [ jouir ] ことができる ‒『売女』でも家父長制の卑しい共犯でもあることなく」。

この「悦する」(jouir) という動詞は、名詞 jouissance(悦)とともに、ラカンが彼独特の用語に仕立て上げた語である。

冒頭で「わたしたちは、しかるべく語り、まずいことは黙っているよう言い渡される」と言われていたが、まさに、「男の性欲対象であることを悦することができる」は、フェミニストたちの多くにとって「言ってはまずい」ことである。

性差別と性暴力を動機づける sexual objectification(性欲対象化:男が女性の身体を単なる性欲満足の手段と見なし、そのように扱うこと)を批判しているのに、それを容認するばかりか、女はそのことを悦していると言うとは、何という裏切りか!そんなことを言えば、「女は性暴力を被ることを実は望んでいるのだ」という男の側のとんでもないカン違いを助長するだけだ!

無論、マゾヒスティッシュな幻想を有していれば現実に性暴力の被害者になってもかまわない、ということには全然ならない。

しかし、ラカンと精神分析を知る彼女たちにとっては、「男の性欲対象であることを悦する」ことと、それを可能にするマゾヒスティッシュな幻想とを、押し隠し、否認し続けている必要は、もはや無い。

精神分析は、このことを可能にする ‒ まずは、羞恥心や罪悪感のせいでみずから認めがたいかもしれない性的な幻想を否認することをやめ、自身に引き受ける。そして、その幻想を動機づける欲望の裂口を、不安と嫌悪に耐えつつ、直視する。

そのような精神分析の作業を通して、初めて、性欲対象であることを条件づけていた幻想は廃され、欲望の昇華が可能になる。そして、昇華が達成されたとき、欲望の裂口が外傷的に作用することは、もはやなくなっている。

「わたしたちは、欲望の犠牲者のままであり続けないことができる。ラカンと彼の精神分析が、その可能性をわたしたちに示してくれたのだから」。

だからこそ彼女たちは、「芸術的創造には、不快にさせることの自由は不可欠だ」という命題にならって、「性の自由のためには、ハラスメントの自由は不可欠だ」と主張することができるのだ。


2017年3月25日,ラカンの墓にて

離乳食期の赤ちゃんの食べこぼし対策には「ソフトスタイが最強」?!

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子供たちの離乳食の時期に、プラスチック製の食事用エプロンを愛用していました。最初は普通のスタイやタオルなどを使っていたのですが、自分で食べるようになる

と食べこぼしが全部下に落ちて服も床もベタベタになり毎回片付けるのが大変で・・食べこぼしをキャッチしてくれるエプロンを初めて使った時は感動しました。

特にスープや水分の多いおかずの時など、食べ終わった後エプロンにたまったものを見て一礼したくなるほど役にたってくれました。

このエプロンの青色が実家の洗面器の色に似ていたため母は最初「洗面器抱えて食べさせてるみたい」と抵抗があったようなのですが何度もいろいろこぼされているうち

に気が変わり、外に食事に行く時など「あの洗面器持った?」と確認するようになりました。そしていつの間にか私もつられて洗面器と呼ぶように・・

今は私が使っていた頃より体にフィットするデザインになっているようで、子供も使いやすくなっていいなと思いました。

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作者:めめさん

しくじり育児エピソード大募集!

■提供:すくパラ倶楽部NEWS

象牙の違法輸出阻止と国内取引の停止を日本政府に要望

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高値で売買される象牙を狙われ、年間2万頭が密猟の犠牲になっているといわれるアフリカゾウ。象牙は、ワシントン条約で国際取引が禁じられていますが、今も密輸が絶えません。そうした中、世界各地で象牙の国内取引を自粛、停止する動きが強まっています。2017年12月31日には、世界最大の違法象牙の輸入国である中国が、自国内での取引を停止。こうした国際的な情勢の中、WWFジャパンは、2017年に実施した日本の象牙の国内市場と違法取引の実態調査をふまえ、日本政府に対し、象牙の違法輸出の阻止に向けた緊急措置の実施と、国内での象牙取引の停止を要望しました。

象牙の厳格な違法輸出の阻止と国内取引の停止を求めて


WWFジャパンは、2018年1月10日~12日、環境省、経済産業省、財務省、外務省の各大臣に対し、下記の2点を求め、要望書を提出しました。

I. 緊急な措置をもって象牙の違法輸出を阻止すること

II. 厳格に管理された狭い例外を除く国内取引を停止すること

この要望の根拠となっているのは、WWFジャパンの野生生物取引調査部門トラフィックが、2017年5月~9月にかけて日本国内の骨董市やオークション、古物買取業者などの古物市場と観光エリアを対象に行なった、象牙取引の実態調査の結果です。

この調査では、各販売店などを拠点としたルートで、外国人客やプロのバイヤーにより、日本から海外に象牙製品を持ちだす違法な輸出が横行している実態が明らかになりました。

また、明らかに外国人客をターゲットにした象牙製品の製造や販売が日本国内で行なわれていることも確認。

販売者側も違法な輸出につながることを知りつつ、購入した象牙を「国外へ持ち出すことが可能」であると、客に伝えていたことなどが判明しました。

象牙の主な仕向け先となっているのは中国です。

2011年以降、日本から違法に輸出されたことが確認された2.4トン以上の象牙のうち、95%が中国で押収されています。

さらに調査の結果、日本の国内規制と法の執行状況が、こうした実態を取り締まる上で、極めて不十分な水準にあることも明らかになりました。

一方、中国では、2017年12月31日をもって、自国内の象牙製品の製造・販売・取引を原則禁止する政策を実施。

しかし、WWFとトラフィックによる消費者調査(2017年6月から11月にかけて15の都市で実施)の結果によれば、取引停止の政策を認識していたのはわずか19%で、政策について知らされた後「思い当たる」と回答した人も46%にとどまるなど、政策が十分認知され、徹底されるまでは時間を要するものと考えられます。

こうした状況の中、日本をはじめ諸外国が中国に向けた違法な象牙輸出の温床となる事態は避けねばなりません。

日本では、今後、東京オリンピック・パラリンピックに向けた外国人旅行者の更なる増加に伴い、違法輸出の問題が一層深刻化することが懸念されます。

WWFジャパンは、日本政府が早急にこの問題に対処し、ワシントン条約の締約国としての責務を果たすよう、強く求めています。

関連情報:詳細はこちら

象牙の違法輸出阻止と国内取引の停止を日本政府に要望

タイは空前のランニング・ブーム!ストレス解消に、外へランニングに出かけよう

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ランニングにはまってます、つっちーです。

10月、日本から帰ってきたら日本食が恋しくなったことを前回の記事(リンク)で書きましたが、その反動で食べ過ぎて太ってしまいました(笑)。

筋トレが面倒になりサボり散らし、挙句の果てに日本からお土産で買ってきた和菓子を家でドカ食い。おかげさまで185cm・93kgまでふくよかにお腹が成長......仕事用のジーンズまでぴちぴちに。危機感を感じ、ダイエットを始めることに。お友達のごりマッチョや栄養士、トレーナーさんから貴重な情報をいただいて、我流ですが糖質制限、筋トレメニューの変更、大幅な生活改善をして早2ヶ月。5kgも落ちました(やったー)。

しかし、ダイエット中は減量のストレスによってあやうく涙で何度も枕を濡らしかけました......が、実際濡らさずに済んだのはランニングのおかげでした。そう、ストレス解消と脂肪燃焼の為ランニングを始めたのです。

実は、タイは今、空前のランニングブーム。タイの有名歌手Body SlamのToonさんという方(画像リンク)を筆頭に、ランニング人口が爆発的に増えています。

今回は、そんなタイのランニング事情についてお話します。

どこで走れるの?

お察しの通り、タイはバンコク、道路はあまり状態がよろしくないので、僕はいつも公園に走りに行っています。

場所はルンピニー公園。距離は内周で1周2.5kmと、そこそこ距離があります。

特に平日の夜はランナーでとてもにぎわいます。平日休日を問わず、朝6時開門で夕方8時閉門です。

また、ランニングするのに、着替えをする場所は必須ですよね。近所に住んでいればランニングウェアのままルンピニー公園まで行けばいいですが、おうちが少し遠いとそうもいきませんね。

実はルンピニー公園には、荷物置き場とシャワールームがちゃんと完備されています。お世辞にも清潔とは言えないのでシャワーは僕は使いませんが、荷物起き場は重宝しています。1回の利用で5バーツ(約15円)。荷物はここに放置して、ランニングを楽しみましょう!

空気も、あまりキレイとは言えませんが、公園外を走るよりはましかなと思います。公園自体は木々に囲まれていて草や旬のお花や木の香りがするので、個人的には気に入っています。

どんなランナーがいるの?

ここが、タイのランニングの総本山的な場所なだけあり、初心者ランナーからセミプロ、プロの方までいらっしゃいます。ベアフットで走っている方も多数。道路のコンディションも悪くないので、気兼ねなく走ることができますよ。

11月からタイは乾季に入ったので、非常に走りやすいシーズンになりました。日本で言う、夏と秋の狭間という感じの天気でしょうか。ランニングするにはとても心地よい季節です。ただし、年間を通して暑いので、昼間に走るのであればやはり熱中症への注意が必要です。

それに、実は年間40バーツ(約120円)を支払うだけで、ルンピニー公園内のユースセンターのジム(しかもまだ新しい!)が使い放題になります。健康診断書を提出すれば、プールだって利用できます。ジム以外にも、誰かがどこからともなく持ってきたトレーニング器具が集合する一角があり、そこではタダも同然で、しかもバキバキのマッチョたちがトレーニングに勤しんでいます。

また、トレーニング遊具もたくさんあったりと、ランニング以外にも楽しめるのがルンピニー公園の魅力ですね。

ルンピニー公園の詳細は以下の通りです▼

■ルンピニー公園

BTS Sala Daeng、もしくはMRT Silom、MRT Lumpiniから徒歩3分で到着できます。

Google Map(リンク)

終わりに

日本にもたくさんのランニング人口がいると聞きますが、タイも負けず劣らずです。読者の皆様も、タイにお越しの際はぜひルンピニー公園でランニングなんていかがでしょうか?

常夏でのランニングも悪くないですよ~!

Ambassadorのプロフィール

つっちー

京都府出身。小さな頃からの"外部"との交流やLGBTとして過ごした経験から、心理学や国際政治、哲学に興味を持ち、在学中はイギリス、タイに留学。現在は、タイのコンサル会社にて日本人とタイ人をつなぐコーディネーターとして日々邁進中。将来は世界の人々に対して、有益な情報を啓蒙をするお仕事に携わること。

タイは空前のランニング・ブーム!ストレス解消に、外へランニングに出かけよう


【産後のシビアな現実】産後の衣替え後に待ち受けていたものは?!

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妊娠中はお腹を圧迫しないように、マタニティウェアやお腹周りのゆったりとした服を着なければダメですよね。

ジーンズなどのパンツや、ウェストが伸びないタイプのスカートはNG。太っていたお腹を誤魔化して無理矢理履いていたのもあり、妊娠初期でそれらの服はしまうことになりました。

産後にはきっとまた着られると信じて、片付けられる服たち。季節ではなく、妊娠による「衣替え」でした。

さて。子供も無事生まれ、帝王切開の傷も落ち着いてきたので再び「衣替え」。

妊娠中、離ればなれになっていたお気に入りの服たちと感動の再会...とはならず!

産後太りの厳しい現実を突きつけられたのでした。

ところでマタニティウェアは、妊娠期間を終えると着ることが減るので、そのためだけに買うのもと思いほとんど購入しませんでした。

その代わり産後も着られそうなワンピースやロングスカートでお腹の圧迫を防いでいました。

けれど、お店に買い物にいけば、可愛い服の誘惑が...セール品の甘い誘いが...

産後に着るように買おう!と買った服たち。それも、妊娠前の体型をイメージして買ったんですよね...。サイズが入るか入らないかもあるんですが、顔がパンパンで似合わない...。

産後太りを脱して、まず痩せなければ、産前に着ていた服はおろか妊娠中に買ってしまった服を着ることなく終わってしまいます!

なんとか痩せなければ。

そんなことを、「これからアイスが美味しい時期だなあ」と思いながら、弱々しく決意するのでした...。

■関連記事:-10㎏目指してダイエット決意!総まとめ【ちょいぽちゃな私が-10キロ目指してがんばってみた~決意編~】 by フクミー

■関連記事:産後ダイエットにもおすすめ!子供と一緒にベビースイミング!!

■関連記事:バレリーナ体型になれる5つの生活習慣

⇒作者:かねもとさん

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ベトナムで広がる参加型環境教育/カント市の中学・高校で活動

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森林文化協会の発行する月刊『グリーン・パワー』は、森林を軸に自然環境や生活文化の話題を発信しています。1月号の「時評」では、日本の支援で参加型の環境教育が広がっているベトナム・カント市の状況を、松下和夫・京都大学名誉教授から報告していただきました。

    ◇

モダンなベトナムのカント市の空港で出迎えてくれたのは、カント医科大学のトアイ教授と東京労働安全衛生センターの仲尾豊樹さんだった。カント市はホーチミン市の南西約160kmに位置するメコンデルタの中心都市だ。筆者はこれまで何度もベトナムを訪れる機会があったが、自然を徹底的に破壊されたベトナム戦争の惨禍から立ち直り、水田や畑などでかいがいしく働くベトナムの人たちの姿を見るたびに、かつての日本の田園風景を思い起こすようで、とても懐かしい気持ちになる。

昨年(2017年)10月、私たちは地球環境基金が支援するカント市での参加型環境教育プログラムの成果を確認するためにベトナムを訪れた。あいにくカント市街へ向かう道路は一面冠水して水浸しだった。気候変動の影響か、50年に一度の大雨が降った影響だという。

ベトナムのメコンデルタは豊かな自然環境に恵まれた穀倉地帯だが、地球温暖化の影響に対して最も脆弱な地域でもある。また、近年のドイモイ(刷新)政策による急速な経済成長の下で、化学物質汚染・水の汚染・廃棄物などの課題が顕在化している。他方、経済成長とグローバル化の下で失われつつある「環境と共生するベトナムの伝統的生活文化」を見直そうという動きもある。

●廃品を活用して作った作品の前に集合したカント市レブン中学の生徒たち

こうした背景からカント医科大学の教職員を中心としたボランティア団体「GREEN」は、メコンデルタの環境問題を中高生が学び、彼らの環境保護活動の活性化を支援するプロジェクトを数年前から開始している。その効果的な方法として、東京労働安全衛生センターが開発した「参加型学習による中高生向け環境保護教育」プログラムを活用し、中高の教員を対象に「環境教育トレーナー」を養成し、学校や地域で参加型環境保護教育を実施し、青少年への環境教育を広めている。青少年による環境改善活動は成果発表会やWEBにより広く情報発信されている。

GREENの活動は現在では市の教育部からの認可を受け、学校の正式な事業として認められている。そのため、中高の教員も授業時間中の活動として展開できるようになった。教員のトレーニングを戦略的に行い、トレーニングを受けた教員が生徒を教え、生徒が実践活動(廃品を活用したリサイクル作品の製作や学校や家庭の美化など)を行っている。また、訓練を受けた10教科にわたる教員は、それぞれの授業の中に環境教育を入れたカリキュラムを作りあげた。中核となる教員・生徒が他の教員・生徒や両親に伝えるなど波及効果が明確に確認されている。市内5中学、5高校で展開した事業を、現在は市の全ての学校(100校)に広げる活動を続けている。

私たちは参加型環境保護教育を実施しているレブン中学やローフーフック高校を訪れ、さらには生徒たちの自宅を訪問するなど、現地の生徒や関係者と交流する貴重な機会にも恵まれた。

地域における自然エネルギー普及のための「ゾーニング手引書」を公表

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深刻化する気候変動(地球温暖化)問題を解決するための切り札として、加速化する再生可能な自然エネルギーの導入。一方で、その開発による負担を懸念する声が各地で聞かれるようになっています。そうした中、地域の自然・社会環境を悪化させず、地域の納得も得られる開発場所を、事業者に代わり地域関係者で選定する「ゾーニング」の取組みが注目されています。2017年12月、WWFジャパンでは、徳島県鳴門市で進めてきた実例をもとに、自然エネルギーの持続可能な普及を図っていくための参考書として、『自治体で進める地域協働でのゾーニングのすすめ』を公表しました。地域に歓迎される再エネの開発が進むように、各地での活用が期待されます。

地域における自然エネルギー普及の課題


2017年12月、WWFジャパンでは、徳島県鳴門市で同年4月まで進めてきたゾーニングの取組みをまとめた事例報告書、『自治体ですすめる地域協働でのゾーニングのすすめ』を公表しました。 ゾーニングは、自治体、住民、NPO、有識者など、地域の関係者が協力することで、地域が納得できる自然エネルギーの「導入場所」を決める取り組みです。

WWFジャパン報告書、『自治体ですすめる地域協働でのゾーニングのすすめ』


2012年7月に、太陽光や風力といった、再生可能な自然エネルギーの普及を後押しする、固定価格買取制度(FIT)がはじまって5年。 気候変動問題だけでなく、地域活性化の切り札としての期待からも、自然エネルギーの普及が急速に進んできました。

一方で地域によっては、風車の建設などをはじめとする急速な開発に対し、事業者と住民の間でのコミュニケーションが十分に取られず、計画への反対が起きる事例が見られます。 これは、自然エネルギーの導入水準が諸外国にくらべまだ低く、その普及が端緒についたばかりの日本で、解決してゆかねばならない課題です。

将来の地球環境を温暖化の脅威から守り、また地域の活性化にもつながる手立てとして、再エネの普及を今後、進めて行くためには何が必要なのか。 こうした課題が指摘される中、地域関係者が主役となり、自身の地元で自然エネルギーを適正に普及させていくための「話し合いの場」を設ける取り組みが、いま、注目されています。

これまで日本では、「自然エネルギーの開発場所」、つまり太陽光パネルの設置場所や、風力発電用の風車の立地などは、開発を行なう事業者により選ばれてきました。 しかしこの選定を、地域の関係者が主役となって話し合い、検討することで、住民の納得できる開発場所を見つけ出せれば、開発に当たって生じる業者と地域の行き違いや、反対運動などを避けることができます。

適正な導入を行なうための手法「ゾーニング」

このために必要とされるのが、「ゾーニング」です。 これは、長期にわたり自然エネルギーが受け入れられていくように、地域社会だけでなく、在来の自然環境への悪影響も極力排除した、適切な導入場所を明らかにするものです。 自然に配慮した、自然エネルギーの開発を当たり前としていくためにも、今後各地で進めなくてはならない極めて重要な取り組みです。

今回公表した報告書は、WWFが徳島県鳴門市において、行政や地元の利害関係者と協力し、どのようにこの「ゾーニング」を進めてきたかをまとめた資料です。

日本の各地域で未来に向けて実現が求められる、「自然エネルギーと地域環境が調和した社会」を形成する上で欠かせない、大きなポイントがまとめられています。 WWFジャパンでは今後、日本国内において、地域に歓迎されるような自然エネルギーの持続可能な普及が実現できるように、この報告書が活用されることを目指しています。

自然エネルギーの普及を目指し、地域で活動される方に向けた参考情報

重要なポイントとなる検討着手のタイミング

自然エネルギーの開発は、たとえ地域の人々にとって望ましくない場所での計画であったとしても、違法性が問われない限り、適正な許認可申請を行なえば、民間開発を進めることが可能です。 そのため、事業者側に配慮を求めるためにも、開発を望まない場所があれば、どのような理由で開発を望まないのか、地域側が根拠を示すことが重要となります。

ただし、開発を望まない場所、あるいはここであれば大丈夫といった、適切な場所を地域が主体となって検討する「ゾーニング」の取組みには時間がかかります。 したがって、事業者の計画が固まり、開発に向けた許認可を得る段階では、検討は間に合いません。

しかし、住民や行政がこうした計画の存在を知るのは、許認可申請がされてから、ということがしばしば起こります。 このため、反対運動などが起こり、その後の事業推進にも課題が生じてきます。 また、開発事業者側としても、許認可をとるような段階においては、すでに計画のための費用をかけている以上、計画を修正したり、撤回することが難しくなります。

そのため、事業者と地域が衝突を起こさないためにも、開発計画が具体化する前のタイミングで、地域が主体となって適切な開発予定地の検討(ゾーニング)をすすめ、事業者と情報を共有できるようにしておくことが、極めて重要です。

1.国内で控えている事業案件の規模

このプロセスとタイミングが重要な理由は、今、日本国内において、多くの自然エネルギーの開発事業が、推進・計画されているためです。 現在、国内では約1,650万kW(=風車約6,600基相当)(※1)の風力発電の開発計画が、環境アセスメント(※2)の手続きに入っています。 過去25年間で、日本国内で設置された風力発電設備の数が約2,200基(※3)であることを考えると、より多くの設備がこれまで以上に短期間で導入される可能性があります。 さらに、具体的な計画内容が固まっているこれらの事業案件のほかに、計画の構想段階のものが相当数存在すると考えられます。

例えば、九州では、環境アセスメント段階にある風力発電事業の発電規模は約129万kW(2017年12月7日時点)に及んでいます。 一方で、事業者が環境アセスメントの手続きとは別に、検討を進めなければいけない「発電設備の電力系統への連系手続き」に関しては、電力会社への問合せを済ませた風力発電事業の合計規模が、約513万kWに上ることがわかっています(2017年8月末時点)(※4)。

つまり、表面化していない相当数の「構想段階の計画」があると考えられます。こういった傾向は、東北や中国地方でも見られることから、事業がアセスメント段階に入り計画が具体化される前に、いかにゾーニングの検討を各地で行なえるかが、いままさに問われていると言えます。

2.より難しくなる地域と事業者のコミュニケーション

こうした多数の開発計画がある一方で、発電事業を取り巻く政策・制度の変化から、今後地域住民と事業者のコミュニケーションは、さらに取りにくくなることが予想されます。 現在、国で検討が進められている、「環境アセスの迅速化」の施策もその1つです。 この施策の検討では、現行のアセス審査期間を半分に圧縮するため、費用のかかる環境調査の一部を、まだ事業計画が固まらないうちに前倒して実施する、としています(※5)。

これは自然エネルギーを促進する上では望ましい点がある一方、事業の実施を前提としたかのような検討を助長してしまうおそれもあるため、計画が地域にとって望ましくない内容であった場合、地域との対話がより難しくなる可能性が考えられます。 同様の懸念は、近年スタートした「電源接続案件募集プロセス」の制度についても考えられます。

「電源接続募集案件プロセスとは?」
太陽光や風車を設置して発電事業を行う場合、発電した電気を系統(送電線)に流す必要があります。しかし、系統にすでに多くの発電事業者が電気を流している場合、追加で電気を流す余裕(空き)がないことがあります。この場合、新たに設置する発電設備からの電気を流すために、送電線を増強することで解決を図る方法があります。 「電源接続募集案件プロセス」とは、ある場所で太陽光や風車等の設備を設置して発電事業を行おうとする事業者が複数いる場合、入札を通して、それぞれの発電事業者の送電線の増強費用の負担分を決めることで、これらの発電事業をすすめるために必要な系統の増強工事の準備を整えることです。

現在は各地で、発電した電気を流すための送電線の余裕がない、いわゆる「系統線の空きがない」状況となっています。そのため、発電事業者が事業を進めて行くためにも、今後より多くの事業者がこのプロセスを活用すると予想されます。

しかし、このプロセスは、住民意見を聴収する環境アセスメントなどのプロセスとは別に実施されるもの。 事業者によっては、環境アセスメントなどの実施前に増強費用を支出することになります(※6)。そのため、コストを回収するためにも、一度このプロセスを利用した事業計画案については、実施することが前提となりがちになり、そのため地域の意思を汲み取り、計画を変更することが極めて難しくなると考えられます。 このように、地域における自然エネルギー開発をめぐる状況は、今後さらに難しさを増していくことが予想されます。

これを打開するには、当事者である地域の関係者が中心となり、事業者との対話を重ね、真剣な検討を行なう必要があります。 ゾーニングの活用が意味を持つのは、まさにこの検討のタイミングです。 「地域環境と自然エネルギーが調和するふるさと」を目指すこれからの自然エネルギー開発は、地域が理解し、納得し、周囲の自然環境も守られ、その利がまた地域に還元されるものでなければなりません。

WWFジャパンでは、今回の報告書の活用を通じて、ゾーニングの取組みを進めようとする全国各地の自治体や地域関係者を、今後も支援していきたいと考えています。

(※1) 環境影響評価情報支援ネットワークより、「手続中の環境アセスメント事例「(確認日2017年12月7日)を集計したもの(第2種事業含む)。なお集計にあたっては、異なるアセス段階にわたる同一事業の重複を除いた。また、想定される基数については、標準的な商業風車を2000kW~3000kW(ここでは中間値の2500kW)として計算。

(※2) 事業者自らが、計画する事業が環境に与える影響を調査し、評価することで、環境影響を低減させるため必要な措置を講ずる手続きのこと

(※3) NEDO公表値、日本における風力発電設備・導入実績(2017年12月6日確認時点)より http://www.nedo.go.jp/library/fuuryoku/state/1-01.html

(※4) 経産省総合エネルギー調査会系統WG(第12回) 資料1-6 より、九州電力への風力発電申込のうち、「接続検討申込み」、「接続契約申込み」、「承諾済」を総計した値を指す

(※5) NEDO、「前倒環境調査のガイド(2016年度中間とりまとめ)」より

(※6) OCCTO(電力広域的運用推進機関)における規定では、電源接続案件募集プロセスの完了に際し、優先系統連系希望者がプロセス完了以降に辞退した場合においても、当該優先系統連系希望者が他の優先系統連系希望者と共用する予定であった増強設備の費用を負担(補償)する契約(工事費負担金補償契約)を締結することとなっている。

関連情報:詳細はこちら

地域における自然エネルギー普及のための「ゾーニング手引書」を公表

ヤンゴンと福岡が姉妹都市だって知ってた?ミャンマーの片隅で、故郷・福岡の先取性を感じた話

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筆者、福岡市長の高島氏と

ミンガラバー!ヤンゴンで探偵をしております、フィリップ・D徳・マーロウです。

中央による「地方創生の大号令」が、いつの間にか「働き方改革」へとしれっとシフトしつつあるのを傍目から眺める昨今ですが、日本の皆様はいかがお過ごしでしょうか?

あと数年もすれば浮上する地域と沈む地域の明暗がくっきり分かれるところではあるかと思いますが、今回は全国の地方都市の中で最もポテンシャルを秘め、先頭を爆走中である福岡市についてご紹介します。ちなみに私の故郷でもあります。

ヤンゴン市と福岡市の姉妹都市締結イベント開催!

昨年、福岡市と、ミャンマー最大都市ヤンゴン市が、姉妹都市の締結を行ったことはご存知でしょうか?

先の11月には、その姉妹都市締結を記念して「福岡PRイベント」が、こちらで最新のショッピングモールJunction Cityで開催されました。

ミャンマーを愛し、また地元福岡を愛する私としては感無量といいますか、私がミャンマーへと導かれた理由を理解したようなしてないような、何も関係ないような、あるような運命を感じた次第です。

一時だけ私が佐賀県庁職員の端くれであった時、ラストフロンティアと呼ばれるミャンマーとなんとかお近づきになりたくて、プライベートでミャンマーのチャイティーオーまで訪れたことがございます。仏陀の毛髪による不思議な力によって支えられているゴールデンロックの前で、「ロマンシング・サガ」というゲームと佐賀県がコラボした羊羹「ロマンシング・佐賀」を携え、記念写真撮影を敢行しました。

そんな経験があったものですから、このような形で地元福岡とミャンマーが繋がるなんて、喜びもひとしお。遥々ミャンマーまで訪ねてきた甲斐があったと感慨に耽りながらイベント開催を今か今かと待っていたのであります。

ちなみに「ロマンシング・サガ」の続編が「サガ・フロンティア」というタイトルでして、これに運命を感じ、佐賀県とフロンティア・ミャンマーは繋がるべきだとひとりで訴えていたのであります。

高島市長が来た!ド派手な和太鼓演奏に大興奮!一風堂に大行列!!

イベント当日は会場には埋め尽くす人! 人! 人!

私もこれまで数多くのイベントをミャンマーで見てきましたが、これほどの期待を感じたイベントは未だかつてありません。ヤンゴン市長のマウン・マウン・ソー氏の挨拶から始まり、高島市長のスピーチへ。福岡市の魅力やヤンゴンに対する印象などについてユーモアを交え語っておられました。

そしてお待ちかね! 福岡を拠点に活動する、和太鼓を中心としたプロの和楽団「マーベラス」の方々による和太鼓演奏。おそらく人生で初めて目にする和太鼓演奏にミャンマーの人々は釘付け。一風堂のラーメンの振る舞いでは、途切れることなく列が続き、大盛況でした。

ミャンマーは、歴史的に第二次世界大戦時からも深く日本と関わりがあり、また宗教や国民性なども似通っている部分が多く、決して遠い国ではございません。これから大きく成長が期待されるミャンマーと私が生まれ育った福岡市とが繋がり、そのような記念すべき場に立ち会えたことを光栄に思います。

これからの日本はアジアとの繋がりなくして発展はありません。真の地方創生は、海外への開国なくしては無し得ないのです。地方創生を実現したければ、まずはミャンマーに移住しましょう! ミャンマー創生こそが日本の再生へとつながります。ミャン創!

Ambassadorのプロフィール

D徳

福岡県出身。中学は1ヶ月のみ登校、高校は未進学。フリーターとなって全国を旅して回る傍、大検を取得し大学入学。09年の卒業後リクルート(現・リクルートライフスタイル)新卒入社。人口1万人の長野県小布施町役場に出向し、2年間、交流人口拡大と移住定住促進を担当。15年にリクルートを退職し、佐賀県庁に入庁。地方創生部門立上げ後、2016年3月に退職、突如フィリピン・セブ島へ。学生時代含め10年間携わってきた地域活性化の分野と日本から離れ、2016年4月よりミャンマーへ移り住む。

有安杏果の「ももクロ」卒業に、指原莉乃「歌声が聴けなくなるの寂しい。。」 アイドル仲間も大ショック

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指原莉乃

「ももいろクローバーZ」の有安杏果(22)が1月15日、グループを卒業することを発表した。

芸能界にも数々のファンがいることで知られる「ももクロ」。突然の知らせにアイドル界にも衝撃が広がり、同じアイドルからも驚きの声が上がっている。

アイドル好きで知られるHKT48の指原莉乃はTwitterで、「パワフルでストレートな歌声が聴けなくなるのが寂しい。。」とショックな様子。続く投稿で、苦労の多かった研修生時代に、「ももクロ」と同じイベントに参加した際のエピソードを披露し、「劇場のエレベーターホールでずっとももクロさんたちの歌声聴いてたなあ。励まされたなあ」と思い出を振り返った。

SKE48のメンバーも、有安の卒業の知らせに衝撃を受けた。

松井珠理奈は、自身のTwitterに彼女との2ショット写真を投稿し、「え!え!え!寂しい。本当にパワーをもらったし、刺激を受けました!!これからも、大好きです♡」と熱い想いをつづった。

福士奈央は「え、有安さん...え...?」とショックのあまり言葉が出なかった。次のツイートで「21日行けないけど最後まで応援するぞ」とファンでいつづけることを誓った。

#MeTooムーブメントは、❝振る舞いのアメリカ化❞?フランス副大臣が警鐘を鳴らしたワケ

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クリストフ・カスタネール氏(撮影=2017年8月30日)

「振る舞いのアメリカ化」という表現が出た。

1月11日、フランスの首相付国会担当副大臣 クリストフ・カスタネ―ル氏が、ラジオ局「Franceinfo」の番組に出演し、9日に仏誌「ル・モンド」に掲載された100人の女性団体による共同署名文書について見解を示した。

「しつこく言い寄ることの自由を弁護します」などと書かれた共同声明についてカスタネ―ル氏は、「表現が好きではありません」とただちに批判しつつ、こう明言した。「明確な線引きが必要です。私たちは地下鉄で(女性の)体をなで回す権利はありません」。肉体関係の強要を容認するともとられかねない文書の一部について、断固とした反対の意を示した。

同時にカスタネ―ル氏は、具体的な参照元こそ明かさなかったものの、今日では「男性が女性と一緒にエレベーターに乗ることすらできない事態」が起こっているとし、「振る舞いの画一化」「振る舞いのアメリカ化」への危惧を示した。

「あの文書には、いくつかの表現で気に入らない点がありました。しかし、ますます画一化の方向にある社会の中で、線引きはどこなのかを見定めるという実際の問題を提起していました。いま社会では、たくさんの言葉がタブーとなり、ユーモアが禁じられ、世間知らずの冗談も禁止されています。私が常に恐れているのは振る舞いの画一化です。人々が唯一の行動モデルに従ってしまうこと、言ってしまえば振る舞いのアメリカ化です」

ユーモアとの関連でカスタネ―ル氏はこう続ける。「コリューシュ(フランスの喜劇役者。対象を選ばない辛辣なユーモアで知られた)が今でも、彼が何年か前にやっていたのと同じような番組をできるでしょうか?答えがノンであることを私たちは知っています。(共同声明文が提起した問題は)穏やかな議論をするには値しますが、声明文に声明文をぶつけるようなことがあってはなりません」

ではカスタネ―ル氏は、断罪すべきいくつかの振る舞いを過小評価しようとしているのだろうか?氏はこの解釈をきっぱりとはねつけた。

「真逆です。あらゆる形の男女の不平等を助長する、世間知らずの冗談を、受け入れることはできません。私たちは女性に対してなされてきたあらゆる暴力を、これほど過小評価してきたのだから、今日この問題に対して過剰なまでに断固とした態度をとらなければなりません。痴漢ができるなどと容認してはなりません。(声明文中の痴漢の過小評価ともとれるくだりは)ショックでした」カスタネ―ル氏はこう結んだ。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。

これは感動…ポスターを逆さにしただけで「挑戦」の文字が「勝利」に変わるワケ

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佐賀県の唐津競艇場のポスターが、SNSで話題を呼んでいる。ポスターを180度逆さまにすると、それまで「挑戦」と読めた文字が「勝利」に変わるのだ。

「挑戦」と書かれた文字が...

逆さまにすると「勝利」になる

この手法を「アンビグラム」と呼ぶ。ある文字を回転させたり、反対にしたりして見る向きを変えると、別の文字に読める技法だ。

どんな方法で作っているのだろうか。ポスターを製作した富山市の画家でアンビグラム作家、野村一晟さん(27)に聞いた。

野村一晟さんの自画像。HBの鉛筆で書いた細密画も得意だ

野村さんがアンビグラムを知ったのは、美術を学んでいた大学3年生の時に見た映画がきっかけだ。その不思議さに魅入られ、アルファベットで表記した自分や家族の名前を、アンビグラムの技法で別の言葉にするようになった。「そのうち、日本語でもできるじゃないかと気づきました」。

以来、イベントや注文に応じる形で次々と作品を生み出してきた。

野村さんは、どうやって日本語のアンビグラムを作っているのだろうか。コツは、文字を構成する線の強弱の付け方にあるようだ。

「元の文字と、対にしたい文字を構成している線を見比べ、両方の文字を構成するのに共通している線を見つけるんです。二つの文字に共通する線は太く残し、180度逆さにして文字を読む際、この文字だと明確に認知される印象を残しておくのです。対の文字にない線は強弱(太い・細いの違い)をつけて配置を考慮し、文字が180度回ったときに無視できるようにします

こうやって試行錯誤を繰り返しながら、自分で手法を作り上げていった。

「ただいま」をさかさまにすると「おかえり」となる

「おじいちゃんおばあちゃん 敬老」と書かれた文章を逆さにすると...

なかでも作品の一つ、「陰と陽」が評判になり、テレビ番組などで紹介されるようになる。

テレビ番組で野村さんの作品を知った福岡市の広告代理店「西広」から2017年、唐津競艇場(佐賀県唐津市)のポスター制作の依頼が来た。

アンビグラムの手法を使い、「勝負にかける思い、闘志が伝わるメッセージを文字に託して欲しい」という要請だった。

野村さんは数十もの二字熟語を前に、どうしたら一番最適な熟語の組み合わせができるかを2、3日を費やして考えた。

まず、数十の熟語を、「激戦」「奮闘」など、勝負や闘いのイメージが浮かぶ熟語グループ、そして「勇者」など、名誉が連想されるグループ、「挑戦」「希望」など、気持ちが連想されるグループの3つに分けた。その上で、この3つのうち2つのグループの熟語でうまく組み合わせることができないかを試した。

ただ、全部で数十の熟語を一つ一つ組み合わていくと膨大な作業になる。

このため、対になる熟語を構成する文字の画数が近かったり、形が似ている文字をあらかじめ見つけた上で対を組み合わせた。「挑戦」と「勝利」に関しては、画数が比較的近く、また文字を構成する線の密度が鍵になる。

「線が多い熟語と少ない熟語を掛け合わせるのは難しいんです。線の密度が近い漢字に目をつけ、よく見比べながら組み合わせていきました」

3つの熟語のグループ分けが功を奏し、組み合わせた文字は「挑戦」 「勝利」、「戦場」「最強」とストーリー性のあるメッセージになった。西広の担当者は「傑作」と手放しで喜ぶ。

野村さんは「文字の構成に共通点を見つけて組み立てていくのはパズルのような楽しさがある。1つの単語に2つの意味が込められるのは、言葉に隠された別の気持ちを伝えられる。ものごとをいろんな向きで伝えることの楽しさがいい」と、魅力を話す。


酒を飲まないという「選択肢」が、もっと一般的になるために。

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お酒は文化である。本当にそう思います。

お酒をまったく飲まない地域がある。大切な人と、職場で仕事の成功を祈って、飲まれるお酒がある。休日を快適に、寒い日を乗り切るために飲まれるお酒がある。そうしてお酒は愛されてきました。

それを踏まえた上で思いますが、日本人は本当によく飲みます。とりわけ、仕事と関連したお酒の席を設けるのが好きな人は多いですが、日本以外の地域ではそうとも限りません。

私が以前働いていたシンガポールでは、「日本人は仕事の後のお酒が本当に好き」あるいは「酔っ払い」というイメージを持っている人にも多く出会いました。

タイ・バンコクの「リトルトーキョー」タニヤ通り。在住日本人向けの飲み屋がたくさん。

好きな人たちと集まって飲むお酒は美味しく、楽しいものです。しかし、元々お酒を飲めない人や好まない人、事情により飲酒を控えている人もいる中、お酒の楽しみ方にはもっともっと多様性があってよい気がします。

最近私は、飲み会の二次会にあまり行かなくなりました。つい惰性で飲んでしまう二次会、実は誰がいて何を話したかあまり覚えていないことも多かったのでした。

お酒が好きなのだから二次会ももちろん、ではなく、大好きなお酒も飲んで翌朝もつらくないようにしたいと考え、私はこんな結論になりました。それでもつい飲みすぎてしまう日はあるのですけどね...。

このように考えると、これまで考えてきたようなノンアルコールドリンクのあり方は、お酒かソフトドリンクかの二択とはまた異なる価値を持っているように思います。

オーストラリアのパースでは「BYO」のレストランが多く見られます。Bring Your Own beverage、つまり「飲み物持ち込み可」のレストランです。

規模の大きくない居酒屋さんなどでドリンクの種類を増やすことは容易ではないかもしれません。しかしそんな店ほどお酒にかかわらず行きたくなるもの。そんなお店に自分のノンアルコールドリンクを持ち込めたら、楽しみ方も広がるような気がしませんか。持ち込み料を取るお店も一般的で、売上にもある程度貢献できていそうに思います。

モロッコは、イスラム教国で、街中を歩いているとお酒の代わりに、ミントティーとシーシャ(水タバコ)でお話に興じる人々を多く見かけます。

モロッコ・マラケシュの夜。カフェでお茶を楽しむ人々。

夜の楽しみにお酒はつきもの、と考えがちですが、実はそうとも限りません。

洗練された調度品、大人な雰囲気、長居できるだけの居心地の良さがあって、お酒を提供しないのは、これまでカテゴリーとしては「喫茶店」でした。

しかし、ノンアルコールを得意とし、メインに据えるお店も出てき始めました。ノンアルコールを「お酒でないもの」、「本当はお酒だったもの」と考えると、なんだか格下のように思えてしまいます。

しかし実はそれ単体でこれだけ広がりのある世界、もはや一つのジャンルになっているように思います。ノンアルコールのバーや居酒屋、今後一般的になっていくかもしれません。

そんな「選択肢」が増えるといいな、と願いつつ、今回はここまで。

またお会いいたしましょう。

<ノンアル男子・連載一覧>

第1回:お酒大好き男子が考える、ノンアルコール生活の素晴らしさ
第2回:これが本当のストロングゼロ。強炭酸を味方につける。
第3回:「とりあえずビール」、実はノンアルコールでもバレない説
第4回:大事なディナーにお呼ばれの時。ノンアルコールワインは使える。
第5回:無限の楽しみ方が広がるノンアルコールカクテル、モクテルの世界。
第6回:酒を飲まないという「選択肢」が、もっと一般的になるために。

<弁当男子・連載一覧>

第1回:半年で6キロ痩せた、私が教える弁当生活の素晴らしさ。
第2回:30分で5品。1週間分のお弁当を最短で作る方法
第3回:弁当は段取りが大事。買い物前にグラレコで楽しく作る「今週の弁当プラン」
第4回:弁当のインスタビリティを高めて、皆に褒めてもらえる方法
第5回:弁当に菜箸を使うのは上級者だ。とにかく捗る調理器具はコレ
第6回:弁当男子の最大の敵を知っていますか?地味だけど大事な話

有安杏果の卒業に百田夏菜子「1時間半、何も喋れませんでした」ももクロメンバーが生出演で心境を告白

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「突発的に決められるようなことではないので、たくさん悩んで、たくさん苦しんで、しんどい思いもしました。やっと言えて、少しほっとしています」。

15日、自身のブログでグループ卒業を発表した「ももいろクローバーZ」の有安杏果が、AbemaTV『AbemaPrime』に緊急生出演、今の心境を語った。

他のメンバーとともに揃ってスタジオ入りした有安は、まず「発表して初めてファンの前に立ちました。ファンの方に囲まれながら話すのはドキドキします。ずっと前から決めていて、年末のライブでも、これで最後になるんだ、後悔のないようにという思いでいました。ファンの方にも早く伝えたいなと思っていて苦しい部分があったので、やっと今日言えて、少しほっとしました」と、東京・六本木のスタジオ前に駆けつけたファンのたちに一礼。

「物心ついたときにはこうやってカメラの前にいるような生活をしていて、気づけば芸能生活22年。ちょうど1年前に大学を卒業したんですけど、同級生の子たちが就職して新しい一歩を踏み出していくのを見て、ももクロを卒業して、社会人として、1人の女の子としてまだまだ至らない部分もあるので、そういうところを身に着けていきたいなって思いました。"辞めたら何するの?"ってファンの方も思っていると思いますし、今日の取材でも、ほとんどのマスコミの方に聞かれたんですが、本当に決まって無くて。逆に決めたら、それが義務になってしまうというか、それが嫌なので。でもこれからは、今まで普通の女の子がやってたこと、今まで私ができなかったことをやってみたい。普通に規則正しい生活を送って、健康的な日々を過ごしたいなって思います。まずはゆっくりしたいです(笑)」。

■黙り込んでしまうメンバーも

有安がメンバーに卒業の意向を伝えたのは去年のことだったという。

「事務所の方に"この日に言うよ"って言われて、お仕事が終わったあとにメンバーに伝えました。仕事をしている間は集中していましたが、終わった瞬間から部屋に行くまでは、"ああ、今日言うんだ"っていう気持ちになって。みんながどんな反応をするかわかんないですし、すごくドキドキしました」。

突然の告白に、黙り込んでしまうメンバーも居たという。

「本当に恥ずかしいことに、年上の3人が黙ってしまって。切り込んだのは最年少の佐々木でした。動揺もしたし、できることなら続けてほしいと言ったんですが、私たちに話してくれた時には決断していたことなので。それよりも、まだ22歳、人生のスタートに立ったばかりなので。毎日一緒にいて、家族よりもメンバーでいることが多かったので、杏果の気持ちが分かる部分もあって。尊重したいなと思いました」(玉井詩織)。

「早見あかりが卒業するときも、あーりんだったね。私はびっくりしちゃって、1時間半くらい何も喋れなかったです。他のメンバーが話しているのを黙って聞いてて、自分の中で徐々に前向きに持っていけたかな」(リーダーの百田夏菜子)。

「また私から行くやつかなって思いました(笑)。杏果の同世代として、気持ちもわかるし、周りにも就活してる子がいたし、そういうことを考える時期かなとも思いました。でも5人で続けていきたい気持ちもあったので、色んな話をしました。(早見あかりが卒業を明かしたときのように)部屋のどこかでカメラが回ってはいないか、一瞬探しました(笑)」(佐々木彩夏)。

1時間半の沈黙のあと、百田が有安にかけた言葉は「ももクロらしく、残りを楽しい時間にしようね」というものだったという。

「全部飲み込んだ中で出てきたのが、その言葉。受け入れてくれて嬉しかったです」「伝えたら率直な思いをぶつけてくれて。逆に8年間やってきて、"わかった"みたいな感じで、すぐ終わっちゃうようだと悲しいので(笑)。たくさん話し合えてよかったです」(有安)。

■5人でいられる残りの時間を大事にしたい

予想だにしなかった突然の発表に、ネット上では卒業を惜しむ声など多くの声が上がった。夕方5時半時点のTwitterのトレンドワードでも、1位に「ももクロ」、2位に「ももいろクローバーZ」、4位に「有安卒業」など、上位20個中9個が「ももクロ」関連ワードで占められ、関連ツイートは10万回にも達した。

「終わりが近づくにつれて、どうしてもカウントダウンしてしまう部分があって。"これも今回が最後か"とか思っちゃう部分があるんですけど、でも有安が決めたことなので」(百田)。

「わかってるけど、8年間も当たり前に一緒にいたし、今もこうして5人でいるから、来週から4人になるんだっていう実感が湧かなくて。想像がつかない。今日一日、いろんな方にご挨拶したり、杏果の口から新たに話を聞けたりして、明るく送り出したいな、残りの一週間、5人でいられる大事にしたいなと思いました。私たちが最初に聞いたときのように、ファンの皆さんも動揺もあると思うんですけど、でも私たちは前を向いて行くしかない。付いてきてほしいなと、強く思います」(高城れに)

「話を聞いた時には、ファンのみなさんがどんな反応するか心配で。5人のももクロが見ていたいかなって。今日、こういう形になって、いきなりだったのにみなさんがこんなに来てくれて、安心というか、これからも一緒に走っていけたらいいなと思いました」(佐々木)

「メンバーが固まってからのこの5人が一番長いので、これでずっとやっていくのかなと思っていたし、この5人で今のももクロを作ってきたのも紛れもない事実。これから私自身どうなるかわからなったけど、たくさんの人たちに笑顔を届けたい。ちゃんと全うしていかないといけないと今は思っています」(玉井詩織)

■小松アナも目を潤ませ...

番組では熱烈なももクロファン="モノノフ"としても知られ、これまで度々共演も果たしてきたテレビ朝日の小松靖アナウンサーは、有安のイメージカラーである緑色のネクタイで司会に臨んだ。突然の発表に楽屋でも言葉少なだったという小松アナは、「スッキリした顔されてるな」と、涙をこらえながら有安に語りかけた。

「奇跡の5人なんです。誰一人欠けても、ももクロじゃないっていう。みんなそう思って、大好きで、それを共有してやってきたんですけど、この言葉を聴けば、ファンのみなさんも"4人の形もももクロだ"って、応援する気持ちに変わりはないと思います。数々の不可能を可能としてきたメンバーなので、ファンとしての秘めたる思いの中では、辞めてほしくない、いつまでもこの5人が見たいって思います。でも、それぞれの幸せを願うのもファンだから...すみません、まとまってなくて...」(小松アナ)。

21日のライブが最後のステージとなる有安。ももクロとしての時間はあとわずかだ。

小松アナに最後にメッセージをと促された有安は「ファンの方々がいるので、ファンの方を向いて」と、窓の外のファンたちの方に向き直り、「突然の発表になってしまい、本当に申し訳ございませんでした。小松さんに"奇跡の5人"って言っていただきましたが、ファンの方が奇跡だなって思っています。本当に今まで8年間、見たことのない景色、夢を叶えさせてくれたのはファンみなさんのおかげです。"ありがとう"の、たったの5文字では伝えきれないですが、本当にありがとうございました」と、深々と頭を下げた。

有安の言葉を受け、百田は「4人になってからも一生懸命がんばりますので、これからも応援よろしくお願いいたします!」と力を込めた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶『AbemaPrime』は月~金、21時から放送中!

映画『スリー・ビルボード』は好き嫌いが激しく分かれる映画!?ゴールデン・グローブ賞4部門受賞で賛否が巻き起こる

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映画界の賞レースにおいて注目を集める『スリー・ビルボード』。今年の第75回ゴールデン・グローブ賞では、脚本賞(マーティン・マクドナー)、助演男優賞(サム・ロックウェル)、女優賞(フランシス・マクドーマンド)、そして、ドラマ部門の作品賞の4部門受賞を果たした。

この映画は、『スター・ウォーズ』級の観客動員数がある訳ではないが、今回の受賞に、好き・嫌い両方の意見が、まるで昨年の『ラ・ラ・ランド』のように多く飛び交った。

話は、米国の田舎町に住む母親が、娘の殺人事件の捜査が一向に進展しない事に怒り、3つの看板を立てた事から始まる。『スリー・ビルボード』の嫌い派からは、特にサム・ロックウェル演じる差別主義者の警官のキャラクターの描き方に"問題がある"という意見が多いようだ。

まずは、嫌い派からの反応をいくつかご紹介しよう。

「『スリー・ビルボード』が『レディ・バード』に勝った時の反応(GIFはドラマ『パークス・アンド・レクリエーション』より)」

「サム・ロックウェルは差別主義者の警官を演じて受賞したけど、人種や白人優位主義については一切触れなかったけど、この映画、つまり『スリー・ビルボード』自体が、人種について価値がある事を何も伝えていないんだから驚きはしないよ」

「『スリー・ビルボード』は・・・問題的、白人の批評家たちは、彼らの差別主義的なおじさんたちを好きなように『スリー・ビルボード』の事が大好き」

「『スリー・ビルボード』は、これまで批評家の称賛を受けた映画の中で最低な映画の1つ。『アメリカン・ハッスル 』よりヒドい。(アカデミー賞作品賞を受賞した)『クラッシュ』以来、最も最低な作品賞の受賞作品かも」

対して好き派は、この映画を以下のように擁護している。

「『スリー・ビルボード』は素晴らしかった。この妙な反感は何なんだ? 理解に苦しむ」

「『スリー・ビルボード』をちょうど観終わったところだけど、マジで良い映画だね。衝撃的で、複雑で、一貫して(時に苦痛なほど)笑える。今年一番の映画かもしれない」

「『スリー・ビルボード』について(すでに色々と言われているみたいに)好きに言ってもらって構わないけど、20年来のサム・ロックウェルファンとして、やっと彼の才能と努力が認められたのを見て感激だ」

「『スリー・ビルボード』は今年最高の映画。これと反対の意見を言う人たちは全員間違ってる。もしまだ観てないなら観に行こう。最もダークだが、最も面白い映画と言ってもいいかもしれない。ゴールデン・グローブ賞で評価される価値のある作品だ」

この論争は、少なくとも3月の第90回アカデミー賞授賞式まで続くことだろう。映画『スリー・ビルボード』は、2月1日(木)に日本で公開される予定だ。

■参照リンク

http://www.moviefone.com/

(2018年1月15日「AOLニュース」より転載)

歯科医の建物2階に車がダイブ。中央分離帯をカタパルト代わりに(動画)

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事故の模様を伝えるCBSニューヨークのYouTube公式チャンネル

アメリカのカリフォルニア州サンタアナで1月14日早朝、建物の2階部分に乗用車が突っ込む事故が起きた。ロサンゼルス・タイムズなどが報じた。

CBCニュースによると、乗用車は高速で走行。中央分離帯に衝突したが、それをカタパルトのようにして空中に飛び上がり、そのまま建物に突っ込んだという。建物には歯科医が入っていた。

車は炎上したが、駆けつけた消防車両が消火。当時、車には2人が乗っていたが、いずれも助け出され、命に別条はないという。

地元メディアなどは、TwitterやYouTubeなどで事故の模様を動画や写真を交えて伝えている。

ABCのニュース番組「ワールドニュースナウ」の公式アカウント

CBSニューヨークのYouTube公式チャンネル

運転手は警察の調べに対し、麻薬を使用していたことを認めたという。

組織票で乗っ取られる危険性?!投票数が四千票余りだった「都民による事業提案制度」の課題

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こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

●都民提案事業を初めて予算(ホウドウキョク)

年明けから都庁では知事査定による予算策定プロセスが進んでいるわけですが、これまで何度かブログでも取り上げてきた「都民による事業提案制度」で9件・約8億5千万円分の採用が決定されたようです。

まだ財務局公式サイトでは発表されていないものの(私が発見できないだけ?)、最多得票の自転車整備新事業や、不妊治療体制を整備した企業に奨励金を出す事業などが採用されたとのこと。

過去記事:

あなたの一票で、都の政策が決まる!「都民による事業提案制度」ネット投票を受付中

ただ気になるのが、18歳以上の都民を対象とした「ネット投票」の投票数です。

東京新聞の記事によると、投票総数は4,185票で、最多得票を獲得した自転車整備事業でも851票の得票しかないようです。

...うーん。。これだと、ちょっと気合を入れて組織票を動かせば予算を獲得できるレベルです。

本事業には「一部の都民の声だけで予算を決めて良いのか?!」との批判が当初よりありました。

18歳以上の有権者は約1100万人ですから、投票率にしてわずか0.037%程度。実際の選挙よりずっと敷居の低い「ネット投票」ができたにもかかわらず...です。

もちろん投票結果は政策決定における1つのファクターであったとしても、これで10億円近い予算が決定されてしまうことには、懸念を感じる人が多いでしょう。

ただ、私は当初からこの「オープンガバメント」を目指す試み自体には非常に肯定的です。投票の輪が広がらなかったことは残念であり、私自身ももっと周知に力をいれるべきだったと反省しています。

今回の投票数の結果は真摯に受け止め、次年度以降に拡大するためには、都民をもっと巻き込む仕組み作りが必須といえます。

もちろん、今回採用された事業が効果を発揮することも何より重要ですので、2月以降の議会でしっかりと採用された事業の中身や金額についても精査していきたいと思います。

それでは、また明日。

(2017年1月15日「東京都議会議員おときた駿公式サイト」より転載)

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